2週間後。 あたしはおにいちゃんの所へ行く。 たった2日間。 でも、何かが変わる気がする。 あたしはもちろんのこと おにいちゃんもとても楽しみにしてくれている。 おにいちゃんが優し過ぎて、少し怖いくらい。
おにいちゃんが母国語で書いているブログがある。 そこは新しく撮った写真を載せるためのブログ。 基本的に文章と言うよりは写真だけが載るような場所だ。 たった、一言だけ。 日本語を忘れかけている彼からのメッセージ。
おにいちゃんから、頻繁にメールが来る。 写真のことで悩んでいるから、というのもあるらしいけれど 一番は、あたしに会いたいからだそうだ。 何もかもうまく行かない時は 寂しくて誰かに寄り添いたくなるから。 たぶん、そういうこと。 でも、彼の性格を考えると 相当あり得ないことだと思う。 いつでも飄々としていて 本心を誰にも見せずに ひとりきりで戦ってきた人だから。 やっぱり お互いがお互いを必要としているんだと思う。 たとえそれが一瞬だけでも。
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