夢を見る。 暑い日だ。 昼前、がやがやとした人だかりの中。 笑いながら一仕事を終えて寄り道をする。 建設中の薄暗くほこりっぽいビルの覆いの中。 2階分吹き抜けの狭い一室に高く組まれた足場によじ登る。 何か書類を見る。 言葉が書いてある。 頭もつかえるような天井と足場の隙間に横になると、青で天井画が描かれている。 柱飾りのような一部分だけが薄暗い中に見える。 女が外から引き戸を開けて入ってくる。 足場によじ登り、這いながら近付いてくる。 眼がおかしい。 とりあえずこちら側から適当に降りようとしていると、笑って好きなんですと言う。 近すぎる。 足場の鉄のパイプを握った手がすべる。 何とか一段下につかまって、ひらひら舞い落ちるようにそのまま下まで降りる。 やめてくださいと言って出口の引き戸へ向かう。 そのまま外へ出て、駆け出す。 女が降りるハシゴのほうへ足場をがたがたと這っていく音が聞こえる。 逃げる。 怖い。 アドレナリンが出すぎているのか、すべてがゆっくりと遅い。 足が動かない。 やっとの思いで裏手のビルのパチンコ屋に逃げ込む。 表をうかがう。 女が泣きながら走ってくる。 パチンコ屋の中で身を硬くする。 女は途方にくれたようにパチンコ屋の前できょろきょろしながら足を止める。 走り疲れたように膝に手を置いて屈みこむ。 僕は何か理由を聞こうと思って店を出て行く。
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今日は某所で試験だったんですが。 よく眠れなかったのか、試験中にがくがく眠りそうになって困りました。 いや、試験回答中に舟漕いだのは初めてかも。 やばすぎ。 出来としては・・・ビミョウです。まあ何とかなるだろ。 今度の日曜も試験だよ。 うにゃー。
ひとと別れてから 僕は本日2回目の観覧車にのぼり ひとり青々とした空に招かれながら 西日の射す大阪平野を見る
バランスはこうやってとるものだ、と 教えられもせぬのに 僕は何故わかってしまうのだろうと 窓枠にもたれて目を閉じる あたたかなひかり
観覧車は赤 急にぐらりと揺れて止まる ゴンドラは大きくゆっくりと振り子のように揺れ 宙吊りにされた小宇宙は 束の間 大気の中に静止する 不意に重力が気にかかる
地球の引力に 大気の平和 嘘の蒼ざめた調和と 僕の中に限定されたはずの困惑 静止した小宇宙は 引き剥がされたはずの引力に 恐らく無意識に 媚びている
がくん と 再び揺れて 観覧車は廻り始める 静止してようやく自転する 愚かな宇宙を抱えたまま 僕は西日の中の地上へ 廻り続ける観覧車を 少し僕に似ていると 自嘲する
うん、たとえそれが馬鹿げたことでも 最後の日のことを考えてる。 それが明日であってもおかしくない。 それがたとえ今日であっても。 そういうふうに生きていたいと思ったから、うろたえないことだけを尊んだ。
こわれていく。 そんなのの予兆くらい知ってる。 気付かないほど馬鹿じゃないし すごく つまらないものを探していたような気分になってしまう僕を咎めない。 最後の日があることを忘れていた自分自身を責めるだけ。 そのために努力しなかった自分を笑うだけ。 努力! なんてまっとうで馬鹿正直な匂いのする言葉!
僕には罪の意識がある それは あのひとに赦される日を待っている
計算はいつだって人工的に醜悪なので 待つことはやはり優雅でなく回転速度の出来高を競う けれど笑わない 眠ってしまう自分の狡猾さを 言葉を拒むあのひとの能弁を 油断なく身構えた朝の空しさを それからどこか投げやりな見えない瞳の僕を
| 2005年05月25日(水) |
そうです、だけど君も 私が許さないのを知っていたはずです |
悲しみをくだく、おおまかに もう叫んだりしないように。 朝焼けのなか求めるのは否応のない一瞬の所在と酔いの回った安らかな眠りで それは答えではないから、結果的に 舌の上に差し込まれた細い指に 冷えた残骸を味わいながら情熱を散らす、シャンパンを買って 切り飛ばしたコルクで傷を作り 舌の先であのひとに謙虚の文字を描く、 アルコホルの破れた心臓から漏れる音を聞く
悲しみはくだく、おおらかに もう縋ったりしないように。 息を止めて 沈んでいく 夢は見ない 水が氷になるのを水面に見上げる魚の朝 夢に描いた空色の絵の具から滲んで溶けた硝子のくつ、 言葉を忘れて笑う人魚姫の断り書き
だけど声にしないことの重要性なんて興味ない
少しずつ褪せてゆく私自身を 惜しむように 目を つぶってみる ここに在るのは 小さく痛む身体ばかりで 欲しい心はいつもどこにも 見当たらない
あなたはここにいない ここにいないあなたはどこにもいない どこにもいないあなたはここに いつも 痛む場所に痛む心に痛む思いに
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ささやかに これは復讐だろうかと 考えてみる。 言葉にするそのとき 既に 答えは出ているのだと言われる。 だけど 意図しない復讐なんてあるんでしょうか、神様?
言い訳のない別れの手紙はいつも唐突で 急かされたように僕は落ち延びてゆく前の彼に会いに行かなくてはならなくなる 尋ねる言葉は喉の奥に沈み 彼は穏やかに笑って僕の餞を待つ ので 僕は掌を上げて 最後の言葉を刻み 別れを告げる中のひとりになる
雨の日。 昔好きだったひとと同じ髪の匂い。 どこかとても遠くで電話が3連音で鳴っている気がする。 灰色の空。 熱くて苦いだけのコーヒーで少しだけ暖まってみる。 外へ出ると、やんでしまった雨の名残りに、オレンジ色の傘に相合傘をしている場違いな人。 落ちてこない雨粒の代わりに、風がひどく冷たい。
ことばを、 失くしたみたいに頬を寄せてみる。 しあわせ、とかじゃなくても安堵を思う。 ここで閉じていく世界は甦らなくても、このままこの観覧車の中にずっと、閉じ込められたままで あの高みまで何度も昇っては、降りてきて、 生き続けているのだって 僕は思うから。 だからたぶん あの高みでばらまいたこの心の 目に見えない欠片だって 受け取る人などなくても あのくるくる回るゴンドラのどれかの中で 見たい夢だけを見ているのだろうと 僕は思うから。
「 それからこの街を出て行きたかったの。」
明日も雨かな。
心がざわざわするのはきっと分散されていた不安が一途に凝縮してしまったからで 無性にここに居たくないというお決まりの衝動に駆られたあとには 眠れない夜が待ち受けていて ベッドの 一番やわらかな場所を探して何度も寝返りを打つ、明日は 早くももう眠りに就いてしまった気配がする
キミ、知らないよ ここに居ないでいるあいだに 僕はよく笑うようになってしまって 空へ見開く目を向ける そこに 求めていた三日月が青く溺れていて あるいは滲んでいくヒコウキ雲が放たれていて 僕は重みもなく踏みつけられていくのをじっと 気付いているのだ
記憶 ためしてみたいのは狂気のような傷跡で 手のひらの穴を無意識に探す、その日には うっとりとキミは眠っている気がする ここへ 打たれる鉄の痛みを それから それから それから
あれー、なんでもう5月も半ばなんだろう。 おかしいな。 今って何ですか?春ですか?なんだか夏っぽいけど。 だけど春だよねー。僕の季節だよねー。着るものに困るけどねー。 知らないうちに冬が終わっていた気分。 あんなに美しく桜がざっと咲いてざっと散ったのを、思う様眺められなかったのが無意識に悔しいらしい。 うん。 でも春がじわじわと季節を侵していくのを見るのは、どうにも物狂おしいので。 今年はあっという間の初夏への交代がなんだか潔いなぁと思う。 いやまだ春だけど。(主張)
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バスが 家へ最後の坂を上るまでに 空はやわらかく時雨てきて 僕は少なからず ゆるされた心地になる バスの中は濃く茶の香りがして 舌を焼いた熱さを僕は どこか遠く思い出している 雨粒は細く長く 窓ガラスに線を描き 空は明るく灰色の白で そのカタストロフィを待ち焦がれた眼で僕に笑う そうして僕は ひとへ送る愛の言葉をぶつぶつと呟きながら それでもきっと数秒後には忘れてしまうのだろうな、と その言葉の行方を哀しんでいる 神様僕をあいしていますか 簡単に僕は突き離す もう一度問う 神様僕をあいしていますか
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画策中。 なかなかうまくいかない。 ごめんねヒマじゃなくて。
そういや「人体の不思議」展に行きたかったんだった。 中学生の頃、同級生が1人あれにハマってたのを思い出す。 22日までだったはず。 うにゃ。 行けないかも。(泣
うつらうつらと眠る。 どうにも朝が来ないような気がする。 何度も不意に起きてしまう。
薄暗く明るくなった朝の部屋の中、右目がすこし腫れている。 朝飯を食べる気もせず家を早くに出る。 綺麗に晴れている。 たまらず絶望的な気持ち。 何度も携帯を手に取っては諦める、のを繰り返す。
You Are My Sunshine My only sunshine. You make me happy When skies are grey. You'll never know, dear, How much I love you. Please don't take my sunshine away
香を選ぶ。 これは純粋に自分の趣味のため。 1か月分の香を買う。 たぶん普通に『お香セット!』みたいなので買うのの2〜3倍はするけど、いいものはイイ。 それから瞑想するのにも最適だし。
やわらかな重みを肩に、花を膝に置いて電車に揺られている。 ありがとう と つぶやきはたぶん聞こえていないけど。 でもありがとう。 よく眠れそうだよ。
Written by former Louisiana State Governor Jimmie Davis and Charles Mitchell; Copyright 1940 and 1977 by Peer International Corporation. This song is one of two official songs for the State of Louisiana. だそうです。ちょっと驚いた。
| 2005年05月09日(月) |
あなたも帰りたくないと |
てゆかごめん、全然目覚め良くないし。
どこかしびれたような頭で決める。 決めた後の顔はどこか優雅だ。 1本、香を焚いて、自分が迷わないのを悟る。 朝。 たぶん体調はかなりやばい。 だけど人にうつすようなビョウキじゃないと思うので、あんまり心配してない。 バス停までは普通に走る。 朝飯は食べられなかったけど。
ぼろぼろと泣きそうになった。 もう少し暗くなっていたら、たぶんさりげなく泣いていた気がするのに。 だけど僕は、 やはり心が冷たく乾いているので 祈らない、泣かない、そして眠らない。 もう。 たやすく語ったりしない。 僕のことばは凶器なので。 今はとてもとてもさびしい
・・・そうでもないか。
うにゃ、眠い。 明日も元気に起きましょう。 今日は、何だか甘いものをたくさん食べた気分。 明日はやっぱりたくさん疲れそうだけど、今日のところはぐっすり、よく眠れそうで今はあくびばかり。 とりあえず今日も、とても楽しかった。
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ねぇらいおん、 あのひとにやさしくしてあげて。 僕にするのの何倍もずっとやさしく。 あのひとをかなしませるつもりじゃなかったんだ。 らいおん、 やさしいひとになるのはむずかしいね。 つよいひとに やさしいひとに なりたいのに。 ねぇらいおん、今日は あのひとにキスをして、 ぎゅっとして、 あたためて一緒に眠ってあげて。 君にならそれを僕はゆるすよ。 あのひとに、 あいしてるって、 あのひとにしんじてもらえるように、 つたえておいて。 らいおん、 僕も今からすこしだけ泣くから あのひとが今日 してくれたみたいに あたまをぽんぽんって らいおん、 だけどあのひとにやさしくしてからね。 あのひとに、 ごめんなさいって。 僕はあのひとがすきなのです。 すきなのです。
らいおん、 伝えて。
さりげなく過去日記。 てゆかこの日はもう、某所で飲まされすぎた生の焼酎のおかげで速攻寝てたので。 僕はだいたい、酔いが引くのはだいぶ早いのだと思うのだけど、回るのも早いしひと眠りしないと体調が万全なまでには戻らないのでちょっと損してる。 昼に飲んだ焼酎は、だいたいの宴会とかで僕が普段飲む量の倍くらいだったから、それでも3時ごろにはほぼ抜けて顔色は元に戻ってたはず。 でもそのためにウーロン茶2杯と水1杯とジンジャーエール1杯が必要でした。 そこへ更にハーブティーをポットで入れて、喫茶店でぼんやりする。 朝方買った本を読んで、少しだけじんわり来て、そのあたりで5時半になっている。 単行本を1冊読み終えて、ハーブティーは朝に飲んだ1,000円のホテルGの喫茶室のよりこっちの方がおいしいな、と思いながら外へ。 相変わらず僕のカバンは本で一杯だ。 少し顔色が悪いのを自覚しながらぶらぶらする。 約束のメールが来ないのを無意識に待つ。 たぶん7時ごろだな、と。 これは朝方の予測。 それまではぶらぶらするつもりで本屋を2軒、商店街をいくつかハシゴする。 ぼんやり、梅田駅の大きな柱の足元でじっと立ってみたりする。 7時を少し過ぎて、いいかげん帰りましょう、と本屋を出る。 そこへ携帯が震えて、 ようやくメールが来たことに安堵してそのまま改札を目指す。 うん。 馬鹿みたいな休日。 家に帰り着いて、そのままベッドへ直行して、頭の重いのと背筋のぞくぞくにようやく気付く。 だけど安堵。 ここには暖かな毛布と寝床と、誰かに繋がる術がある。 お疲れさま、僕。 二日酔いっぽい苦しみも少し甘いよ。
若干、頭痛。 甘いリキュールを一口、ふくむ。 あれってもう、3年も前のことか、と思う。
雨が 降りだした一瞬の緊張を僕は 少しだけ恐れてみたりする。 今夜は少し寒い。 毛布をまだ仕舞ってなくてよかった。たぶんぬくぬくとくるまって寝る。
一応まだGWなのかしら。 明日も明後日も予定つめちまったな。 てかお前いつ勉強するんだ。 先輩と飲みに行く約束が今日つぶれてしまってから、たぶんもう月末までそんなに余裕ないのに。 ・・・うわ、マジでないわ。手帳を開けてちょっとびびる。 うーん。 しばらくはこんな感じでいいのかも。 6月だし。 今年は梅雨が早そうだし。(だってもう沖縄は梅雨入りだって) 今日くらいの強かったり淡かったりの雨が僕は好きだな。 梅雨は嫌い。 とりあえず。
髪を切ったよ、と言うと 見てみたいな、と返すので それなら、と会う予約をする 馬鹿みたいに単純なはずでもそこに駆け引きが埋まっていて 僕はもう 躊躇わないことにする
| 2005年05月01日(日) |
あなたの手もとの一枚の葉書であなたの実存を証明してみせてください |
そうは言っても まず八割がた 連絡はないのを悟っている。 だって遠いし。 たぶん孤独ではないし。 そして僕も もはやあのひとの救いではないので(たぶん) 連絡がないことを許容する。 それから残りの二割で 燠火のように希望を伏せてみたりする。 手には氷まじりの冷水がある
あなたの手もとの一枚の葉書であなたの実存を証明してみせてください 僕は そう言うはずだった午後のことを思い出す。 それでも 探し続けるその葉書の一枚は僕の手もとのどこにもなくて ついに泣きそうになってしまって僕は 探す手を止めてあのひとの手紙をひらく その文字は急いだ走り書きのように細く薄い
言葉で『愛してる』と言ってほしかったひとが結局最後までそんな言葉を吐くことができなかったことを 僕は未だに覚えていて少しだけ 少しだけ そのひとを憎むことすらできなかった自分をわらう そして その潔癖さに救われた自分をかなしむ
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