lucky seventh
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2008年06月27日(金) 雪女   御幸:たまわるゆき。

雪芽

雪芽










それはまるで、ふりつもる 愛。

















「愛してる」

男は笑った。

「愛してるんだ。」


こんなにも、君を思っているのに
なのに、君はそれよりも想いを選んで 死んだ。





「ゆーきー」

男がだらしなく縁側で寝ころびながら名を呼んだ。
蝉の声が煩わしい。
風鈴の音もこの暑さでは風流を通り越して逆に鬱陶しい。
女は寝転がる男の横で、浴衣に内輪という格好で行儀よくで座っている。

「何ですか、千佳?」

「よーんーだーだーけーー」

「何ですか、それ?」

クスリと笑う女に、千佳はへにょりと笑った。

「だってー、暇なんだよー」

クロサギも居ないしー?

「クロサギに使いを頼んだのは千佳じゃない」

呆れたように言う女に千佳は「だって、だって」
と、子供のように不服そうに言う。「だってじゃないよ。」
女にでこを突かれた千佳は不服そうに自分の顔の上にある女の顔を見上げた。

「あー、うーそ!そう言えば氷美さんは!!」

話題を変えて切り抜けようとする千佳に女は内心「(仕方がないなー)」と、思いつつも話題に乗ってやった。

「義兄さんとこよ」

「(お熱いことで…。)」

千佳の内心を読み取ったのか、女はにこりと微笑んだ。


2008年06月17日(火) さくやとさくら(真昼の二つ月) 月シリーズ

「さくら」

そう呼んでくれた人はもういない。

「さくや」


それが今の名前。

















「さくや、さくや、さくやさくやさくやさくや」

壊れた機会のように少女はただ呼び続ける。

「さくや、さくや、さくやさくやさくさくや、さくやさくや、さくやさくや
さくやさくやさくやさくや」

そう呼べば、いつでもその人は来てくれたから
少女は呼び続ける。

「さくや」

そして、少女の目の前で さくやは笑った。

「なぁに?サヨコ??」

ぎょっろ目を動かし、さよこと呼ばれた少女は
さくやを見る。

「お前は誰だ!誰?どうして??
 なぜ、おまえが�爐気�や�瓩凌誉犬鮖�ってる!!」

「さよこ」

「さくやは、あの人は私のお兄様なのに!!!」

さよこの慟哭に、さくやは、彼女はただ微笑む。

お兄様、お兄様、お兄様お兄様お兄様お兄様」

壊れた機会のように少女はただただ呼び続ける。

「お兄様、お兄様、お兄様お兄様お兄様お兄様
お兄様、お兄様、お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様、お兄様、お兄様お兄様お兄様 あぁ、お兄様」










さくやはさくらでした。
けれど、さくやが死んでさくらはさくやになりましたとさ。


ナナナ

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