| 2002年09月30日(月) |
プロ野球は消化試合に |
はいってしまった。話題は個人タイトルか。優勝が決まったあと、何本ホームランを打とうが、これぞまさしく後の祭り。どうでもいいこと。消化試合で打率を落とし、松井が三冠王をとれなかったとしても、優勝決定まで三冠王だった松井の価値が損なわれることはないと思う。 それにしても、日本シリーズまで間が空きすぎですね。
横浜が現監督の解任を決めたようだ。当然である。この監督については何度も批判してきたので繰り返さない。 かつて、読売のV9という歪んだ時代があった。それがドラフト制度で崩れ、読売はその崩壊を逆指名とFAでくい止めようと画策した。しかし、1チームの常勝などいう異常現象を、プロ野球というスポーツで繰り返してはいけない。ONが活躍したプロ野球とは、その歴史の1ページにすぎないのである。V9=ONは、イチローによって、乗り越えられたのだ。 いうまでもなく、イチロー以前と以降では、野球のあり方が違う。イチローは打撃がうまく、日本ではパワーもある。肩が強く足が速い。彼は送りバントがうまいのでもなければ、ノーアウト2塁でセカンドゴロを打つのがうまいわけでもない。スポーツ選手としての高い能力に魅力を感じるのだ。 いまは、狭い球場でホームランを量産する選手がヒーローとなる時代ではない。それは過去のことだ。セリーグにはいまだに狭い球場が残っているが、それでもON時代に比べれば相対的に広い。広い球場になれば、ホームランを量産する選手を集めたところで、勝率は高くならない。まず、ディフェンスをしっかり固めることだ。先発ローテーションを決め、セットアッパー、クローザーに適した人材を集めなければいけない。強打者に頼った打線は理想だが、それだけで勝率が上がるように、野球はできていない。打線には波があるのだ。打線の下降期には、走塁で相手バッテリーを苦しめたり、足で2塁打、3塁打を稼いだり、内野ゴロで生還するなど、リズムあふれた試合運びをしなければ、長いリーグ戦は戦えない。先に述べたように、スポーツ選手には調子の波があるのであって、主力が調子を落としたときのための豊富な交代要員も必要だ。 日本ではそれに送りバントが加わる。しかし、これも繰り返すが、私は送りバントが嫌いである。アウトを増やして走者を進めるという発想がガマンできない。 それだけではない。バンド失敗ほど、スポーツと遠い光景を私は知らない。犠牲バント失敗が攻撃側に与えるダメージは計り知れないのだ。読売の打撃好調の2番打者が、一度の送りバンドの失敗で調子を崩した。思い切り打って併殺をくらったとしても、送りバントの失敗よりは、はるかにすがすがしい。 優勝した読売の原監督は、前監督の野球スタイルから、多少進化をなし遂げたが、送りバントの多さが気に入らない。横浜の解任が決まった監督はもっとひどい。犠牲バントを最低限にとどめ、日本の「野球」を“スポーツ”に戻してほしい、というのが私の願いだ。
今年のプロ野球の順位予想は、パリーグは西武で当たりだが、セリーグは外れた。私の予想ではヤクルトの優勝で、読売は3位だった。ヤクルトはロケットボーイズ、抑えとリリーフはすばらしかったが、先発が足らなかったようだ。もう1つは古田の老化だろう。怪我が多すぎる。読売の優勝の要因については何度も書いたので、繰り返さない。 貴乃花については、これまた途中休場としたのに、準優勝という成績。これは予想が外れたというよりも、筋書きの読み違いである。人気回復のための筋書きというものは、いろりろとあるものだなーと、反省する次第。 格闘技では、K1勢がレスラー系を圧倒している。あんまり真剣にみていないので、印象にとどめておこう。 Jリーグは予想をしていないのでなんともいえないが、清水、柏の不調が意外である。現役ブラジル代表エジウソンが加入した柏はどうしたのだろうか。ブラジルトリオが機能すれば復調するだろう。 セリエAの中村も順調のようだ。私は活躍することはないと思っていたのに、すでにレギュラーの地位を確保し、中心選手になっているという。うれしい「外れ」である。 というわけで、スポーツの予想は難しい。予想といっても印象、直感、イメージだから、ま、外れて当然なのだけど…
| 2002年09月22日(日) |
マルセリ―ニョ、エジムンド、そしてカズのこと |
きのうのJリーグの注目の一戦は、名古屋グランパスvsガンバ大阪。大阪に「天使の右足」=マルセリ―ニョ・カリオカが帰ってきたのだ。結果は、マルセリ―ニョを筆頭に、ブラジルトリオが活躍した大阪が1−0で名古屋に勝利。名古屋のオーストリア代表・バスティッチは動きが鈍く得点に絡めなかった。バスティッチはオーストリア代表だが、クロアチア出身だ。 それにしても、Jリーグでは、ブラジル選手はどこのチームでも高い戦力になっている。ブラジルの超一流から一流はみな欧州にいくが、その下のクラス、元代表とか2〜3回代表に選ばれたクラスが日本にきて大活躍している。そのなかでトップといえるのが、東京ヴェルディのエジムンドだろう。彼はフランス大会代表だが、日韓大会では代表からもれた。しかし、Jではご存知のとおりの大活躍。 彼は、欧州からブラジルに帰った後、私の記憶が正しければ、バスコダガマに復帰してドニゼッチィ(黒豹)とFWのコンビを組んでいたのではなかったか。ドニゼッチィもヴェルディで少しプレイをしたが、いまのエジムンドほど活躍しなかった。エジムンドはその後、クルゼイロに行って、悪童ロマーリオと喧嘩別れしたのではなかったか。 反対にブラジルで活躍した日本人選手といえば、三浦カズだけだ。彼はその意味で偉大な選手の1人なのだが、運が悪い。彼の絶頂期で迎えたW杯アメリカ大会では、予選がなんとカタール一国開催、つまり、全試合アウエーというイレギュラーなものだった。ホーム有利、アウエー不利の原則から見て、信じられない予選方式だが、案の定、「ドーハの悲劇」でW杯出場を拒まれた。フランス大会のような、各国開催方式であったなら、当時の日本代表の実力からみて、間違いなく予選を突破していただろう。 次の、フランス大会では監督問題などでドタバタした。あのとき解雇されたK氏は、いまでもJのテレビ解説などをやっているが、とても代表監督のレベルではない。あとを継いだO氏も同様だ。O氏はJリーグの何チームかの監督をその後やったようだが、たいした実績を残していない。ご両人とも、素人に毛のはいた程度なのだ。 そんななか、調子を落とした中近東勢が自滅して日本代表は辛うじて予選を通過したのだが、カズは最終選考で代表から外された。それが正しいのか正しくないのかはわからないが、日本代表はフランス大会の予選リーグで、勝点すら上げられなかったのだ。 カズの不運はそれだけではない。セリエAのジェノバにいったものの、ケガで長期欠場。バスティッチの祖国クロアチアリーグではクロアチアザグレブを解雇されるなど、ブラジル以外の海外では活躍できず、「ドーハの悲劇」以来、坂道を転げ落ちるように下降線をたどった。カズがW杯に行くべき時期は、アメリカ大会だったのだ。体力・技術・精神的充実度等々、すべてにわたって、あのころがカズの絶頂期だった。 カズはいま、神戸でスーパーサブのような使われ方で現役を続けている。もともとスピードが持ち味の選手だけに、いまの年齢では往年のプレーを復活させることは難しい。W杯だけがサッカー人生ではないというけれど、実力があっても行けない選手の代表になってしまった。 アメリカ大会の予選方式、フランス大会の監督問題など、当時カズを取り巻く日本のサッカー環境は、今から考えれば信じられないほど、劣悪なものだった。日本サッカー協会など、素人の集まりにも等しかったのだ。私はカズを好きではないけれど、ブラジルで活躍したただ一人の日本人という偉大な実績を否定するつもりはもちろんないし、彼の絶頂期、日本のサッカー環境はお粗末このうえなかったことに、心より、同情もする。実力があっただけに、カズ本人が一番悔しいのだろうが。
FC東京vs東京ヴェルディの東京ダービー(FCホーム)。結果は2−1でFCが逆転勝ち。当方注目の東京ヴェのエジムンドはこの試合でもゴールを上げたが、試合はFCに逆転負け。 東京ヴェはエジムンドのファインゴールで先制。それに対して、FCの1点目は東京ヴェの守備の選手がアマラオをペナルティーエリア内で倒したという判定によるPK。厳しい判定である。その直後、追いつかれた東京ヴェが反撃に出たところ、FCのジャーンがペナルティーエリア内で見え見えのハンドの反則。これをレフェリーは取らない。ビデオで見てもシュートを腕で故意に止めている。故意でないという判定か、見逃しか。腕を広げてコースをふさいでいるのは明らかだから、見逃しなのだろう。これで東京ヴェの勢いも止まった。 ホームのFCの主力外国人選手2人に甘い(疑惑)判定だ。この試合のレフェリーの心情は、相当屈折しているといわねばならない。 レフェリーの判定は絶対だと言われるが、それはレフェリーが誤審をしてもいいということを意味しない。レフェリーが絶対であればこそ、レフェリーは技術を磨き、誤審が起きないよう努力することが求められている。この試合のレフェリーは、態度は大きいが技術力は小さい。見る位置が悪い。サッカーを知らない。予測力がない。 レフェリーを淘汰するのがコミッショナーの仕事である一方、スポーツジャーナリズムに負う部分も大きい。スペインリーグの中継では、きわどい判定については、しつこいくらい繰り返してビデオを流す。レフェリーへの警鐘である。それでも、スペインリーグ最大の課題の1つは、レフェリーの質の向上だといわれている。日本のテレビ中継はレフェリー(の権威)を守っているつもりなのか、それほど問題シーンのビデオを流さない。中継スタッフもサッカーを知らないのだ。レフェリーを誹謗中傷してはいけない、と勝手に決めているようだが、そうではない。審判技術を向上させることも、サッカーの技術向上の一部なのである。中継のディレクターが自分の仕事を理解していない。試合を見せればいいというのは、官僚的な発想である。レフェリーのみならず選手に対しても言えるが、ミスを放置しておくことは優しさとは違う。 日本のサッカーファンは贔屓のチームが負けた試合にも寛容で、負け方を問題にするまで成熟していない。気の抜けたミス、未熟なプレー、誤審、危険なファウル等々に対しては、味方であっても反省を促す必要がある。サポーターが成熟するためには、常日頃からゲームを真剣に「みる」ことである。試合中の歌や手拍子に夢中になって自己陶酔していても始まらない。このような応援スタイルでは、サッカーそのものから満足感を得ることができないのである。 テレビ中継も同様である。中継担当者、カメラマンはサッカーを勉強して、ビデオという文明の利器をフルに活用してほしい。サッカー中継、レフェリー問題、サポーターのあり方については、日本サッカーの未熟さの象徴である。
読売が連敗したときには、このままずるずると首位をヤクルトにあけ渡すと思っていたのだが、予想は外れて読売が優勝街道を順調につき進んでいる。 休場あけの貴乃花は、私の予想ではいまごろは休場しているはずなのに、これまた、優勝戦線に踏みとどまる勢いだ。スポーツ界におけるの2つの大きな人々の関心事について、私の予想は外れてしまった。 うーむ。外れた以上反省するしかないのだが、納得がいっていない。とくに貴乃花については、なおさらだ。私が今場所の展開として挙げなかったのが、「横綱はかくも強い」という考え方だ。怪我で1年間休んだって、平幕や小結・関脇程度には負けないよ、横綱の権威は絶対なんだよ、というものだ。いま思えば、そういう考え方も確かにある。スポーツを越えた権威主義の世界だ。権威主義になじむことも人の習性の1つではある。それで安心するのだ。 * * ところで、昨夜、読売vs横浜のテレビ放送を後半、ちょっとみた。場面は8回裏ぐらいのところで打者は松井。ランナーは一人いたかもしれない。そこで横浜の投手が投げたのがデッドボール。解説者(元投手)があきれて、「それにしても、ひどい投球ですね」とため息をついていた。放送席でみていても、専門家には故意か否かがわかるのである。幸い投球は顔面・頭部ではなく、松井の腹部あたりに当たった。松井も憮然として投手に歩み寄ったところを審判に止められた。 またしても横浜である。横浜の監督はそっこく辞めるべきである。こういう投球を指示する監督が存在することは、プロ野球を退廃に導く。投手がやったのだから関係ない、ではすまされない。大リーグの石井が打球を頭部に受けたシーンは衝撃的だった。それとほぼ変わらない速度の投球に打者は向かっていく。投手が故意にぶつければ、打者は避けられない。故意であれば傷害罪が成立する。 横浜の指揮官がスポーツともっとも遠い存在である、ということはすでに書いた。松井(松井でなくとも)に対して二度も危険球を投げさせるような監督を野放しにしていてはいけない。 横浜という街は、さわやかで若々しく、スポーティーなイメージをもっている。住んでいる人も都会的でスマートでクリーンという感じだ。球団としての横浜は、そのイメージとほど遠い。指揮官のイメージが暗いからだ。横浜の監督は、野球界のみならず、横浜という街のイメージまで壊している。
きのうのJリーグ、注目の一戦は東京ヴェルディVS鹿島アントラーズ。ポイントは好調のエジムンドを鹿島の守備がどう抑えるかである。試合開始数分で解説者も指摘したとおり、鹿島はエジムンドにマンマークを付けずゾーンで守ってきた。結果は凶である。エジムンドがフリーになる場面が出始め、早々に鹿島の守備陣がペナルティーエリアで東京ヴェの選手を倒しPK。鹿島のゾーンディフェンスは破綻した。 さて、ここから鹿島がどう立て直すのか、試合は面白くなるぞと思ったところが、東京ヴェの田中が柳沢を後ろから倒して一発レッド(退場)。この退場は痛かった、というよりは残念である。いまの不調の柳沢なら、GKと一対一でもシュートは枠に飛ばない。審判も厳し過ぎる判定を出したものだ。前のPKとバランスをとったか。 私はこの時点で、この試合に対する興味を失った。東京ヴェが逃げ切っても、鹿島が逆転しても、どうでもよろしい。私が確認したかったのは、エジムンドに対しては、ゾーンが有効なのかマンツーマンなのかだけだったからだ。一人多くなった鹿島がマンマークを付けるはずもない。 試合結果は2−3で鹿島の逆転勝ち。東京ヴェは一人少なくなってからも点を入れ、2−0まで引き離したのだが、後半スタミナが切れて逆転された。 ただ言えるのは、東京ヴェが変わったことだ。エジムンド効果は言うまでもないが、選手が前に進むようになった。ゴールめがけてドリブルをする、相手のペナルティエリア内で体をはり混戦状態をつくるなどだ。それに、守備の意識も高くなった。なによりも変わったことは、選手一人一人がシエイプアップしており、一対一に強くなったことだ。サッカーがパワーのゲームであることは繰り返し言ってきたことだ。パワーといってもバランスが必要なわけで、しっかりした下半身に支えられてこそだ。東京ヴェは選手が若い。このままいけばいいチームになる。
読売が危ないと思っていたら、桑田が嫌な流れを断った。桑田のおかげで、読売は危機を脱したようだ。恐るべし桑田、桑田恐るべし、である。 私は桑田を好きでない。いまはもちろん、若いころも、それほど早い球を投げるわけではなかった。スライダーもそこそこ。フォークも地味だ。それでいて、いまは読売のエースに君臨している。MVPは松井か桑田かといった状況だ。 この投手の武器は「投球術」である。そして、それを支えるコントロールか。スピードはなくともバットの芯をはずせば、長打を喫しないというわけだ。もう一つの特徴は、いわゆる、「野球センス」と呼ばれるものだ。投げるだけではなく、打者としても走者としても、はたまた守備もいい。トータルな意味で、卓抜とした野球選手なのだろう。 ではなぜ、私は桑田が嫌いなのか。理由はない。ただなんとなく、スポーツ選手としての魅力を感じないからだ。投手の魅力はスピードボール、高速スライダー、カミソリシュート、落差の大きなフォーク・・・といった派手さである。打者をばったばったと三振に切ってとるところだ。桑田にはそれがない。小柄なところも損をしている。威圧感がないのだ。そんなこんなで、私は桑田を認めていない。でも、私のおおいなる勘違いなどまったく無視して(あたりまでだが)、桑田は勝ち続けている。素人の私は、テレビに向かって、「なんで、あんなピッチャーが打てないんだ」と、読売と戦う相手チームの打者を叱咤しているのだが・・・。
順調に首位を走っていた読売が思わぬ5連敗。先発投手の調子がいいと打線が打てず、後半、継投に失敗して競り負けている。きのうは先発は打たれるわ、打線は打てないわで、中日に完敗。黄色信号が赤に変わりつつある。 原因は日程である。先発陣が豊富な読売は、これまで6連戦続きで他チームを叩いてきた。他チームは先発陣が手薄なため、連戦になると弱い。ところがここにきて連戦が少なくなり、相手チームの優秀な投手が読売めがけて先発をする。さらに2連戦が増えたため、対戦相手に2連敗を喫している。これは苦しい。3連戦なら悪くて1勝2敗で終われるが、2連戦では2連敗が続いてしまう。調子の悪いチームはこの日程だとかなり追いつめられる。さらに、優勝のプレッシャーが加わり、打線は打てない、投手陣は崩れるというパターンから逃れられなくなる。 考えてみれば、読売の好調は「流れ」に負う面が強かった。読売の「流れ」とは、�々気�選手の活躍、�⇒泙┐硫聾兇旅ツ粥↓�先発投手陣の好調、�ぞ尚罎旅ツ粥△任△襦�この流れは、6連戦という日程によって持続しえたのだ。他チームは先発投手のやりくりで四苦八苦、ぎりぎりのローテーションで回しているから、どうしても、読売の投手陣にかなわない。他チームの投手の調子が悪いから、読売の控えもそこそそ活躍できた。ところがペナントレース間際にきて日程がゆるくなり、優勝をあきらめたチームが読売に的を絞ってきたからたまらない。読売は、調子のいい投手と対戦しなければならなくなったのだ。その結果、�,亮禺蠅�相手のエース級を打てない。�△硫聾兇�神通力を失った。肩の疲労である。シーズンを通じてストッパーの経験がない河原の肩がここにきて、力を出せなくなった。さらに�B農�の援護で勝ってきた先発陣も援護を失って崩れだした。加えていま、�い両尚罎猟柑劼�落ちてきた。 結論をいうと、この流れを断ち切るのは相当難しい。気候も涼しくなり、他チームの投手陣のコンディションはますますよくなるからだ。読売はこの先、さらに苦しくなる可能性が高い。優勝は私の春の予想通り、ヤクルトだろう。
貴乃花が復活して土俵に上がり、人々の注目を集めている。およそ1年ぶりの登場となった。でも、すこしでもスポーツをしたことのある人なら、横綱が好成績を上げるとは思えないだろう。筋力は長いこと鍛錬を怠るとたちまち弱くなる。1週間に3回鍛えて向上、2回なら現状維持、1回ならばストレスの解消程度といわれるくらいだ。横綱が休場の間、どのようなトレーニングをしていたのかまったくわからないけれど、復活は不可能というのが常識的見方だろう。 故障は右膝だというから、上半身は問題ない。しかし、相撲というスポーツは200キロちかくの人間がぶつかり合い、突き合い、さらには回しを握りあって押したり引いたり投げたりという格闘技。相手の動きは予想しにくい。思わぬ力が下半身にかかるのだ。いうまでもなく、下半身は上半身より鍛えるのが難しい。筋肉が大きいからだ。さらに人間の肉体における最大の弱点である、腰への影響を無視できない。膝をかばって腰にくれば、相撲はとれなくなる。 しかし、相撲に限っては常識は通用しない。まず、力士が最強の格闘家であることを前提にしつつも、相撲が純粋のスポーツとは言えないからだ。あくまでも伝統芸能である。最強の格闘家が演じる伝統芸能なのであるから、スポーツの常識とは異なる展開もあり得るのだ。 相撲に八百長があるかどうかについては、ずいぶんと議論があった。そこに金銭がからむという噂もある。しかし、そのことは,私にとってどうでもよいことだ。相撲がスポーツである必要はさらさらない。純粋のスポーツとして相撲を確立するのであれば、改善しなければいけない点はいくらでもある。たとえば、まずは部屋制度を廃止して総当たり戦にしなければいけないだろう。 相撲ファンというのは純粋のスポーツファンではない。贔屓の力士のそれなりの活躍をみればいいのである。ヒーローがけっきょくは優勝するというストーリーで安心する面をもっている。もちろん、10回に1回程度は、思わぬ伏兵が優勝をさらう展開もあり得る。相撲界は世の中が求めているヒーローをつくり、脇役も配置し、ときに憎まれ役も・・・といった具合なのだ。 さて、貴乃花がこの場所で優勝するという展開は、相撲の建前としてのスポーツという側面を自ら否定してしまうことになる。本音は芸能であっても、あからさまにスポーツ性を否定してしまえば、八百長を認めたようなものだ。だから、おそらく貴乃花は優勝しない。貴乃花の優勝というストーリーは、相撲界の自殺行為なのだ。さらに、1年間休んだ力士にころころ負けるような展開では、ほかの力士が納得しまい。 今場所の考えられる展開としては、貴乃花が、�,笋辰箸里海箸任両,善曚掘↓�怪我の再発による途中休場、の2つである。私の予想は�△澄5�乃花は人気力士といえども先は見えている。痛めた膝は、おそらく、致命傷だろう。彼の人気におんぶしていても始まらない。それよりは、力士全員のプライドを守ることのほうが大事なのだ。さらに、八百長議論の再燃も防げるという副産物もある。
東京ヴェルディが好調である。第2ステージ負けなし。きのうテレビで対神戸戦をみた。東京ヴが2−0で勝ったが、はっきりいって、エジムンドの個人技で勝ったようなもの。若手がボールをとるとすぐ、エジムンドに渡し、そこからチャンスが生まれるパターン。大昔のラモスと同じだが、エジムンドのほうがシュート力、突破力があり、破壊力が違う。さすが元ブラジル代表である。コンディションも良さそうだし、本領発揮といったところだ。 しかし、このパターンでJリーグを勝ち抜くことはおそらく、難しいだろう。まず神戸の守備がお粗末である。解説者も指摘していたとおり、前半でエジムンドの卓抜した力がわかったのだから、後半はマンマークをつけるべきである。エジムンドがペナルティエリアに入る前につぶさなければ、東京ヴのチャンスが広がるばかりである。 ただこれから磐田や鹿島、名古屋と当たったとき、どうなるか。鹿島ならば本田、磐田なら名波あたりがつく可能性が高い。そうなると、エジムンドの機能が低下し、東京ヴの組み立てができなくなり攻撃力が削がれてしまう。相手の守備陣がエジムンドに集中したスキをついて、中盤から前でスルーパスがだせたりゴールも狙える選手がいるかどうか。きのう見た限りでは、東京ヴには見あたらないようにも思える。 エジムンドと組ませたい選手といえば、私の趣味ではもちろんルイス・フィーゴに決まっているが、ちと実現の可能性はないな。奇跡が起きて実現したとしても、けんか別れで終わる可能性の方が高いか。
サッカーJ1の名古屋vs清水をチェック。ポイントはもちろん傷心の三都主、不調の戸田、市川といった清水の代表組の動向だ。もう1つは、名古屋に入団した、オーストリア代表のバスティッチ。オーストリアのサッカー事情はまったくわからないのだが、その現役代表選手がどんなプレーをするか楽しみだった(オーストリアは、先のW杯で予選落ち)。 結果はホームの名古屋が3−0の圧勝。清水の代表組はプレーにキレがない。市川はそこそこであったが、戸田はまったくいいところがない。 それに比べて名古屋は、注目のヴァスティッチ、さらには、ウエズレイの海外選手が大活躍。海外組の実力をみせつけた。ヴァスティッチは、スピードはそれほどとは思わないが、堅実で期待が持てそう。30メートル超のフリーキックをゴールするなど非凡さをみせた。オーストリアは欧州でもまれている国なのだろう、代表選手の力はもちろん、ワールドクラスの一級品だ。名古屋のもう一人の外国人、ウエズレイは、ブラジル代表経験はないが、日本国籍をとったら即座に代表FWの座を得てしまうほどの好調ぶりだ。 さて、プレミア入り寸前で契約がならなかった三都主は、日本〜イギリスの往復でコンディションがいま一つなのだろう、代わってすぐの1プレー以外、まったくサッカーにならなかった。回復には時間がかかりそうだ。 Jリーグの第2ステージ、名古屋は優勝候補かもしれない(次節から、ヴァスティッチは欧州選手権予選出場のため名古屋を離れるという。この選手抜きでどれくらい名古屋が戦えるのかという疑問はないわけではないが・・・)。
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