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2004年01月12日(月)
☆★祖母に捧げるバラード★☆
1998年1月7日。 大好きな祖母が亡くなった。 享年89歳。
その時、私は貴輝を身ごもっていた。6ヶ月で重度の妊娠悪阻。 亡くなった日はすぐ、おばあちゃん家へ駆けつけた。
…人間って、悲しければ悲しい程…涙ってモノが出てこない。
お通夜の日。都心で何年振だっただろうか?大雪だった。 私は、身体の事もあって自分の家で待機していた。 身重の場合は、お腹の中に鏡を入れる…という慣わしがあるが… ひたすら、祖母の事を思い出していた。
とにかく大雪だった。降り続けた。 通夜が終わって家路へと向かう親族。電車がSTOPしてしまって帰れなかったらしい。 ウチの両親も大宮駅に深夜1時に何とか着いたが…タクシーが長蛇の列!しかも、タクシーなんて来なかったらしく… 結局、大宮駅構内で野宿したらしい。 明け方、家に着いて仮眠して…今度は告別式。 誰もが、忘れられない日になっただろう。
翌日の告別式。 あれだけ降り積もった大雪はやみ、おてんとさまが出てきた。 私は、この日も家で待機していたが、我慢が出来なく家を出た。 ひたすら歩いた。身重で雪道…慎重に慎重に…心の中は…無心だった。
出棺の時間。 丁度、地元の街が望める大きな陸橋にいた。 空は雲ひとつない晴天。 地は真っ白。
いつもと違う光景。風景。 足を止めて青空を見上げた。 この時、初めて涙が出た。
いつもいつも、毎日毎日…私たち(孫)の事を心配して祈ってくれた祖母。 優しくて、いつも見守ってくれた。 これからは…空の上で見守ってくれるんだよね。私、頑張るよ。辛い時とかは空を見上げるよ。有難う有難う…さようなら。
その数ヵ月後、貴輝が生まれた。
先日7回忌だった。 早いなぁ…って思うのだが…考えて見れば、貴輝は今年6歳になるんだよね。
…ひそかに思う。この子は祖母の生まれ変わりだと。
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