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■ 輝く笑顔を見たいからっ!
ワタシには兄がいた。 『兄がいた』 過去形。 もう死んじゃっていないから。 ワタシの生まれる前のハナシ。 ワタシが知ってるのは病院の大人用のベッドに 寝ている1歳になる前の兄の写真。 枕もとには、お守り。
医者が風邪だと間違えた。 違った。 気づいた時にはもう手遅れ。 手術をしても助からない。 そう言われたのに、両親は隣の県の大学病院で 手術をしてもらった。 『1%でも可能性があるのなら。 どんな治療でも受けさせたい。 そう思ったんだ。』 そう父が言ってた。
兄は結局助からなかった。 ワタシが高校生の頃に母に兄のコトを聞いたら。 母は泣き出した。 母は今でも兄の話をすると下を向いて黙る。 30年経った今でも、兄のことを話せない母。 母の癒えない悲しみ。
だから兄の事はほとんど父に聞いた。 『医者の誤診で死んだけど、裁判なんてしても ○○は戻ってこないからな』 『毎日誰かが手伝いに来てくれたんだ。みんな 仕事が終わってから、疲れてるだろうに、 お弁当とか作って病院に届けてくれたんだ』 『○○の血液型はO型で、輸血する血が 足りなくて。そしたらお父さんとお母さんの 職場のO型の人達が献血してくれたんだよ』
友達がガンになった。 その時、ワタシは再発していた。 でも、手術に付き添いたいと思った。 父に相談した。『行ってもいいかな?』 父は言った。 『おまえの身体が心配だけど…。大丈夫なら 付き添ってやれ。傍にいてやれ。○○(兄) のO型の血液が足りなかった時、見ず知らずの 人が近づいてきて「私はO型なので、よかったら どうぞ」って献血してくれた。あの時、ヒトの 優しさを知ったんだよ。○○はお父さんにヒトの 優しさを教えてくれるために生まれてきたのかも しれないなぁ…。 おまえも友達が大変な時は、傍にいてやれ。』 そう言われた。 ワタシは付き添いに行った。 役には立てなかったけど。 できるだけのコトをしたかったから。
2歳の男の子。 りゅうすけくん。(→『りゅうすけ君を救う会』) ワタシはりゅうすけくんのコト、直接には知らない。 友達がりゅうすけくんを救う会のお手伝いを してるから、全く関係ない、他人、ってワケじゃ ないんだけど。 でも知らない子。 知らない子だけど。 自分に何かできることがあるのなら。 手伝いたいって思った。 助かるのなら助けてあげたい。 早く渡米させてあげたい。 そう思って、私は自分にできるコトをやろう! と思った。 お兄ちゃんが生まれてきたイミを考えながら。 何かしよう。そう思った。
友人知人にりゅうすけくんのコトを話した。 メールを送った。BBSに書き込みした。 HPを持ってる子にバナーを貼ってもらった。
ワタシは自分のできるコトをしたんだけど。 ワタシが動けないからって、周りのみんなが 積極的に動いてくれて。 募金をしてくれたヒトが大勢いて。 自分のHPの日記にりゅうすけくんのコトを 書いてくれたヒトがいて。 BBSでみんなで話し合ってくれて。 友達に話して募金を集めたから、まとめて 送金しましたってメールがきて。 高校で先生をしてる友達も。 授業で話してくれた。
本当にたくさんのヒトが協力してくれて。 みんな、他人なのに。 全く知らない男の子のために。 みんなが動いてくれた。
友達から電話があった。 友達『募金するためにパーマかけるのやめたの! 今月は1日1250円で暮らすわっ♪(爆)』 ワタシ『うぅ…そんな生活費まで削らなくて いいってばぁ…タバコ1個分でいいよぉ(爆)』 友達『いいのいいの最近飲み行ってないし♪』 ワタシ『うぅ…みんな優しいよね…全くの他人 なのにそこまでしてくれて…優しいよね… ホントありがと!』 友達『ねぇ!funny!他人なのにってねぇ〜! そんな事言って!ニンゲン甘くみてるよっ!』 ワタシ『そぉかも…。(爆)甘かったネ;(笑)』 友達『そんな事言ってる私はパンツ一丁!(叫)』
・・・・・。 あぁ、バカ友達よ・・・。 女の子なんだから…シャツ着て…ネ…(恥)
(電話の事今日ニッキに書くヨって了承済み(爆))
その友達の募金金額。(予定)(爆) 『その子に会ったことないけどっ! 手術が無事に終わってさっ♪そんで、 さんさんと輝く笑顔をみたいからっ! さんさんとぉ〜♪だよっ♪』
だって。(^-^) さて、いくらでしょう?(笑)
電話切って。思ったな…。 『そぉかぁ…ワタシってニンゲン甘く見てたのネ』 『ニンゲン甘くみてるよっ!(叫)』 なんか友達のそのコトバが嬉しかった。(笑)
2002年07月02日(火)
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