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ヘンな客、困った客(三) - 2003年01月27日(月) このネタ、まだまだ、続きます(笑)。 その五、ふた言目には「ホテル行こう」しか言わない客 説明不要(笑)。 もう問題外の客って感じがするが、実はこういうの、多いんだって。 キャバをなんだと思っているんだろうね。 当然、こういう客に対し嬢はみな、「フーゾクへ逝け!」と思っていますんで。 その六、シモネタしか話さない客 これも上に同様。 ただし、シモネタが絶対いけないってワケじゃない。 適度にシモネタ、ワイ談をまぜることで、嬢との会話が硬くなるのを避けられるというメリットがある。 いつもいつも「趣味の話」やら「芸能界の話題」しか出来ないんじゃ、高い金払って酒を飲む意味がないでしょ。 ただ、問題なのは、 「シモネタにウケている嬢は、”その気”になっている」 なんて、勝手に勘違いをすることなのだ。 嬢が笑って楽しそうに聞いているからといって、 「脈がある」 と思うのは単なる妄想オタですので、ご注意を。 その七、休日にやたら店外デートをしたがる客 こういうの、独身男性ばかりかと思ったら、妻子持ちでもけっこういるんだってさ(笑)。 自分がオキニ嬢にとって「特別な存在」に早くなりたいものだから、やたらと店外デートを希望するわけだろうがね、これが実は考えもの。 だいたい、キャバにお勤めの嬢は、昼間も仕事をもって、かけもちで働いている子が少なくない。 店が終わるのは早い店でも12時、平均では深夜1時、2時くらいまで仕事をしているわけだ。 だから、平日は毎日、寝不足状態にならざるをえない。 当然、週末とかは、本当に休まないと、カラダがもたない。 それから、いったんひとりの客にそういう店外デートを許したら、お得意客みんなのリクエストに応えなきゃいけなくなるだろ。 キリがないってものだ。 (逆にいえば、もしあなたが嬢と週末デート出来るのなら、かなり「個人的に」好かれている、あるいは上得意客に見られていると思ってほぼ間違いない。) だから、よほど体がタフな嬢でもない限り、週末デートなんて「ノーサンキュー」なのだ。 客から誘うなんて、嫌われる原因をまたひとつふやすようなもの。 でも、もし、嬢の方からそういうお誘いがあったら、これはいいシルシだ。 嬢はあなたを少なくとも嫌ってはいない。 結論として、客の方から休日のデートをねだるのは、どう考えてもやめたほうがいいですな。 ... 嬢のメール - 2003年01月26日(日) 「ヘンな客、困った客」のシリーズは一回お休みにして、このネタ。 オキニのキャバ嬢から、「メールアドレスが変わったよ」というお知らせメールが来た。 それはまあいいのだが、開けてみて、一瞬ギョッとした。 なんと、彼女が出した複数の相手のメールアドレスがまる見え! つまり彼女は、僕や他の常連客に対して「BCC(注)」にしないで、一括送信してしまったのだ。 (注:Black Carbon Copyの略。メインの宛先以外に誰にメールを発信したのか、各受信者にわからないように出来るメールの発信設定。) これまで彼女は、一度もそういったことをしたことがなく、各常連客にはいちいちオリジナルな文面を送っていたようなのだが、今回初めて同じ文面を一括送信してしまった、ということだろう。 嬢の中には、こういう電子メールの基本をよく知らずにメールを出して、思わぬトラブルに陥るひとがどうも多いようだ。(もうひとり、僕の知っている嬢は、キャバのお客だけに営業メールを出したつもりで、実は昼間勤めている会社の上司にまで送ってしまい、えらく不評をかっていた。) 今回のメールにより、彼女の常連客は少なくとも(というのは、メールアドレスのないお客も若干名いることが予想されるから)○○人いることがわかってしまった。 中には、携帯の番号がそのままアカウントになっているメアドもあるし、苗字や名前がはっきりわかるものもある。こういうのがさらされるって、なんかヤだよね。 別にこういった人達(「同志」というべきか、「ライバル」とよぶべきか、困るが)に、メールを打ったり電話をかけたりするような悪趣味な奴はまずいないだろうし、見てみぬふりをすればいいのだろうが、なんともナマナマしい出来事だった。 これまでお店に通っているときは、オキニ嬢の存在のみを意識していればよかったのに、これからは常に、自分と同様の嗜好を持った、約○○名の他の男性を意識しなければならなくなってしまった。 今後は、各々がそのライバル達(というべきなんだろうな、やっぱり)をもっと意識して、水面下でさまざまな「さやあて」が起きるのかも知れない。 けっこうマジに思いつめて、通いつめてる奴なんか、ヤバい行動に出るのかも。 まあ、僕自身は彼女に執着しているわけではないので、そういう心配はないけどね。 今回の「事件」それ自体より、それが今後引き起こす「波紋」のほうが気になるところだ。 ... ヘンな客、困った客(二) - 2003年01月23日(木) 前回からの続きです。 その三、毎日来る客 そりゃあお店にとっても、嬢にとっても、お客は出来るだけ回数多く通ってくれたほうがいいもの。 だが、ここまで来るといかがなものか、という例。 そのお客は営業日(というか、指名嬢が店に出る日)は必ずやってくるという。 しかも、最初の1セットのみで毎日というパターン。 もちろん、指名は常に同じ嬢である。 お客本人いわく、 「彼女の顔を見るだけで、元気が出る」 とかいっているそうなんだが。 日に1セットのみとはいえ、月におよそ20?25時間はその店にいるわけで、20万円以上は確実に落としているわけだ。 そんなペースで何年も通っているらしい。 身なりとか、さほど裕福そうでもない感じのお客なので、さすがに嬢も心配して(例のチリ女に貢いだ公務員みたいに、使いこみとかしていたら、イヤだもんね)、 「こんなに毎日来て、生活のほうは本当に大丈夫なんですか」 と一回、たずねてみたそうな。 「大丈夫、そんなに心配なら、僕の預金通帳見せてもいいから」 なんて、問題なさげに答えたという。 嬢もそれを聞いて一応は安心したそうだが、毎日来てくれるから、そのお客に首ったけというわけでもないようだ。 ありがたい、でも、なんだかアブナい感じもする。 お客の側としては、毎日のように彼女に会えればそれで満足ということなんだから、ノープロブレムなのだが、つく嬢としては、正直言ってあまり楽しめないものだ。 「そんなこと全然気にしないわ。一週間に八日来たってオッケーよ」 というノーテンキな子でもないことには、不安感のほうが先に立ってしまう。 だいたい、毎日話をしていれば、お客がよほど話題豊富で、明石家さんまさんのようにしゃべりまくれるひとでもない限り、そのうちネタなどつきてしまうものだ。 とても座がもたないんじゃないかな。 そのへん、もう少し、嬢の身になって考えてみよう。 毎日通うよりは一日おきにして、一回を倍の時間にしたほうが、ずっといいと思うんだがな。 さらにいえば、週2くらいが理想だと思う。 2、3日おいて、新しい話題をある程度プールしてから行くほうが、望ましい。 嬢との会話も、その方がずっと楽しめるんじゃないかな。 その四、ケンカをふっかけてくる客 自分という客を印象づけようという魂胆か、嬢に対しケンカ腰な客がけっこう多いという。 たとえば、ふたこと目には、「おまえって、バカ?」といったり、その嬢が気にしている容姿上の欠点を指摘したり、「接客術がなってない」とけなしたり、とか。 「嬢はいつもほめられたり、おだてられたりしていて、賛辞には慣れっこになっている。 むしろ、けなしたり、バカにしたりしたほうが、相手の気を引く上で有効だ」 と、そういう手合いは思っているようなのである。 それって、マンガの読みすぎ、TVドラマの観すぎだって。 そりゃあさ、ある日フリでついたお客さんが窪塚洋介とか、坂口憲二とか、伊藤英明とかいった感じのオトコマエで、そういうのに、 「おまえって、バカか?」 とか言われたんなら、その嬢に与えるインパクト(いい意味での)はスゴいものがあるけどさ。 並みかそれ以下の容姿の男に、それ言われたら、「不愉快なだけ」でしょうが。 基本的にキャバ通いにいそしむ男性は、容姿のよしあしはさておき、 「しろうと女にモテないから、そこへ行かざるをえない」というタイプの方が、 「しろうと女にモテるけど、キャバ嬢の方が好きだから行く」というタイプより圧倒的に多いのだ。 そのへん、自覚しとかんとね。 「一種のハラスメントで女心を引く」 なんて難度の高い技が使えるガラかどうか、もう一度自分をふりかえってみるべし。 並みの容姿、並みの魅力しかもちえない男性は、ごくごくオーソドックスに、 「いやみのない、素直な性格」 で勝負したほうが、結局うまくいくと思うけどね。 ... ヘンな客、困った客(一) - 2003年01月20日(月) キャバクラやラウンジなどに行ったとき、僕についた女のコとの会話でわりとよく出て来るのが、 (彼女たちがついた)「ヘンな客、困った客」 のはなしである。 実際に聞いた話の中からいくつか上げてみよう。 その一、指名嬢が一定せず、コロコロと変わる客 これは「ヘン」というよりは、ただただ困った客というべきだろうが、嬢にしてみれば、営業のやりがいもなく、本当に腹が立つ存在のようだ。 この手のお客の中には、単純に全部の嬢を日替わりで指名してみるのが趣味なんて客もいる。 この場合は、ただただ「酔狂な客」とよばれておしまいだろう。 が、出勤曜日の異なるふたりの嬢を曜日によって指名変えする、いわゆる「ふたまた」をかける客は、間違いなく嫌われるようだ。 それも両方の嬢から。 実は僕もその「ダブル指名」の問題に直面してけっこう困ったことがあるから、一概にそういう客を責めたくはないが、こういう姑息なことをやる以上は、細心の注意をしなければいけない、と言っておきたい。 少なくとも、その嬢たちが仲が良く、いつも情報交換をしているような場合は、ひとりを指名した事実など、もうひとりに筒抜けになっていると考えたほうがいい。 どちらかの嬢は将来も自分の味方になってくれるだろう、なんて考え方をしている客もいるが、甘い甘い。 二兎を追う者は…のパターンに陥るのがオチである。 まあ、「客の論理」としては、「自分の金なんだから、誰を指名しようが勝手だろ」というものかも知れないが、そう主張する限り、お目当ての嬢にも「指名をろくにしないお客に用はない」と言われてしまうだろう。 指名をよく変える客は、店からも警戒され、「要注意客」としてマークされやすい。 ご注意あれ。 その二、本名を聞きたがる客 嬢はたいてい、本名以外の名前(いうところの源氏名)でお店に出ている。 かりにファーストネームは本名であっても、苗字まで同じということは、まずない。 (ごく稀には、苗字も下の名前もずべて本名を使っているツワ者もいるにはいるけどね。) 嬢が源氏名を使うのは、ひとつにはプライバシーを守りたいという理由があるが、あと、自分の本名が余り好きでないから違う名前にしているという嬢が結構多かったりする。 基本的に、嬢は自分の本名など、見ず知らずの客には知られたくないし、ましてやその名で呼ばれたくないものなのである。 ところがあえて本名を聞き出すことに、命を燃やすタイプの困った客が結構いるという。 ほとんど無理やりに聞き出し、その本名で彼女を呼ぶ(しかも店内で!)ためである。 そうすることでその客は、「自分は他の客より彼女と親しい」ということを誇示したいのだろう。 が、ほとんどの嬢は、「そういうお客さんは嫌いだ」と言う。 そして、 「本当にうちとけたお客さんには、自然と本名も教えるけど、そういうひとに限って、本名で呼んでくるなんてことはない」 ものだそうだ。 要するに、本名を知ってうれしがっているのは、客側が勝手に気持ちをたかぶらせているだけなのだ。 嬢の側はしらけているだけ、ということ。 そういう客に対する嬢の評価は、 「キモい」 この一言だけ。 わが国において「名前を呼ぶ」という行為は、その昔は女を口説くことと同義だったそうだ。 それゆえに一部の客は「本名を呼ぶ」ことに異常に興奮するのかも知れないが、嬢からは「キモオタ客」と呼ばれるのがオチですので、お気をつけください。 この項、ネタはたっぷりありますので、しばらく続きます。 ... 客商売のキモ - 2003年01月12日(日) またまた更新をさぼっているうちに、年が改まってしまった(汗)。スマソ。 まずは、あけおめ&ことよろ、である。 年が明け、年賀状が来た中で、内容が気になったのが、某飲み屋のママのそれ。 「あまりにお客様がいらっしゃらない状態が続いたので、ついに昨年末で店仕舞いをしました」 みたいなことを書いておったのだよ。 実はこの飲み屋、以前にも書いたことのあるそれ。 詳しくはこの記事を読んで欲しい。 総入れ換え この、「50代なかばのママ」の店がそれなんである。 たしかに、この店はここ数年、まったく流行っていなかった。 なにより、場所が悪い。 六本木駅から歩いて5分以内にはあるのだが、ビルの4階、しかもエレベーターなしなんである。 ところが彼女の店の客層は、年々年齢がアップする一方。 メインである50代以上のお客にとっては、エレベーターなしの4階まで階段で上がるというのは相当しんどいはず。 近くまで通りかかっても、とても寄っていこうという気にならない。 さらに、以前にも書いたのだが、ママひとりでやっているというのも、つらい点であった。 50代なかばのママに、20代、30代の新規のお客は、まず付きはしないだろう。たとえ先輩に連れてこられても、リピートする可能性はまずない。 ママよりうんと若い、その娘か孫娘くらいの女性が最低ひとりいないと、新しい客は育たない。 しかしママは協調性にいささか欠けたところがあって、これまで雇ってきた年下の女性ホステスやスタッフとは、ひとりとしてうまくいかなかった。 ひとりでやっている方が気楽だから、といって、今回の店(六、七年はやっている)では最初から誰も雇わなかったのだ。 その2大ウイークポイントを、僕も彼女に前々から指摘していたのだが、彼女は結局なんの手立てもしなかった。 まあ、つぶれて当然だわな、僕はそう思った。 これまでもったのが上出来、とさえいえた。 さいわい、彼女は家も持っているし、バブル期までに相当たくわえをしたようだから、さっそく路頭に迷うこともないだろうが、まったく今後何もせずに生きていくわけにもいかんだろう。 何か手に職を持っているわけでもないし、歳も歳だから、結局出来るのは、過去の人脈を生かして出来る「客商売」くらいしかない。 (彼女の客筋は、結構高収入・高学歴層が多い。そこは強み。) だから、せめて次回こそは、少し初期費用はかさもうとも、エレベーター付きのビルか地下一階の場所を借りて、多少は人間関係のストレスもガマンして若い女性を雇うことで、なんとか商売を盛り返して欲しいと思っている。 キツいことをいうようだが、お客も「老人を世話するボランティア」でお店に通っているわけじゃあないのだ。 お客のニーズをちゃんと考えて、まっとうに商売してくれなきゃ、所詮は人気商売。 次もまた閑古鳥鳴きまくりますよ、ってこと。 ...
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