夏の終わりに家族でディズニーシー。
ランドでは何度も遊んだが、シーはやまだかつて行ったことがなかったのだ。
なんでもシーはトイ・ストーリーマニアとかいうアトラクションがブッチギリの人気であり、速攻でファストパスがなくなってしまうという。これを取れるか取れないかでシーでの楽しみ方が大きく影響するんだとか。
なので前夜、出来るだけ早く寝かせた娘・R(13才)と息子・タク(10才)を朝4:30に叩き起こして始発電車でGO!さすがにRもタクもきつそうで、ていうか僕も嫁も眠くてボーっとしていたが、舞浜に着いて電車を降りて、シーのエントランスまでの道を歩く。
他に歩いている人もたくさんいて、さすがみんな気合が入っているなあ…と思ったらほとんどの人たちが途中のオリエンタルランド本社の門の中に吸い込まれていく。社員さんだったのか!
朝7時前にはエントランス前に並び、朝飯を食べたり
「ファストパスを取りに行くのは僕とタクで。ママとRは次に乗りたいインディージョーンズに行ってて」
「わかった」
などと作戦会議をしつつ待っているといよいよ開園。
「じゃ、行ってるね〜」
とインディージョーンズにいく女子組を見送りつつ僕ら男闘呼組は
「タク、ファストパス取り行くぞ!」
「うおおお!急げ!」
と猛ダッシュするも係員に走っちゃダメと怒られたのでショボーンと歩いてトイ・ストーリーマニアのファストパスゲット発券場所へ行き無事ゲット。

それでも既に午後1:30ぐらいだった。そして嫁とRが待つインディージョーンズに向かう。敷地のほぼ端から端へなので結構歩く。わりと広い。
寝ぼけ眼だったタクも入園してからはテンションが上がりまくり、ランニングマンとか踊って無駄に動き回る。タクは瞬発力はあるが体力はわりとなくて、今日も寝不足だからスタミナ満タンではないはず。夕方とか夜には濡れたアンパンマン状態になるだろうなあと思い、
「タク、お前早起きしすぎだから絶対途中で疲れるから抑えとけ」
と釘を刺すも
「だいじょぶだよーん」
まるで聞いちゃいなかった。
この日はアトラクションの調子が悪かったのかインディージョーンズがしばらくメンテナンス中で、ファストパスを取ったトイ・ストーリーマニアも指定された時間に行ったら
「システムエラーで動いておりません!」
「えー!」
ここは夢の国であるはずなのに、システムエラーなどという現実社会の恐ろしい言葉を聞く羽目になろうとは…。予定通りはいかなかったものの、効率よくファストパスを取りつつその間はあまり並ばないアトラクションで遊び、ほとんど30分以上は並ばないで済んだのではないだろうか。

昼間のパレードも観れたし。
トイ・ストーリーマニアも夕方ごろに再開となり、ファストパスは指定時間を過ぎても有効だったので無事遊ぶことが出来た。
ただ宙返りコースター「レイジングスピリッツ」では僕もタクも死にそうになってしまった。僕は怖くはないのだが、年のせいか乗るとすんごい吐き気を催すのである。ひどくなると貧血気味にもなってしまう。
一方タクは怖いようで、乗る時も
「やだー!」
と言っていたのだがダイジョブダイジョブーとかチャレンジジョイ!とか適当なことを言って乗らせたらやっぱり怖かったらしくしばらく不機嫌になってしまい、それを見た嫁が「なんだその態度は」とかブチ切れて一時期険悪なムードに。
嫁の雷に連動したのか天候も悪くなり夕方ごろから雨が降ったりやんだりになってしまった。一方、Rは絶叫系は全然平気なのだけれども
「タワーオブテラー行かないか?」
と誘ってみたら
「やだー!」
お化け屋敷っぽいのはRもタクも共通して苦手なようだった。そういえば近所の遊園地「としまえん」には何十回も行ったけれどもお化け屋敷だけは絶対に入らなかった。
夜7時ごろになるとやはりタクの疲労が目に見えてきて、お腹が減った、とにかく早く食べたい、どこでもいいからと言うのですぐそばにあったハンバーガーの店へ。ここでガツガツ食べてちょっと復活したかと思ったけれども、その後、夜のパレードを観ていたら
「もう疲れたよう…」
シクシクと泣いてしまったので横にさせた。パレード自体はとても派手でスケールの大きいものであった。海上で様々なキャラクターが船に乗って現れたり、ミッキーとドラゴンが闘ったり、プロメテウス火山が噴火したり。最後、ミッキーが親指を立てながらプロメテウス火山の火口に沈んでいくシーンは涙なしには見られなかった(一部ウソあり)。
じゃあ帰るべか、としたところ
「何言ってんの!これから買い物だよ!」
嫁とRがキラキラとした目で言った。そうだった。お友達へのお土産と自分の物…。僕はとっととテキトーなものを会社へのお土産に買ったが、女の買い物と校長先生の話はウザいくらい長いのは世の常である。
「出来るだけ早くしとくれよ」
とお願いしたところ
「1時間はかけるよ!」
とキラキラR。おいこら。
「いやほら、タクがこれだからさ…」
もうタクは寝てしまっていた。お土産屋付近にはベンチが全くないので仕方なく地べたにゴザを敷いて膝枕をさせて嫁とRを待った。
案の定ふたりはなかなか戻って来ず、しびれる足をガマンしながらタクの頭の重みに耐える僕。途中でタクがふと目が覚めた。
「あら、起きた?」
目は開けたものの思いっきり寝ぼけており、隣に座っていたお姉さん二人組を嫁とRと勘違いして
「ママー」
と抱きついてしまったではないか。
「ああっすいません!」
慌ててひっぺがえしたのだが
「あららボク寝ぼけちゃったの?」
お姉さん達は笑っていた。タク、次、替われ。後で聞いたところによるとちょうど嫁とRが戻って来た夢を見ていたのだという。
結局嫁とRは閉園ギリギリの夜10時まで買い物をしておった。
「もうちょっとだから辛抱してくれ」
とタクを起こしてシーを後にした。閉園まで遊べるよう今夜はヒルトンに泊まる予定なのである。シャトルバスでヒルトンに向かい、ロビーでチェックインしようとして、念のため予約した時のメールを確認してみると…
「ひー!ヒルトンじゃなくてシェラトンだったー!」
なんと、本当はシェラトンに予約していたのにいつの間にかヒルトンだと思い込んでいたようだ。タクの寝ボケを上回る大ボケをぶっこいてしまった。
「あんたなにやってんのー!」
嫁も開いた口が塞がらないようでダッチワイフフェイスで僕を睨む。
「いやー、名前が似てるし年間5人ぐらいは間違える人いるんじゃないのかね」
石田ひかりと西田ひかるみたいな感じで…と嫁に言い訳したら
「いねーよ!」
全否定。とにかくもうタクをこれ以上歩かせられないので慌ててロビー前にいたタクシーを捕まえて
「シェラトンまで」
と伝えたら
「はあ?」
思いっきり嫌な顔をする運転手。それもそのはずシェラトンはとても近く、ものの20秒で着いてしまった。多方面から痛い視線を感じながらシェラトンに滑り込み、ようやくくつろげるベッドに辿り着いたのであった。
シーでのアトラクションを観る仕切りまでは結構うまく行ったんだけどなあ…。家族よ、ダメなオヤジを許しておくれ…。
ヒルトンシェラトンダメオトン。
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今日もアリガトウゴザイマシタ。