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2008年03月30日(日) 迷走から暴走へ

報道によると、今月25日に東京都内のリハビリテーション施設を退院したイビチャ・オシム前日本代表監督が、30日のJ1の川崎―千葉を観戦し、26日のワールドカップ(W杯)アジア3次予選で日本がバーレーンに負けたことを念頭に置いて、「代表チームで問題があるとしても、(この試合では)選手はよくやっている」と話したという。

このコメントを翻訳すると、バーレーンに負けた責任は選手にはなく(岡田代表)監督にある、ということだ。

岡田(現日本代表監督)はバーレーンに負けたのは前任者(オシム)の残滓を一掃できなかったからだといい、オシムは負けた責任は選手にはなく、岡田にあるという。日本代表をめぐっての混乱が、ますますひどくなっている。このままいけば、6月の3次予選3連戦前に、日本代表は空中分解するだろう。

さて、岡田が「脱オシム」として行った第一の施策は人事のようだ。報道によると、岡田は、札幌、横浜M時代の腹心だった小山哲治(50)を代表チームの“GM”として招へいし、Jクラブ、海外クラブとの折衝などを任せる意向。小山の“岡田ジャパン入閣”は、4月7日の日本協会常務理事会、10日の同理事会を経て正式決定するという。

第二の施策は守備の変更のようだ。「人につく守備は本来、オレ(岡田)はやっていなかった」と報道陣に明かし、「オシム流」のマンマークDFから、ゾーンDFに変更することが明らかになった。

筆者は岡田に直接、会ったことはない。だが、ここのところの彼の混乱ぶりから察するに、岡田という人間を評する最も的確な表現は、「行き当たりばったり」だと思う。あるいは、「思いつき」で行動する人物。「浅はか」ともいう。

岡田の戦術変更はこれで何度目だろうか――筆者が報道等にて知る限りで、その迷走ぶりを列記してみよう。

まず、岡田ジャパンが本格始動した1月、岡田が掲げた戦術スローガンは、ラグビー戦術からパックった「接近、展開、連続」だった。その具体的表現として、狭いエリアでのパス回しを徹底させた。ところが、デビュー戦・チリ代表との親善試合で強いプレスをかけられて「接近、展開、連続」は機能せず、狭いエリアのパス回しのリスクがあまりに高いことが判明して頓挫、以降、「接近、展開、連続」と狭いエリアのパス回しは雲散霧消した。

次に、岡田は何をしたかというと、実は何もしなかった。東アジア選手権では、指示なし・選手任せが判明して優勝を逃し、一般紙のA新聞で叩かれた。

一番大事な第3次予選のバーレーン戦では、直前のドバイ合宿で練習したとはいえ、いきなりの3バック。このシステムは岡田がもっとも得意とするもので、本番・必勝のための“伝家の宝刀”だったが失敗。岡田流の“迷走極まれり”であった。

戦術の迷走の次に予想されるのは、代表選手の大幅な入れ替えだろう。おそらく、オシムチルドレンのMF山岸(川崎)、MF羽生(F東京)、FW巻(千葉)が切られ、その代わりに、いまのところ、MF小笠原(鹿島)が呼ばれる可能性が高い。小笠原は鹿島ではボランチだから、中村憲(川崎)も正念場だ。左サイドには、新井場(鹿島)、相馬(浦和)あたりが有力で、MFには中村俊(セルティック)が当然入る。でも、山岸、羽生はもともと、代表で先発起用されることは少なく、岡田の権限で代表から外したとしても、どこからも文句が出ることはなかったはず。岡田はいったいだれに遠慮・気兼ねをしていたのか、首を傾げたくなる。

重要なことは、就任から3か月、岡田の掲げた戦術で成功したものは何もない、ということだ。それを前任者の責任だと発言する岡田の人間性については、直前の当コラムに書いたとおり。選手起用・代表選考についても、いまさらオシムの息がかかっているとは思えないし、岡田には誰はばかることなく、選手を選択する自由と権力があったはずだ。

欧州各国のリーグ戦が終了する6月、中村俊(セルティック)、稲本(フランクフルト)、松井(ルマン)、中田浩(バーゼル)、長谷部(ヴォルフスブルク)らの海外組や、新たなに国内組として、小笠原(鹿島)、トゥーリオ(浦和)、三都主(浦和)らが復帰すれば、強い代表チームに戻るかもしれないし、そうならないかもしれない。ビッグネームを集めたからといって、必ずしもいい結果が出るとは限らないということは、かつての“ジーコジャパン”で実証済みだ。岡田がそのことを知らないわけがない。

そればかりではない。代表チームというのは、予選を戦いながら、チームが強くなり、選手が育つようでなければならない。さらに重要な使命を加えれば、日本サッカーの方向を定めなければいけないものだ。岡田の「行き当たりばったり」路線では、日本サッカーに夢や希望が抱かれない。日本中のサッカーファンが代表を通して、日本サッカーの明日を見られるようでなければならないはずだ。

バーレーン戦以降、岡田は迷走から暴走をし始めた。このままでは、日本代表がどこに行くのかわからない。早いところ岡田の暴走を止めなければ、代表どころか、日本サッカーが地獄へ向かうか、奈落の底に落ちていってしまう。



2008年03月29日(土) 岡田の人間性を疑う

やっぱり負けた。勝敗の予想の当否は確率50%だから、当たることもある。バーレーンの得点はFWがあげたもので、セットプレーではないし、GK川口のキャッチミスだったから、予想どおりというわけではない。筆者は先発GKを楢崎と予想したので、楢崎ならミスは防げたという結果論も言いたくなる。

試合展開、試合内容の詳細は報道のとおりなので割愛する。重要なのは、負けたという事実。この敗戦をいかに評価し総括するかだ。

筆者は、W杯アジア地区3次予選において、日本が中東の小国バーレーンに0−1で負けたことを驚かない。当コラムの直前に書いたとおり想定の範囲だった。身体能力の高いアフリカ系帰化選手で補強され、高い規律と熟成したコンビネーションで武装した集団が、経験豊かな監督に率いられ、それこそ死ぬ気で走るサッカーを実行すれば、いまの岡田ジャパンに勝つことはさほど難しいことではない。

敗因はいろいろある。高原、稲本、闘莉王の故障欠場と中村俊輔ら海外組の不参加で、最強メンバーが揃わなかったことが1つ。もう1つはアゥエイ。長距離移動及び気候変化・環境変化による、調整の難しさだ。アゥエイ不利は、スポーツでは珍しくない。だが、ドバイで合宿を行ったので、日本に親善試合でやってくる外国の代表のような、強行スケジュールの「アゥエイ」とは違う。

サッカー評論家のU氏は、バーレーン戦直後の岡田のコメントを受けて、あるスポーツサイトに次のように書いた。

≪3次予選の行方については、私はまだ楽観はしている。だが「2位でもいい」という志の低いサッカーを続けていたなら、そして限界ばかりが感じられる試合内容を見せ付けていたら、きっとファンの心は代表から離れていく。今、われわれが警戒すべきなのは、オマーンやタイやバーレーンではない。そうではなくて、代表からどんどん熱が失われていく、この不気味に静かな兆候こそが、実のところ最も憂慮すべき問題なのである≫

U氏は岡田を「志が低い」と酷評したうえで、ファンが“日本代表=岡田ジャパン”から離れていくと述べているけれど、もっとも離れていっているのはU氏自身の心だと思う。この思いは、実は筆者がやはり当コラムでしばらく前に書いたことと同じだ。

日本のサッカーファンは、オシムが代表監督に就任して以来、代表に対して強い関心を抱いてきた。そこには、希望があった。しかし、オシムから岡田に代表監督が代わった途端、日本代表の戦いぶりに変化が出てきた。その変化をぼんやり言えば、選手がピリッとしない、覇気が感じられない、規律の下に選手がプレーをしていない・・・とにかく、眠い試合ばかりだった。筆者が“日本代表=岡田ジャパン”への関心が失っていく理由は、そのサッカーレベルが日を追って酷くなるからだ。

就任後、岡田は� 崟楸瓠ε験�・・・」というおかしな標語を掲げ、��短く早いパスまわしを攻撃スタイルに掲げ、�1Ε汽ぅ匹房禺蠅瞭眦弔魑�用し、加地を左に回したり、意味不明の選手起用を繰り返した。しかし、岡田流は実戦では成果が上がらないまま、オシムジャパンを解体し、第3次予選のバーレーン戦の敗北まで突入してしまった。

岡田の罪はこれだけではない。日本代表が負けた理由が前任者にあるかのようなコメントを発したことだ。前任者の残滓が残っていたから負けた、今度は自分流でやる、というのだ。散々、岡田流のテーマを掲げておきながら、負けた途端、前任者の責任であるかのようなコメントを発する、岡田の人間性を筆者はまず疑いたい。

“岡田ジャパン”及び岡田代表監督に関しては、同じことばかりを書き続けているが、またまた繰り返せば、岡田にはそもそも、代表監督は「無理」ということだ。かつて、W杯フランス大会予選最中、岡田が加茂の後を受けて代表監督に就任し、フランス大会に行ったことは彼の功績として称えていい。しかし、“当時”と“いま”とを比較すると、アジアのサッカーレベルは、著しくアップしている。岡田の監督能力がレベルアップしなかったのかといえば、岡田もレベルアップしたとは思うのだが、そのアップ幅はアジアのレベルアップ幅より小さかったということか。

とにかく、結論を繰り返せば、世界的指導者のオシムの後任に、三流以下の人物を就任させた人事が悪い。



2008年03月25日(火) 日本はバーレーンに負けるかも

ナビスコ杯で結果がでなかったため、浦和がサポーターが騒いだらしい。仕方がないことだ。選手もフロントもサポーターの抗議を真摯に受け止め、強いクラブをつくってほしい。

浦和が勝てない理由は、当コラムにて前述したとおり、FWワシントンを放出したためだ。昨シーズン終了後、浦和首脳陣はワシントン頼みの得点パターンから脱するため、新しいタレントとして、高原、エジミウソンを獲った。この2人はワシントンよりスピードがあり、コンビネーションで得点を取れる選手だ。ところが、トップ下で浦和を支えたポンテの故障が癒えず、小野・長谷部が放出されたため、永井、田中を含めた豊富な攻撃陣を使いきる選手がいなくなった。サイドの山田はトップ下に適していない。ザルツブルクから呼び戻した三都主もケガをしたため、中盤の選手が一気に払底してしまった。

この緊急事態は事故ともいえるし、事前に防げたともいえる。サポーターとしては、三都主がケガをした時点で、ポンテの故障が治るまでの間、ネネ退団で空いた外国人枠を使って、クラブ首脳陣が外国人選手を探す努力をしてもよかった、ということだろう。しかし、これは結果論であって、三都主故障の時点で、いい外国人選手が探せた確率は低かったかもしれない。

浦和首脳陣が筋を通す覚悟があったのならば、ポンテ復帰までの間、梅崎を使うべきだった。ポンテと梅崎を比較すれば、現段階ではポンテのほうが上だ。しかし、ポンテの控えとして、若手優良株の梅崎をとったのだから、梅崎を先発で使えば、「育てる」という意味で結果が出なくともサポーターは納得したと思う。つまり、浦和混迷の原因は、「中盤」の問題ではない。

深刻なのは、高原だ。彼の不調の原因は何だろうか。筆者は、これも先述したとおり、病気もしくは体調不良だと考えている。しかも、過日、代表合宿のドバイで足の違和感を訴えたという報道があった。この報道には「情報戦」の可能性も潜んでいるので鵜呑みにはできないものの、故障が本当ならば、高原には深刻な肉体上の問題があると判断せざるを得ない。彼は、浦和移籍後、体調不良で東アジア選手権を辞退し、浦和のチーム練習に専念したのだから、時間的には体づくりに困るはずがない。ところが、Jリーグの開幕後2試合を見た限り、バイタルエリアにおける反応が悪かった。J1のFWとしてまるで脅威を感じないどころか、得点の予感がまったくしなかった。

日本代表は、高原ばかりでなく、MF稲本、FW玉田が違和感を訴え、稲本は代表から離脱した。ケガ・故障は仕方がない面もあるが、岡田ジャパンになって、代表選出後の故障者が多すぎるような気がしてならない。

代表は故障者が絶えず、Jリーグは、本命浦和が監督交代をしても混迷状態から脱出できず、開幕前には躍進が期待された川崎も公式戦で勝てない状態だ。この異変がオシムが病気で代表監督を辞してから起きていることは偶然だろうか。「オシム」という中心を失ったとたん、日本サッカーは代表もリーグも、バラバラ状態に陥ったのではないか。

同じことを繰り返すけれど、日本はサッカー発展途上国の1つだ。W杯日韓でベスト16、アジア杯連続制覇、W杯3連続出場と輝かしい戦績を残しているように見えるが、すべてアジアの中の話だ。サッカーにおいては、残念ながら、アジア全体が発展途上だ。

そのアジアは、長年、中東と東アジアが2大勢力圏を築いて競ってきたが、近年、豪州がそれに割って入ってきて、いまは中東、東アジア、豪州の三極時代に入っている。実力では、豪州が他の2地域より頭一つリードの状態だ。その豪州にあっても、オランダ人監督のヒディングが退任した後、代表は退潮局面に入った。日本もオシム退任後、進化のスピードが鈍り、現在の混迷を招いている。韓国も「日韓」以降、低迷を続け、ヒディング待望論が出るくらいだ。

その一方、中東勢はアフリカ系帰化選手を輸入して選手強化を図っているばかりか、指導者に関しては、オマーン、バーレーン、UAE、クウエートといったガルフ小国で顕著なように、バルカン、東欧等を母国とする“中東渡り鳥監督”をとっかえひっかえしながら、代表強化に努めている。サウジアラビア、イラン、イラクといった大国も例外ではない。

中東勢が代表監督を消耗品のように使い捨てることが代表強化にプラスなのかマイナスなのかは議論が分かれるところだと思うが、中東勢が自らをサッカー発展途上国であると自覚している点は正しい。代表「強化」の第一歩が「指導者選び」という規定は、同じ発展途上国の日本も見習うべき点だ。

というわけで、26日に行われるW杯アジア地区3次予選・日本vsバーレーンは、0−1でバーレーンの勝ちと予想してみた。日本の失点はセットプレーから。上がってきたバーレーンのアフリカ系長身DFに頭で決められるというもの。

日本はというと、高原は足の故障で途中交代し、もう一人のFW大久保、岡田監督が切り札として起用したFW玉田も得点に絡めず、バーレーンの固いDFに完封負け。

帰国後、この結果を受けて、浦和のオジェックに続いて岡田代表監督も退任・・・というドタバタになれば、かなりおもしろい。停滞する日本サッカー界に火がつくことを期待したい。



2008年03月20日(木) バーレーンといかに戦うか

サッカー界はいま非常に忙しい。開幕したばかりのJリーグでは、優勝候補の浦和が2連敗し、電撃的監督交代があった。また、同時期にACL予選がスタートしたかと思うと、日本代表がW杯アジア3次予選バーレーン戦のため、Jリーグが中断。代表チームは中東に遠征し、その間、代表選手抜きのナビスコ杯の予選が始まった。

代表選手を抱えるクラブは選手が固定できず、コンビネーションの練習をする時間がない。先の東アジア選手権から、Jリーグ出場〜ACL出場〜中東遠征と、代表選手には息つく暇がなく、精神的・肉体的疲労が蓄積する。日本サッカー協会は、W杯予選・Jリーグ・天皇杯・ナビスコ等を総括的に見据え、抜本的日程見直しを行うべきだ。現行のような綱渡り的日程では、最も大切な財産である選手をいたずらに消耗させるだけだ。

Jリーグでは浦和が、オジェック解任、エンゲルス昇格の大鉈をふるって危機の脱出を図ろうと手を打ったため、Jの超ビッグクラブの凋落は回避されそうだ。ACLについては、日本人選手がアジアのレベルを知り、かつ、アウエーを体験する絶好の機会であり、クラブ、選手がこの体験を今後に上手に生かすことを祈念している。

さて、最後に残った日本代表のバーレーン戦だが、この試合は日本にとって、非常に厳しい戦いになると筆者は考えている。その理由は、まず、気候との戦いである。筆者は3月に中東に行ったことがない。報道によると、3月中旬のバーレーンは日中には気温は30度を超え、湿度も相当高いという。筆者が旅行したうちバーレーンに最も近い国はトルコだが、季節は12月末から1月初旬、イスタンブールは雪が降っていた。トルコとバーレーンはまったく気候が異なるようだ。

いま、日本代表はドバイで合宿に入った。試合結果は、残された1週間弱の合宿で、選手がどれだけコンディションを上げられるかにかかってくるわけで、気候との戦いは、技術や戦術以上に重要となる。

次に相手バーレーンをどうみるかだが、筆者はバーレーンのサッカーについて何も知らない。報道も管見の限りきわめて少ない。バーレーンについて報道してくれない日本のサッカージャーナリズムはいかがなものかと思うのだが、毎度のことなので諦めている。

少ない情報からバーレーン代表のイメージを練り上げてみると、まず、バーレーンDFは長身ぞろいで、アフリカ系の帰化選手が入っている。プレーの特徴はラフプレーが多いこと。おそらく、カウンター狙いの速攻中心で、中盤ではあまりボールを保持しないのではないか。FWにもアフリカ系のスピードのある選手が入っていて、この選手は相当実力が高い。中盤に高い技術をもった、目だった司令塔的な選手がいるかどうかは不明である。

以上の情報から浮かんでくるのは、先のアジア杯準決勝で当時の「オシムジャパン」を撃破した、サウジアラビアに似ているような気がするのだが、いかがであろうか。サウジアラビもアフリカ系帰化選手が主軸を構成したチームで、速さを特徴としていた。日本は、サウジアラビア戦では攻撃陣は健闘したが、中澤、阿部の日本のCBがスピード豊かな相手FWをマークしきれず失点を重ね攻め負けた。

攻撃面では、日本には、バーレーンの高いDFをかわすような、ゴール前での速い仕掛けが求められている。サイド攻撃では、単調なクロスは跳ね返されるので、CBを引き出す仕掛けが必要となる。また、サイドからセンターに戻しさらにサイドに揺さぶってクロスをあげるとか、ゴール近くでセンターとサイドのワンツーも効果があるかもしれない。

避けたいのは、日本が攻めあがったときに不用意に相手にボールを奪われ、相手に長い距離を走られてシュートを打たれる場面だ。この場面が日本が失点する確率がもっとも高い。ピッチコンディションが日本より良い可能性はないので、トラップミスが致命傷につながりやすい。

失点する確率が次に高いのがセットプレー。上がってきた長身のバーレーンDFのマークを日本が外して、相手に頭で決められたりする可能性もある。

不用意な奪われ方を回避するには、ボールをこねたり、慌ててパスミスをしないこと。中盤省略のロングボールも仕方がない。

当日の主審も気になる。「中東の笛」ももちろんあり得るが、こればかりはどうしようもない。

つまり、いろいろな意味で、バーレーンは「アウエーの難敵」だと定義し、結果ドローならば御の字という計算でよい。

合宿で練習中の怪我や病気もあるので、先発は予測できないが、希望を含めての予想は以下のとおり。

GK:楢崎正剛(名古屋)
DF:中澤佑二(横浜FM)阿部勇樹(浦和)今野泰幸(FC東京)
MF:右=駒野友一(磐田)左=安田理大(G大阪)
  :鈴木啓太(浦和)中村憲剛(川崎)
   遠藤保仁(G大阪)山瀬功治(横浜FM)
FW:田代有三(鹿島)

システムは3バック。阿部がリベロになる。田代のワントップで中盤を厚くして守備重視。相手に先制されたりした場合など、展開次第で4バックに戻し、玉田、大久保の投入もあり得る。



2008年03月16日(日) 衝撃

Jリーグ開幕直後の第2節、サッカー界に衝撃が走った。昨年、ACLを制覇し、クラブW杯に出場した浦和のホルガー・オジェック監督が解任されたのだ。

浦和については何度も当コラムで書いてきた。今シーズンは主砲のワシントン、小野、長谷部が去り、代わりに、ドイツから高原、新潟からエジミウソン、オーストリアから三都主、大分から梅崎を入団させた。昨シーズン後半故障したポンテの回復には時間がかかりそうだったが、戦力的にはJリーグでトップクラスであることは疑いようがなかった。

ところが、開幕戦で横浜に0−1、第2節では名古屋に0−2と、2試合連続の完封負け。2試合とも内容は悪かった。無得点が示すように、浦和の敗因は攻撃陣にある。いうまでもなく、ワシントン放出が、今シーズンの浦和不調の最大の要因である。

もちろん、期待されて入団した高原の調子が悪い。高原、エジミウソン、山田の前列3人のコンビネーションも最悪だ。この関係については、直前の当コラムに書いたので詳述しないが、ポンテの代役に山田を起用したことがまず間違い。ポンテの代わりは梅崎でなければならない。

そのうえで、FWはエジミウソン、高原で固定し、2人の基本的な役割をはっきりさせる。高原は代表として東アジア選手権に出場すべきなのに、代表を辞退して浦和に残ってチーム練習に専念した。にもかかわらず、2試合のパフォーマンスは極めて悪い。彼は体調異変もしくは病気の可能性が高い。ならば、高原を降ろして永井もしくは田中を先発に起用する決断が必要だった。名古屋戦の後半、高原交代後、浦和の攻撃にリズムが出たのがそのことを実証している。浦和にリズムがでかかったとき、GKの凡プレーが出て名古屋に追加点を与えてしまったことは皮肉だったが。

名古屋戦ではCBトゥーリオが故障し、代役に阿部を入れた。筆者は、阿部のCB起用については、オシム時代から反対してきた。阿部が最強のポリバレントプレイヤーであることを認めても、阿部のCBは無理筋だと思っている。浦和ならば、阿部・鈴木のダブルボランチをいじる必要はない。

結論を言えば、浦和は厚い選手層をうまく利用していないのだ。ポンテが故障ならば、代役として梅崎を起用する、トゥーリオがだめなら堀ノ内を入れる、高原がだめなら永井を入れる・・・控えにもチャンスを与えて、全員で戦いながら、最強のクラブをつくっていくべきだった。

オジェック解任の理由の1つとして、一部主力選手の反発が挙がっている。昨シーズン、得点源として最も貢献度が高かったワシントンも、オジェックに批判的だった。クラブ幹部には、ワシントンをとるかオジェックをとるか――という選択を迫られ、オジェックをとった。そして、ワシントンの穴を高原、エジミウソンで埋めようとしたが、開幕2試合では、攻撃の方向性が見えなかったというわけだ。ワシントン放出がオジェック主導で敢行されたことは間違いない。ワシントン放出で結果が出なければオジェックがその責任をとるのは当然というわけだ。

なお、ワシントンが移籍先のフルミネンセから浦和に戻る可能性はないとはいえない。



2008年03月10日(月) 4強苦戦の開幕戦

J1開幕戦では、4強(鹿島・浦和・G大阪・川崎)のうち、勝点3を上げられたのが、鹿島のみという、不穏なスタートとなった。とりわけ内容が悪かったのが浦和だ。ワシントン放出、長谷部、小野の移籍、ポンセ、三都主の故障が重なり、攻撃が中盤から前線につながらず、豊富な攻撃の駒がまったく機能しなかった。昨シーズンも浦和はこういう悪い試合が少なからずあったのだが、ワシントン、ポンセの個人技で勝点を稼いできた。内容は悪くてもワシントンの個人技で得点を上げて引分や勝利を手にしてきたのだ。ところが、エジミウソン、高原にはワシントンの代役は務まらない。

高原については、既に当コラムで何度か書いたように、彼は前線で攻撃の基点になるタイプではない。ブンデスリーガにおける彼の役割は、ゴール前に飛び込む動きやこぼれ球に反応する動きで得点に絡むことだった。彼はJリーグでは大型ストライカーだが、ドイツではアジリティーに秀でたFWである。だから彼の得点は、一瞬の隙を突いた場面や、混戦状態、守備の裏をとった場面、GKとDFの間に飛び込む動きから、あるいは、素早い反転力で得点を取るケースが多い。

それに反して、昨年、浦和の得点源となったワシントンの場合は、ペナルティーエリア内でボールを受けると、その体力で相手DFを飛ばす力をもっており、強引に個の力で得点シーンを切り開いていった。日本のDFの多くはワシントンの重量の使い方に不慣れなため、やすやすと、ペナルティーエリア内で彼に仕事をされ、失点につながった。

横浜は、高原に中澤をつけ、さらに、小宮山、松田までが潰しにかかって高原から自由を奪った。ワシントンなら跳ね飛ばされた横浜のDF陣も、高原なら互角である。逆に高原が中澤に跳ね飛ばされるシーンすら見られた。浦和がワシントンを失った穴を埋めるには、トップ下のポンセのキープ力と判断力を必要とする。そして、昨年までの「ワシントン、よろしく」式の攻撃パターンを脱して、高原、エジミウソン、ポンセのコンビネーションを熟成させ、さらに、サイド攻撃との関連づけを高度化しなければならない。昨年のように、サイドからのクロスをワシントンが受け止め、相手DFを振り払ってシュートという、単調な得点シーンは期待できない。

たとえば、サイドがボールを奪ってライン沿いに上がってクロスを上げた場合、バイタルエリアでボールを受ける役割は、基本的に高原なのか、エジミウソンなのか、それが決まっていれば、エジミウソンが前ではらなけば意味がない。高原がやや下がり目で動き回り、ポンセの代役の山田もしくは梅崎が2列目というポジションが基本形となろう。ところが、筆者の印象では、エジミウソンが得意とする攻撃の形は、ポストプレーよりも、ペナルティーエリア付近でパスを受けてドリブルからシュート、もしくは、スルーパスに反応して相手DFの裏を取りゴールに向かうという印象をもっている。

ポンセが負傷してその代役となった山田は、もともとサイドの選手。使うタイプではなく、使われるタイプである。ポンセの故障の穴を山田が埋めるという起用は難しい。ポンセの故障は昨シーズン後半からわかっていたことだが、浦和首脳陣は長谷部、小野を放出してしまった。梅崎をポンセの代役として獲得したというのならば、開幕戦で梅崎を先発起用しない理由が説明できない。

いうならば、浦和首脳陣に慢心があったのだ。ACLを制し、クラブW杯に出場してACミランと戦ったことで、「世界的クラブ」と錯覚をしてしまったのか――日本のマスコミの誇大報道が浦和首脳陣に慢心を誘い、高原、エジミウソンの獲得、三都主の復帰で、用意万端と錯覚してしまったのか。

では、ポンセが復帰するまでの期間、浦和はどのような態勢で臨めばよいのか。換言すれば、ポンセの穴を梅崎で埋めるか、それともほかに妙案があるのかということになる。前提として、ポンセのみならず、三都主も故障でしばらくは復帰できないとする。

第1案となるのは、梅崎のトップ下起用である。この場合、システムは4−4−2のほうがよい。CBに坪井、闘莉王、SB(左)相馬、(右)平河、MFはボランチに阿部、鈴木、第二列目として、(左)梅崎、(右)に山田、FWは高原・エジミウソン。

第2案は、最強のポリバレントプレイヤー・阿部をトップ下で起用する。阿部は、ジェフ時代にトップ下の経験があるはずだ。この場合も4−4−2で、第1案の梅崎の位置に阿部が入り、阿部の位置に内館もしくは堀の内が代わりに入る。

第3案は、 開幕戦と同様3−5−2のシステムで、DFに坪井、闘莉王、堀之内、MF(ボランチ)阿部、鈴木 攻撃的MFに相馬、平川 、山田、FWにエジミウソン、高原となり、この形が熟成するまで敗戦覚悟で我慢する。

いずれにしても、浦和のコンビネーションが熟成するまではしばらく時間がかかる。浦和がもたもたしている間に、他のクラブが浦和から勝点を稼げれば、浦和の優勝の確率は低くなる。今シーズンはどのクラブも故障者が多い。手堅い鹿島が、序盤で貯金をするようだと、筆者の予想が外れて、鹿島独走の芽も出てきた。



2008年03月03日(月) J1、08年順位予想

恒例のJ1順位予想。当たったことがない。昨年は本命浦和が最終節でこけて鹿島に大逆転優勝され、優勝チームの予想すら外してしまった。

今年の予想としては、概ね以下のランク分けで妥当だろう。
浦和・鹿島・G大阪・川 崎・・・・・・・・・・ランクA
清水・名古屋 ・・・・・・・・・・・・・・・・ランクB
磐田・横浜FM・柏・新潟・神戸・F東京 ・・・ランクC
千葉・大分・大宮・京都・札幌・東京V ・・・・ランクD

ランクAの中で、ダークホース的存在として評価の高い川崎だが、DF箕輪が病気で脱落したため、守備面の不安が解消されない。優勝争いに絡めても、勝ちきる力はないのではないか。

昨年優勝の鹿島は、戦力補強を控えて若手の台頭を待つ姿勢を貫いた。チームの黄金期を2〜3年先に見据えているのかもしれないが、今年の実力は未知数。レギュラーと控えの差があるのが弱点だ。

G大阪も補強に力を入れたという印象はない。このチームはピークを過ぎて、今年から下り坂だと思う。

浦和は、三都主の復帰、高原、ヱジミュウソンの加入がプラス要素、逆に、ワシントン、長谷部、小野、ネネの移籍・退団がマイナス要素。磯貝、相馬らの若手中堅の台頭はあるものの、ワシントンの抜けた穴はあまりにも大きい。

つまり、ランクAの4チームに決定力がなく、団子レースの展開が予想され、独走はない。団子の中身としては、「帯に短し襷に長し」のたとえどおり、レベルの低い争いとなろう。

ランクBのチームの中で、清水がランクAを脅かす存在となる可能性が高いものの、ストライカー不在は解消されまい。

ランクDの各チームは、実力、戦力整備の面でJ1のレベルに達していない。どこが降格してもおかしくない。中で千葉が降格候補ナンバーワン。もちろん、札幌、東京Vも危ない。

以上を総括して順位予想を作成してみると、
� ̄栽臓↓■蚤膾紂↓�川崎、�ぜ�島、�ダ郷紂↓μ掌轍亜↓�磐田、�┸生諭↓�F東京、��横浜FM、��柏、��新潟、��大宮、��大分、��京都、�飴ニ據↓嬰豕�V、�伽虱�


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