イブの夜 |
クリスマス・イブ。彼の先輩が送別会を開いてくれるとかで、彼はそっちに行った。ちょっと顔を出した後、私に会いに来ると言っていたけれど、多分来ないと思う。 いつまで都合のいい女を演じるのかとか、いろいろ考えてると苦しくなる日も、たまには、ある。
金は全額集まった。残り15万は学生専用の消費者金融から借りた。それでも1〜2ヶ月は拘置所にいなければいけないそうだ。
何をしているのか問い詰めたが、組織がどうのとか、何の組織かが知りたいのにそういう肝心な所ははぐらかし、「にきーたはそんな子じゃないやろ?」「にきーたは何にも知らなくていいんやって」。暴力団関係か聞いたら、違うと笑われた。テレビドラマの見過ぎだとか。が、組織の一部は既に逃げて連絡がつかなくなっているそうだ。だから、何の組織かが知りたいんだってば、あたしは!盗難車を売っていたわけでもないらしいし・・・。その組織の話と今回の件は関係あるのか聞いたが、違うと言われた。とにかく、あまり探られたくないようだ。彼は今まで沢山あたしに嘘をついている。沢山隠し事もしている。わかってはいるけど・・・。なんでこんなにまであたしはバカになってるんだ・・・。
彼はあたしに「かわいい」とたまに言うけれど、その言葉から愛情は感じられない。「バカな女だな」というふうに聞こえる。彼の「かわいい」は、拒絶された感じで「変わった子だね」と言われるのと同じくらい嫌だ。
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2002年12月25日(水)
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