恋文
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数えれるほどしか会っていないのに、 あなたは、わたしの恋しい人になった。 あなたの言葉のひとつひとつが、 わたしを虜にした。 いえ、わたしたちの会話が、わたしをあなたに導いた。
あなたからだけではなく、 わたしがあなたに、 あなたがわたしに、 言葉を掛け合いながら、 わたしたちの恋は育った。
いままでも、いまも、いまからも、 あなたの声が、 ずっとあったらいい。
想い出は冬に始まる。 雪や風や、優しい季節ではなかったけれど、 あなたといれば暖かくて、 心地がよかった。
ずっと、忘れない。 あの出会いも、 一緒に過ごしたほんの短い時間も、 ずっとずっと、わたしの中にある。
ありがとう、 いつも、わたしと話してくれて。 わたしは、いつも寂しいわけじゃない。 少し、拗ねて、おはなしのおねだりしているだけよ。
だから、わたしが寂しいと言っても、 大丈夫だから、 心配しないでね。
いつでも いつも 待ってるから。
あなたが言うように、 何処にいても同じ空間にいる。 あなたと同じ空気を吸っている。
いくら遠くても、 永遠の隔たりではない。 そうよね。
越えられない、 そんな場所でわたしたちは出会う。 そこには、あなたとわたしを隔てる一線がある。
越えられない。 だけど、わたしはあなたに出会い、語り、触れることができる。
それをどうして不幸せといえるだろうか。
あなたとどこかにいきたい。 ただの一日だけでいい。 二人だけで一緒に過ごしたい。
ずっとなんて言わない。 ほんの一日が欲しい。
もう、そんなにも会っていないよ。
昼下がりの道を歩いている。 歩く人もいない夏の明るい午後。 あなたからの呼びかけを待っている。
こんなふうに待つことも、 いつものわたしの出来事のひとつになったね。
こんなことでも、いい。 あなたに繋がっていれば。
あなたは遠いひとで、 そして近いひとだ。 手が届かないほど遠いのに、 わたしの心の中にいる。
どんなに、どんなに遠くても、 あなたが声をかけてくれたら、 それだけでうれしい。
2002年08月23日(金) |
わたしがわたしを好きではないとき |
わたしがわたしを好きでないとき、 あなたに愛されないと思う。 あなたに愛されないと、 わたしは、もっとわたしを嫌いになる。
だから、わたしはわたしを好きになりたい。 そうして、あなたに愛されたい。
潮騒を聞きながらまどろんでいると、 意識がどこか遠くにさまような気がする。 心地よい揺らぎと、 浮遊感。
こんな静かで、穏やか気持ちを、 あなたと分かち合いたいな。 一緒にならんで漂っていたい。
いつものわたしに戻る。 とても穏やかな気持ち。 電話でも、メールでも伝わる気持ちを信じて。
きっと、また会えることを楽しみにしている。
このまま、 いれたらいいな。 でも、だめね。 でも、あなたがすきよ。 ずっとね。 ずっとね。
ねぇ、抱いて欲しいな。 ぎゅっとね。
ね。 ほんとよ。
ね。
電車の窓から見える景色は、 見なれた風景のはずなのに、 とてもよそよそしく見えた。 薄闇のなかに点々と、光りが濡れて滲んでいる。
しばらくして、部屋からのぞいた、 薄い黄色い空は、懐かしかった、 想い出の景色のように。
まだ、少しの間、静かに待っていよう。 きっと、 あなたを傍に感じていられる。
2002年08月18日(日) |
雨のせいだけじゃない |
灰色の空。 雨で風景がかすむ。 こんな日はじっとしていよう。 想い出にひたれたらいい。
外がかすんでしまうのは、 雨のせいだけじゃない。
一日が終って行く。 一日に終りはあって、 また一日は始まる。
わたしたちにとっての始まりは、 いつのまにか始まった。
終りは突然かもしれないけど、 終りと思わない限り、終らない。 きっとね。
毎日のように、あなたが元気であればいい。 あなたが、あなたの信頼する人たちの中で過ごせればいい。 それ以上になにを望めばいいのか。
ときどき、わたしを思い出してくれればいい。 ときどき、わたしと一緒に過ごした時間を。 そんなに多くはなかったけど、 いつも、幸せだったよ。
おはよう、とか、 こんにちわ、とか、 こんばんは、とか。
元気?とか、 今日はどうだった?とか、 疲れてない?とか。
何気ない毎日の言葉がずっと続けられたらいいのに。
あなたがいなくなるわけではない。 あなたを失うわけではない。
あなたがいる限り、わたしたちは繋がっていられる。 気持ちが通い合えばいい。 どんなに遠く離れていても、 きっとあなたを感じていられる。
そして、また会えるよね。
まるで永遠のような時間、 地の果てのように感じられる距離、 わたしたちの間に横たわるであろう、 それらのこと。
まだ時間がある。 まだ想いつづけられる。 まだ、ずっと。 もっと、ずっと。
なにも思い煩わない。 心静かに、いまの気持ちに素直にいる。 あなたと気持ちが通じ合うことで、 これ以上何を望むのか。
でも、やっぱり会いたい気持ちはずっとあるよ。 今度はいつ会えるのかしら。
いつも、あなたに会いたいのだけれど、 あなたが呼びかけてくれる声や、 メールの言葉や、 それだけでも、やっぱり嬉しくて、 今日も笑顔になれる。
遠くにいても、 すぐに会えなくても、 あなたはわたしにとっての、 特別なひとよ。
ずっとね。
一緒にいる。 今もいる。 ずっといる。
あなたがいる。
そのまま。
好きなの。
今、いるよね。
わかるのよ。
いま、あなたと。。。 一緒よ。
もう何日も声を聞いていない。 それでも、不思議と心静かに待っている。 明日は声が聞ける。
以前ならきっと耐えられなかったかもしれない。 でも、いまはこうして絶えず語りかけることができる。 そうして、安らいで待っていることができる。 少しはわたしも強くなれたかしら。
きっと明日は笑って話せるだろう。 いろんな話を聞かせてね。
明るい強い日差しの下で、 切り取られたように、 残される影。 いつもの風景が、 知らない世界のように見える。 まっすぐに延びた道路や、 木漏れ日の映る小道や、 駅やビルの群れも、 みんなどこかよその世界のようだ。
わたしたち二人で行くことができるだろうか。 あなたを待ちながら、想像してみる。 そこに迷い込んだわたしたちを。
静かに一日が終る。 あなたに繋がらない日は、 この世ではないみたいに、 よそよそしい。
だから、息をひそめて待っている。 まだ、もう少し。 あなたに再会するまで。
あなたの旅先を探してみる。 ネットには沢山の写真があって、 あなたがそれを見ているかもしれない。 そんな景色を眺めてみる。
一緒に見てるよ、遠くから。
でも、あなたはきっとべつのものを見るのに忙しいのでしょう。 それは仕方がないことなのだけれど、 少しは思い出してね、わたしのことも。
あなたと会話ができないときは、 言葉にして書いておきます。 あなたが、いつでも読めるように、 いつでも、わたしを見つけられるように。
そうして、かくれんぼうのように、 どこか片隅に隠れていよう。
あなたが、探しにきて、 見つけてくれるのを待ちながら。
あなたが話すことを聞く。 それが心地いい。 どんなことでもいい。 それが、あなたとの共有になること、 それがわたしを幸せにする。
声に身を委ねる。 その声が愛撫のように心に触れる。 声の中にはいってゆく。 このまま、あなたのところに行きたい。
あなたの言葉に触れ、 あなたの言葉に触れられ、 わたしは喜び、また、あなたを思い、 癒される。
あなたが疲れているとき、 あなたがつらいとき、 わたしは慰めになりたい。 わたしの言葉にも、 あなたが触れて、 癒しになればいいのに。
いま、言葉でしか、あなたに触れられない。
いつも、わたしのほうが慰められる。 また、きょうも、あなたからのメールが届き、 きっと、わたしを気遣ってくれてるのだと思う。
ほんとうは、わたしがあなたの慰めになりたい。 いいえ、わたしも、そうなりたい、 ふたりで、お互いが必要なように。
あなたも、泣いてもいいのよ。
わたしのいない場所、 わたしの手の届かない場所、 声もとどかない場所、 そこに、あなたがいる。
わたしのいる場所には、 あなたの記憶と、 あなたへの想いがあるけれど、 あなたはいない。
ここで、待っている。 それだけで穏やかなときはいいけれど。
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