さっき、
なぜかふら〜っと立ちどまったライブハウスで なぜかママさんがドアを開けて誘ってくれて たまたま聴けたライブがとてもよくて なぜかそのまま一緒にちょこっとお酒飲んでしゃべっていたら そのひとりの人がお知り合いのバンド仲間さんでした!
びっくり。
ほんとうに、びっくりなのです。
つながることって、ほんとうにあるのです。
会話のなにげない流れでそれがしぜんにわかって
こういうふしぎは、
ふしぎだけど、わかる気がする
うれしい。ほんとうに、こういう瞬間が。
ある朝、 ちいさな星がひとつ、泣いていました。 空がだんだんにあかくなって、うす白くなって、やがてやさしい水色が、いちめんに絵の具のようにひろがってきたとき。
ちいさな星がひとつ、ぽつんとか細くひかりながら、しくしくと泣いていました。
「 。 。 。 。。。 」
ながい雨が上がり、ひさしぶりに空がうんと澄んだ夜。 たくさんの星ぼしがうれしそうに伸びをしたり、ひかりのダンスを踊ったりしていました。 ちいさな星も、あんまりうれしくて、ぴゅんぴゅんお母さん星のまわりを飛びまわっているうちに、 気がつくと、ここがどこだかわからなくなってしまったのでした。
(どうしよう。。お母さんのところにもどらなくちゃ。)
そう思ってあわててまわりを見わたしましたが、なにしろたくさんの星たちが瞬いていて、お母さんがわかりません。
そうこうしているうちに、空がどんどんうす白くなり、 やがて、たくさんの星たちも、姿が見えなくなってしまいました。
「まって。まって!」
ちいさな星は泣きながらお母さんを探しましたが、あかるくなるにつれて、とっても心細くなって、もう飛びつかれてしまって、 とうとう、動けなくなってしまったのでした。
ぽたぽた
ぽたぽた
ちいさな星のなみだは、雨上がりの葉からそっと落ちるしずくのように流れ落ちました。
そのとき。
ひとりの男の子が、空にむかって大きく伸びをしていました。
あんまりひさしぶりの太陽の朝、きもちがよくって、庭にでると胸いっぱいに空気を吸いこんだところでした。
「あれ?」
そらから水が落ちてきて、男の子のぽっぺたをぬらしました。
びっくりして見上げると、ぽつんとひとつ、ちいさなひかりが見えました。
ひがりは、ちいさくちいさく、ふるえているようでした。
「おーい。どうしたの?」
男の子はそのひかりにむかって言いました。
「わたしが、見えるのですか・・?」
ちいさなひかりはびっくりして、やっと聞えるような声で言いました。
「うん見えるよ。 いったいどうしたの?」
「・・・お母さんと、はなればなれになってしまったのです。。 ここがどこだか、わからないのです・・。」
しくしく しくしく
ちいさな星は泣きました。
「そうか、空があかるくなったから、みんな見えなくなっちゃったものね。」
「うん。。 でも、どうしてわたしが見えるのですか・・?」
「さぁ。なんだか泣いてるみたいだったからさ。」
男の子はそう言いました。
ちいさな星はびっくりしました。 気づくと、なみだはすっかりかわいていました。
つづく
|