通勤電車と言うヤツは、同じ時間の電車、同じ車両、同じ席、同じ立ち位置に乗る人がほとんどで、 あたしのように毎度、電車の違うヤツは珍しいんでないかと思う。 でも、この電車に乗ると、 この時間帯だと、この車両だと、、、 "あのヒト"がいる。と、自然と覚えている。 別に意識してる訳でなくて。
次の駅で降りようと言うところだ。 私の隣に、ちょこんと座ったおばちゃんが居た。 乗り遅れないように、走ってきたんだろう。 随分と息が切れて、汗をかいている。 通勤電車には、あまり見かけないタイプのヒト。
「ねぇねぇ、、この電車、阪急に止まるの?」
・・・。 小岩井「・・阪神なので(ムリだじぇ、それは。)」
阪急かJRに乗りたかったのに、何故か阪神に乗ったおばちゃん。 ・・大丈夫なんか?? とりあえず、下りたところも一緒で、 前をウロウロして、、通勤中のオッサンに煙たがれてるので、 駅の改札まで連れていった。 ゃ、、 阪急に乗りたかったらしいが、JRに乗せてよかったんだろうか。。(ぉぃ
朝から、なんだかイイコトした気分だった。 それに30分前に出勤してたし、 おばちゃんのオカゲで15分前出勤になったけどネ。 ぁぁ、、気持ちいいなぁ。。 と、 思いながら、お昼。 本社にオツカイに行く。 いつもはKっさん(同じくアルバイトくん)が行くんだが、 今日彼女はお休みを取ってはるんで、 そ、早く来たのも彼女の分もしなくちゃいけないことあったし、。 オツカイに行く。 日傘を持って。
「すいません!!」
通り過ぎようとした目の不自由な人に止められた。 とりあえず、、「ぁ、、ハイ?」・・返事をして。 どうやら、 (特定の)ドコモショップに行きたいらしい。 確かにこのおじさんは、そこに行こうとして迷ったんだな。 と、、感じる。 直線距離にしたら、100メートルもない。 でも、逆方向い歩いてた。 んでもって、行くの難しそぉぉ。。 ビルの入り組んだ陸橋を歩いてたんだもん。 この辺に詳しくない人にしか、こんなとこ歩かんて。 迷うし。
とりあえず、 ドコモショップの前にある店まで連れてってくれたらOKってことだったが、、 そこまで連れていくのが、大変だな、コレ。 小岩井「じゃ、そこまで一緒しますんで、肘でいいですか?」 と、 右ひじを持ってもらった。 右腕かも? 左手に大きい荷物を持っていたし、日傘も持っていたので、手を繋ぐことはできんかったし、 オッサンと手繋ぐのもイヤやったけど、まぁ、仕方なかろう。 あたしより背が低かったので、肘がベスト位置だろうと思ったからだ。 んで、、 ビル内に入ったり、出たりして、 地上へ出た。
その間、およそ10分くらいだろう。 もっと長く感じた。 このオッサン、、よくしゃべるんだょ。 あたしは、きっと偏見をたくさん持っているせいなんだろうけど、 身障者って、もっと内気なイメージがある。 でも、それじゃ一人で外になんて出て行けないよね。 すごいよ。 目が見えなくて、外に出るなんて。 すごいことだと思う。 そのオジサン、しゃべってくれるのはいいんだけど、 あたしの言葉も遮るの。
今、右に曲がります。 ちょっと段差になってます。 何メートル先に信号があって、 右にローソンがあって、 自動ドアですが、右の肩あたりの高さの位置にボタンが付いてます。
そんな言葉たちを全部、、遮るの。 それじゃ帰り帰れんじゃん??
ま、受付のお姉さんのところまで一緒して、 んで、 あたしはバイト中だったので、すぐ立ち去ったんだけど。
それもこれも、ドコモショップに行くって言う彼。 何を持ってたかって〜〜ぇ、、驚いた。 あの、ネットで速攻売り切れたっつ〜腕時計タイプの"携帯"だよ。
腕時計型PHS「リストモ」
はぅ!! まっぢで!!? 先日、Kっさんと、 「あんなん買うやつおるんっすかね〜〜♪ (あほやねぇ〜〜♪)」 ってくらいに、バカにしてた例の代物。
・・やっぱ変だった。
思ってたより重くなくて、 デザインも、、思ってたよりは(強調!)悪くなかった。 腕に付けた状態で見ると、んなに違和感なかったし。 でも、、 ど〜〜だろなぁ??
神戸でただ一人の持ち主だと、彼は豪語していたが、 さて、いかに?
ま、なんだか気分良かったのに、
『そんなん、、「仕事中ですんで!」って、ほっといたらええねん。 ヘンなオッサンに捕まってんじゃないよ、、あなたは。』
帰ってから母に、こんなことあったよ〜ってお話ししてたら、 んなこと言われた。。 シクシク。 |