Sports Enthusiast_1

2003年03月31日(月) 期待の新人投手

読売期待の新人・木佐貫投手がKOされた。相手は好調中日、だから不運。というわけにはいかない。木佐貫は前に書いたとおり、投げ方が悪い。腕が下がっている、リリースポイントが近い、ストレートに威力がない、ボールにシュート回転がついてしまっている。だから、高めにいけば長打を屈する。この欠点を修正するには、身体にタメがつくれるよう、カーブを投げたほうがいいと思うがどうだろうか。このあたり、専門家の意見を聞きたいと思うのだが、スポーツマスコミのなかには、木佐貫が読売の先輩上原投手並みの活躍をすると予想する記事などばかりで、彼の投げ方の欠点を指摘したものは散見の限り見当たらない。初登板、1回3分の1(自責点5、8安打、1HR)。この結果だけで、プロで通用しない、と結論付けているのではない。私は、オープン戦のときから、木佐貫の活躍はあり得ないと書いた。
新人投手では、ダイエーの新垣投手にも期待が集まっている。いまちょうど、近鉄と対戦中。新垣の投球フォームがテレビに映し出されている。スライダーの威力が抜群だ。肘を壊さなければ、新人で10勝を超える可能性がある。ただ、肘にかなり負担をかけた投げ方だけに、イニングを数を経過した時どうなるのか。それに故障も心配だ。体重移動が腕に伝わるように、フォームの修正をしたほうがいい。修正できなければ、新垣の活躍の時間は短いだろう。



2003年03月28日(金) 策なしジーコを解任せよ

ジーコジャパンがウルグアイと対戦。いまどきのフレンドリーマッチで、とやかく言う気はないけれど、2−2の引き分けで、日本代表はまたしても、ホームで勝てず。相手のウルグアイは40時間近く飛行機に揺られ、2日前に日本に着いたらしい。コンディションがいいわけがない。
この試合、一番喜んだのは日本代表を目指すGKたちだろう。先制された日本代表がPKで追いついた直後、ウルグアイのなんでもないクロス(ややハイボール)を日本代表GKの川口君がハンブル。それを押し込まれて失点した。これで川口君の代表復帰はない(だろう)。そもそも川口君は、ハイボールに弱い。イングランド一部リーグでその弱点をさらし出し、ずっと控えだ。日本代表に復帰する理由はないのだけれど、ジーコ監督が川口君の実力を見極めるために使ったものと思われる。
さて、ジーコ監督は結果を出せない。前監督のトルシエだったら監督交代の声が強く上がっただろう。神様に物申す人がいないだけか。
結果が出ていないこともあるが、代表試合の戦い方に戦略がないことが問題だ。相変わらず海外組の中盤4人の起用にこだわった先発。これにはがっかり。前半は中村俊輔(ポジションは真中やや左)を中心とした構成だったが、攻撃に力がない、鋭さがない。2失点、PKの1得点(1−2)で前半終了。
後半は中村を三都主に代えた。交代した左サイドの三都主がナイスパスをヒデに。そのヒデがつないで、走りこんできた稲本が決めた。流れの中でのいい得点だった。何度も書いたことの繰り返しだが、こういうシンプルな攻撃が点になりやすい。まず、サイドを基点に真中か、思い切ったサイドチェンジ、軽くつないで走りこんだ選手、折り返しを受けた選手が得点するシーン。この形を作る確率は、三都主が左の場合のほうが高い。
問題はその後である。ウルグアイ守備陣が三都主を徹底マークし封じにかかった。そのため、日本の左からの攻撃は停滞。あたりまえだ。三都主は前を切られたのだ。そうなれば、薄くなった右サイドにシフトし、揺さぶるのが常識だろうが、右サイドの攻撃が組み立てられない。右に人材がいないのだ。鈴木の交代で出てきたFW黒部はサイドプレイヤーではない。この試合、高原が流れたり、ヒデが右に出たりしたが、基点になれない。中盤から前に向かって走りこむ攻撃もない。逆に、左は三都主と中田(浩)が重なるというありさま。なにを考えているんだ。
ジャパンの課題は次の通り。
�―喨綯羶瓦離繊璽犢柔�を捨てること
�∈犬魯好圈璽匹里△觧暗埃腓埜把�
��司令塔はヒデ(控えに俊輔)
�ち甬泙鳳Ε汽ぅ匹魄蕕討襪海�
�ィ韮砲脇蟶蝓聞気┐倭哨叡次�
��秋田に代わるセンターバックの育成
●ジーコ監督の更迭



2003年03月22日(土) 課題残す清水

J1が開幕。優勝候補に挙げた清水がアウエーで名古屋と引き分け。引き分けはラッキーだった。一番の問題点はトゥット。ポストプレーがこんなにも下手だったか。後半、北島が入り、北島が楔になって、やっと相手ゾーンでの攻撃ができるようになった。トゥットは裏に走る才能はあるが、ポストプレーはだめだ。大木監督が後半、システム変更でチームを立て直したことは評価できる。アンが下がりめで力を発揮した。アンに関しては、私の予想通り。清水の布陣としては、北島、トゥットの2トップ、アンが真中の下がり目、三都主が左で決まり。右に伊東が後半から入ったが、伊東は左利き。ここに力のある選手が入ると万全だ。
清水は、攻撃についてはバタバタしながら修正できたが、守備は危ない。名古屋のミスに救われた形だ。森岡は右が不慣れで、エメルソンはシェイプアップに問題がある。優勝候補にしたが、この二人が本調子にならないと、先行きは不安だらけ。
一方の名古屋はアンラッキーな引き分けだった。清水が体制を整える前に、粉砕したかった。判定を含め、運がなかった。
なお、延長V制度がなくなって、終盤、試合が白熱した。私の延長V廃止の主張が正しかったことが証明された。この試合、リーグ戦のあるべき姿があった。廃止は遅きに失したが、廃止によって、Jリーグのレベルアップが大いに早まるだろう。



2003年03月19日(水) 中日、優勝か

なんと、近鉄の大塚が中日に金銭トレードされる。大塚は大リーグ移籍問題で近鉄球団ともめていて、今シーズンの契約が更新されていなかったのだ。とりあえずブランクなしでプレーすることは本人にとってプラスである。このニュースが早く伝わっていれば、私は中日を優勝候補にしたのだが、仕方がない。一度してしまった予想を変えるつもりはない。というわけで、私の予想を再掲載しておこう。
�.筌�ルト、��中日、�F蒜筺↓げI諭↓ズ綽澄↓�広島
昨夜のスポーツニュースにヤクルトの藤井の登板が流れていた。開幕に間に合うらしい。となると、ヤクルト、中日の一騎打ちか。

話は変わるが、読売の新戦力投手、久保がオープン戦で登板。ちらりと放送を見た限りだが、木佐貫以上に期待できない。結果はよかったとのことだが、スケールを感じさせない投手である。セットアッパーを期待されているようだが、木佐貫よりは活躍するかもしれないが5勝以下、負けか負けに等しい降板が10程度と見た。
こうなると、読売のローテーションは、上原−桑田−高橋−A(?)−B(?)−真田の6本柱で、Aには工藤、Bには入来が本来なら入るが、工藤は開幕直後に脱落、入来は間に合わない。そこで、西山、岡島、木佐貫、久保のうちの2人が先発に入ることになるが、どうみても勝ち星は期待できない。そこで、上原、桑田、高橋、真田、(C)の5本柱でローテーションを組む確率も高いが、昨年と比較すると大幅な戦力ダウンだろう。



2003年03月18日(火) J1を予想する(続) 

きのうの夜、サッカー解説者のN氏が引き分け導入による順位の変化について話していた。朝、新聞を見ると、同じ内容の記事が出ていた。それらによると、引き分け制度が昨シーズンあったとしても、順位の変動はそれほど大きくはないのだが、上位と下位の差が縮まることは確かなことのようだ。この変化が延長V制度と比べた場合の、顕著な違いだ。
今シーズンは、昨シーズンに比べて、順位の差が縮まるのならば、終盤、息詰まるほど白熱した試合が期待できる。ようやく、日本サッカーは、そのローカル性の1つから脱却できるわけだ。
リーグ戦の終盤が白熱するのであれば、1シーズン制の方が良い。リーグが長期的であればあるほど、引き分けの意味が深まるからだ。サッカーの順位に与える一試合の意味が重くなる。アウエーでは引き気味で引き分け狙い、ホームでは積極的なプレッシングサッカーを展開する、というチームが増えるだろう。強豪チームといえども、そう簡単に点が取れなくなる。攻撃の戦術はより高度化し、「延長V」などという「無意味な勝利」がなくなるのだ。喜ばしいかぎり。
もしかしたら、引き分けにより優勝を逃すチームが出るかもしれない。「ドーハの悲劇」がJリーグで繰り返されるかもしれない。ファンに欲求不満が充満することだろう。
そう、これについては何度も書いたことだけれども、欲求不満状態こそがサッカー観戦の本質なのだ。サッカーは人間の手という文明の原点を封印することにより、人間を原始に還元した。自然といってもいい。人間が高度な意識を持ちながら自然に還元されたとき、焦燥と不安を覚える。そして、そこからの解放が歓喜に直結する。サッカーは欲求不満とその解消に支えられたスポーツだ。人はだから、サッカーに熱中する。欲求不満が長びけば長びくほど、歓喜は大きい。
蛇足ながら、「延長Vをなくした場合のファンの反応が心配」だというA新聞の論評には閉口する。A新聞は、スポーツマスコミではないけれど、日本サッカーを本気で応援するのならば、Vゴール制度廃止というローカルルールの廃止を断固、支持する論調をはるべきだ。サッカーは世界共通のスポーツだから、おもしろい。世界統一ルールで戦ってこそ、サッカーのワールドカップだろう。



2003年03月17日(月) J1を予想する

J1は前後期という、納得のいかない制度をとっているため、予想に力が入らない。リーグ戦が短期に設定されていたのでは実力も計れないし、チームの真の強化につながらない。その弊害につては何度も書いた。
さて、気の進まないJ1の予想だが、大雑把に言って、鹿島・清水・磐田・横浜M・名古屋・京都が上位グループ。優勝はもちろん、このグループのどこかだ。中位がG大阪・東京V・浦和・神戸・FC東京・市原で、G大阪がなかで頭一つ抜けているが、上位とは開きがある。下位グループが仙台・柏・C大阪・大分で、このグループと市原・FC東京の2チームで降格争いが演じられるだろう。
さて、前期優勝を含めた順位だが、優勝は清水とみたがどうだろうか。順位は以下のとおり。

�\郷紂↓⊆�島、�5�都、�と愿帖↓ヌ掌轍亜↓ΣI唯�
�В蚤膾紂↓�東京V、��浦和、��市原、��神戸・��FC東京、
��仙台、��C大阪、��柏、�安臺�

補強については横浜Mがダントツだが、カフーの加入が遅れるので、前期は優勝するに至らない。東京Vのエムボマも強力助っ人だが、ヴェルディが彼に頼りすぎると、エムボマはゲームメーカーでないのでチームのバランスが崩れて負け数が増える。引き分け制度が導入されるので、守備の良いチームが確実に勝点を積み上げる。鹿島の上位は動かせないところ。
優勝候補を清水にした根拠は、監督が代わって選手にモチベーションが戻ってきたことと的確な補強。ツット、安は持ち味が違う。安が下がってツットにラストパスを出す形ができれば得点の確率が高まる。左サイドの三都主も含めて、個性の違う3人の攻撃陣が魅力的。市川が右で全試合に出場できれば、短期だけに調子に乗って、突っ走るとみた。鹿島は有力だが、柳沢がケガで出遅れ、前期は調整に励むのではないか。鹿島は後期に勝負に出て後期優勝、続けてチャンピオンシップ勝利という従来のパターンでリーグ優勝を狙うはずだ。



2003年03月14日(金) 阪神

プロ野球各球団は軒並みレベルダウンと書いたが、実は、戦力を確実にアップさせたところがある。セリーグでは阪神だ。元大リーガー伊良部投手、広島の主砲金本選手が入団した。これは松井の抜けた穴をペタジー二で埋めただけの読売より、はるかに大きな補強だ。さらに、浜中、赤星、今岡らの攻撃陣、そして投手陣も、井川を中心に成長期の選手がそろっている。このまま伸びれば、このチームは2〜3年先に優勝する。だがだが、私はこのチームの監督が嫌いである。選手は好きも嫌いもないが、この人だけには、阪神優勝監督になってほしくない。だから、順位も低いのだが、実際の評価としては、読売より上にしてもいい。(順位が感情に左右されるので、私の予想は当たらない。それでなくとも当たらないのだが。)
読売のレベルが下がり、阪神が上がり、横浜が選手のモチベーションが上がり、中日は野口の加入で現状維持、広島も現状維持。
さて、優勝候補にしたヤクルトだが、ペタジーニが抜けたから戦力ダウンと見るのが妥当だろうが、今年は古田が復活すると見た。藤井の調子が悪いようだが、このチームの左腕、ロケットボーイズの中継ぎ・押さえ陣は強力だと思う。どう見ても、バランスが一番いいのだ。新外国人選手はどのチームも実力は未知数だが、かりにブレークしたならば、ぶっちぎりの優勝もあり得る。



2003年03月13日(木) 投手陣崩壊

読売の投手陣が崩壊しつつあることは昨日、書いた。その救世主として期待されているのが木佐貫である。ちょうど、読売と広島のオープン戦が昨夜TVで放送されていて、しかも、木佐貫が登板していたのだ。
木佐貫が活躍できないと私が予想する根拠は、彼の投球フォームにある。俗に「腕(肘)が下がっている」というやつだ。右投手の場合、下半身の体重移動は、右足を軸足にして左足を上げ、体重が左足に移ったところでそれを軸足として右足を蹴り上げる。しかし、ボールを投げるのはもちろん上半身なので、下半身の横と上下の動きによって生じた力をいかに上半身に伝えるかがポイントになる。上半身は肩を基点に肘から指先までの変化が打者を惑わすが、基本的には下半身の水平の移動とボールが離れる瞬間までの軸足(右投手の場合は左足)と蹴り上げた右足の反動で生じた上下の力をいかにボールに伝えるかで投げられたボールの威力が決まる。通常は、いわゆる「投げおろし」が最も効率的だ。腕(肘)が下がるのは、「抜ける」と呼ばれるもので、力がアームに十分蓄積されないので、ボールの威力が減退し、ボールをもつ時間が短い。これを「球離れが速い」とも言う。
もちろんこれは、人間の動きを機械にたとえた場合に言えることで、人間にはいろいろな癖があるし、効率の悪いフォームを補う体力によって、効率的なフォーム以上の威力を発揮できることもある。だから、理想のフォームで投げても大成しない投手もいる。逆に、ランディ・ジョンソンのように左腕が下がっていることで、とてつもないスライダーが投げられ、しかも、たぶん彼の天性の肩の強さだと思うが、「投げおろし」以上の速いボールを投げられる。ジョンソンは変則フォームで、メジャー屈指の左腕として君臨している投手の1人だ。
さて、木佐貫の場合、体力的(筋力)に彼の効率の悪いフォームをカバーするパワーがない。下がった腕のぶん、ボールをはなすポイントが近いため、コントロールはいいようだ。だから、せいぜい中継ぎ、それもセットアッパーではなく先発が降板した後の1〜2イニングだろう。きのう木佐貫の後に投げた真田のほうがフォームがいい(結果は両方とも悪かったようだが)。真田の方がボールをもつ時間が長く感じられ、ボールに力が加わっているようにみえる。
木佐貫とフォームは違うが、下半身の力を無視した投手に、元読売の江川がいた。江川は上半身、しかも肩と肘に負担をかけたフォームでかなり速いボールを投げたが、活躍の期間は短かった。肩に故障をしていたとも言われているが、いつごろからかは不明である。一方、読売の桑田は、肘の故障後、下半身の力をうまくボールにのせることがうまくなった。もともと腕が下がらない投手ではあったが、昨年は肘の調子も良くなったのか、威力のあるボールを投げていた。
もちろん、ピッチングはボールの威力だけではなく、タイミング、緩急などもあるので、木佐貫がそのあたりに活路を求めることもできるかもしれないが、それでも、彼の投手寿命は短いだろう。



2003年03月12日(水) 順位予想

このコアラムでは、サッカーW杯予選、決勝Tの結果、日本のプロ野球の順位等を予想し発表してきた。結果は見るも無惨、全然当たらなかった。スポーツの予想が当たってしまったならば、およそ見る価値はないのである。また、予想し裏切られるからこそ、スポーツはおもしろい。
と、言い訳を前置きにして、今年も日本のプロ野球からやってみる。順位はズバリ以下のとおり。理由は徐々に書いていく。
<セリーグ>
�.筌�ルト、��中日、�F蒜筺↓げI諭↓ズ綽澄↓�広島
<パリーグ>
�\症陝↓▲瀬ぅ─次↓6疆粥↓ぅ�リックス、�テ�ハム、��千葉ロッテ
セリーグ昨年1位・日本一読売は、2位にするか3位にするか迷った。どのチームも昨年より、レベルダウン。なかで、中日の野口の復調が判明したので、読売より上にした。読売は、投手陣が昨シーズンより大きく後退した。工藤は「1年おきに活躍」のジンクスに加えて加齢による衰えが隠せない。桑田の昨年の活躍は、燃え尽きる前の蝋燭の炎。入来がケガで出遅れ。高橋は直球が伸びず、シュート回転の球筋は左打者のカモである。プラス材料として2年目の真田が経験を積んで成長するというのが常識的な見方だが、私は「2年目のジンクス」とみる。と、先発陣でまともなのは上原だけ。クローザー河原は肩の疲労で2年連続の活躍は無理。もともと、読売の投手陣はベテランと若手の断層が深い。中堅(西山、木村、岡島ら)が伸び悩み、そのギャップを実力派ルーキーが埋めてきた。今年はそうした人材がいない(木佐貫は期待はずれ)ので、「巨人投手陣崩壊」という、スポーツ新聞の見出しも大袈裟ではない。打撃陣は松井の抜けた穴がペタジー二で埋まらず、清原もよくて昨年程度。とはいえ、攻撃はセリーグナンバーワンだが、いくら打撃陣ががんばっても、崩壊投手陣の流れを止められない。
そればかりではない。決め手は、横浜の復調である。昨年の森監督が退陣し、横浜の選手がモチベーションを取り戻した。山下新監督は少なくとも前監督よりはまとも。昨年のように、読売に大きく負け越すことはない。反対に、監督については、読売にとってプラスファクターではない。昨年の原監督は、カリスマ長嶋の後でやりやすかった。選手は「天才長嶋」の呪縛から解放され、普通人・原監督の下、あたりまえの力を発揮した。ところが、2年目はその気分が緊張感の欠如として、マイナスに働く。(以下次回に続く)



2003年03月10日(月) 疑惑でも何でもない。

ナビスコカップの京都vs大分の「故意ゴール問題」が騒がしい。この「事件」は、負傷選手がピッチに復帰後、京都が大分にプレゼントボールを返したところ、大分の前線の選手がゴールしたところから始まった。フェアプレーに反すると大分の監督が京都のゴールを故意に許し、チャラにした。大分の監督の指示はきわめて適切。なんら問題はない。それを「疑惑のゴール」と騒ぎ立てるスポーツマスコミの精神構造が理解できない。この時期、大きなスポーツ大会もなければプロ野球も開幕前、見出しで売りたいスポーツ新聞の事情もわからないでもないけれども、この「事件」、珍プレーではあるけれど、疑惑ではない。むしろ、スポーツマン精神に則った好判断だと賞賛されるべきだ。
テレビ報道によると、プレゼントボールをゴールした試合はイングランドにあるそうで、そのときは協会が試合を預かり、再試合にしたという。それに比べれば、大分の監督はとっさに適切な指示を選手に出し、事態を収拾したのだ。このゲームが再試合になれば、遺恨試合となることは必至。そんな試合はファンとて見たくないだろう。
日本のプロサッカーが未成熟なことについては何度も書いた。その原因が不勉強なスポーツマスコミにあることも繰り返した。いまの日本のスポーツ新聞は芸能新聞である。彼らはスポーツに対する純粋な批評精神をもっていない。スポーツをネタに扇情的な気分を煽るだけ。売れればいい、おもしろければ買う、という構造をどちらかが断ち切らなければ、プロスポーツは幼稚な芸能の域を脱することはできない。もちろん断ち切る責任はマスコミ側にある。「悪貨は良貨を駆逐する」のが市場原理なのであるから、買う側に責任はない。



2003年03月02日(日) 不完全燃焼

きのう(3.1)のK1ミドル級、魔娑斗と竹田公三の一戦は、魔娑斗の判定勝ち。勝ち上がりのK1の限界を露呈してしまった。竹田は1試合目から決勝をにらんだスタミナ配分のためか動きが鈍い。これは魔娑斗にもいえることか。竹田は第一戦にすべてを賭けた小次郎の玉砕戦法に先手を取られ、ペースをつかめない。辛うじて決勝に進んだ両者だが、結果的には僅差で魔娑斗に勝ちが転がった。この興行だけでは、どちらが強いともいえない。私を含めて、ファンには欲求不満が残った。こうなれば、竹田、魔娑斗のワンマッチが望まれる。
さて、前評判を言えば、竹田の方が魔娑斗を上回っていたように思う。ムエタイの王者という肩書きは強烈である。それだけではない。両者のキャラクターの違いである。テレビでは、竹田の独特のトレーニング方法(マシーンを使わない筋力トレーニングなど)や、禁欲的な食事(鶏肉を煮出して脂肪を取り除き、たんぱく質だけを摂取する料理法)が紹介され、それを見た私は竹田という選手に神秘的な強さを感じたのだ。一方の魔娑斗はというと、トレーニング方法は時代の最先端、ファッショナブルな格好で、モハメドアリのようなビッグマウスを駆使する。自らを「カリスマ」と称するあつかましさ。これには反発も大きい。私は魔娑斗より、竹田のやぼったいスタイルになんとなく共感した。
もう一つの興味は、重複するが、トレーニング方法についてである。魔娑斗のトレーニング方法は、最新式のマシーンを使用し、スポーツ界で有名なトレーナーを起用するもの。竹田がマシーンを一切使用せず、自重だけを使って筋肉を鍛える方法と対極的に見える。どちらが格闘技に有効なのか。
結果は魔娑斗に軍配が上がったのだが、この結果が実力を反映しているとは思えないことは、すでに書いた。30歳の竹田が勝負をかけるとしたら、いまのいましかない。このまま魔娑斗に屈するのか、借りを返すのか。ファンとしてはワンマッチ、3分5ラウンド以上、あるいは5分3ラウンドのムエタイ式での対戦を期待したい。


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