あおざめた、くもりぞらの しめった沼のようなにおいと どうしても思い出せない何か昔きらきらと興奮していた頬のような ささや か な 憧れ みたいな
あぁなんで僕はあのひとを捨ててしまったんだろ う
おだやかにまろやかに、ゆるやかにのびやかに、 時折ふ、 と 停滞する あさ みたいに 死んだひとからのメール
なぜ、
いったいなぜあなたは、
のどにつかえた空気のまるさ 目を閉じれば夜が来てしまう か ら ひざの上の恋人の髪、 どこへもにげられない最期の日 どこへも
知っている
あきらめはうつくしい
「 結局、
あなたは愛情を量ることしかできないんでしょう 」
いつの間にかもうすぐ春です、と聞かされて驚いている。 あれ、もうそんなですか。 何故だかとっても金が無い。 春とはいえ、まだまだとても寒い。
そろそろ消えることを考えている。 だけど時々、うたうことを思い出しそうになる。
「 あの 眠るような日々 」
もう心は砕かれて久しいのに、まだひとを犯した日のことを思い出す
泣けない。 どんなにか、恋も執着も羨みも蔑みも、どんなにかこの身体の中に根付くのに。
泣けない。
神様、賛美歌が歌いたいのに
結局どんな名前もあのひとが僕を呼べば僕の名ではないように感じた
今日はミュシャ展へ。 大阪港まで行ってきましたよ。 ミュシャ展は色々あるしけっこう回数も多くやってるし、と�發鬚�くって行ったら物凄い人でびっくりした。 昼ごろ行って、帰るころには会場に入りきれない人の長蛇の列で。 案外人気あるんだなぁ。 いっぺんプラハに行ってみたいなぁと思いました。 スラブ叙事詩の本物が見たい。 ミュシャの絵の描き方はとても好きだ。線の一本が潔いと思う。 ポスターとか装飾板とか版画とかに向いてそうだ。 たしかうちにもどっかに版画があったんでは、と思って探してみる。
なんか最近、気力の衰えを感じる。 運動しなきゃなぁ。 本を読みながら運動とかできないかしら。
帰り、駅に降り立つと雪が無音のうちに降っていて、肌に触れたとたんに解ける。 べとつく霙のような雪。 どこか悪寒が走って、バスを待つ気力もなくタクシーに乗る。 運転手はいやに明るく言葉を掛けるので、うんざりしながらヘッドライトの中の白く舞うものを見つめている。
| 2006年01月21日(土) |
だから、泣くとすればそれは |
「博士の愛した数式」観に行ってきました。 うーん、原作と比べたらやっぱり原作が好きだなぁ。 (以下ネタバレのため白字→)義理のお姉さん役がどうしても説明役になってしまってぺらぺら喋りすぎな気がした。 そういう意味では現実味が無くて面白くないのかも。 かなりいろんなとこ矛盾突けるしね。 まぁでも悪い気分になる映画ではなかった。 原作を読んでなければ見てみるのもいいかも。
ここんとこ休みが休みじゃない。 半分ウツになりながら毎日必死。(そこまで言うと嘘だ)
たぶん此処に傷はないと思う たぶんあのひとにも。 たぶん僕は一滴も泣かないと思う(このままでは) たぶんあのひとも、 僕を愛しているあいだは泣かないと思う
説明的な自分に吐き気がしながら気丈そうに笑って見せる。
替えたばかりの香水が袖口からふわ、と香って一瞬気を取られる。 その間に何か言ったようだった。 え、と聞き返すのに何も言わずただ薄く心配そうに眉をひそめられたのに驚く。 気の毒そうな顔。 かえって僕の方が、宥めるように笑って首を振った。
ヒトの価値観はいつも僕を驚かす。 それは僕の価値観が絶対でないのをよくわかっているからだけど、同時に自分の中で自分の価値観が揺るがないのをよくわかっているからだ。 ある意味矛盾することだけど。 でも僕の中で僕は絶対で、それだけに他者の存在はいつも僕にとって脅威だと言える。 それは僕に近ければ近いほどおそろしい
ねむいよぅ。
あんなふうに唐突に終わるものじゃないと思っていた
だけどそれでも何も惜しくないのがわかった
それで此処から帰っていっても生きているだろうと思った
そういう、嘘でも何でも此処に積んでいけばもう帰り道はなくなるんだと思う
かなしい、
でもどう考えても間違っていないと思う
この両手を切り離して、あるいは指の何本かを切り落としても もうぼくは何も忘れられやしないんだから、(それくらいもう、飲み込んでる
よく、わかっている。
だけどとりあえず、目先の何かが過ぎていったことをほっとしながら惜しんでいる
のどがいたい
此処で、どうあっても泣けないぼくの 何処かで零れつづけているものがあるのだと思う
いたい
わらう。
くるしそうに、わらう。
そうやって、まだ捨てるものが無いか探している
朝から思うように頭が動かない。 明日からまた元のように動けるのかってそんなことにとても不安を感じたりする。 リハビリ中のひとみたい。 なんだかすべてが中途半端に終わっている。 あー、だめだだめだ。 イベントばっかり降ってくる。 どうしようもなく、気付けば追いつめられつつある自分を、ぜったいぜつめい、とかって感じていたりする。 いっぺん破裂してしまえば良い。 そんなことを素で考える。 ちょっと、かなり、やばいのかもしれない。
全部、捨ててしまってから 自分のものでどうしても残しておきたいものなんて無くなってしまった。 詩も言葉も捨てた。 こころ、も。 そう考えると此処にあるものはみんなガラクタみたく思えてきて ガラクタ置き場に眠る壊れたハートの無いブリキの人形、 結局、ゼンマイ仕掛けのハートしか手に入れられなかったあの有名なブリキの兵隊みたく、最後には夢で終わる足跡付きの魔法、1,2,3,の3回、踵を打ち鳴らしてカンザスへ、帰っていくしかないのか。 いや、それすらできずに置き去りにされて朝を憎むのか。
**
ひとの匂いのついた場所に居ると、ずいぶん時間はゆっくりだ。 見慣れた駅に降りて(改札を抜けるのは少なかったけど)入ったことのあるコーヒーショップに腰を落ち着けて少しの間、ココアのような飲み物を飲む。
思い出なんか、此処には何もない
夜に、なると 皓々とした月が見慣れぬ姿で空にあるので、 ずいぶん気を楽にして駅への坂道を登る。 皆のことは忘れないよと友人たちに手を振って、大阪方面の電車に乗るために階段を駆け下りて行く。
それは褪せない罪の記憶の。
| 2006年01月14日(土) |
それは何処へも飛べないつばさ |
いつから か 夜はずいぶん短くなってしまった。 やらなきゃいけないことが多すぎて、でもいくつも手をつけないうちに一日が勝手に去って行ってしまう。 このところ、かなりドライアイが進んでるみたいでいつも目が痛い。 目薬をさすと涙が出るほど痛い。
**
東京に出張でした。 2泊3日で、かなりのんびりだった。 しかも水・木・金って日程だったから、滞在自体は今日まで伸ばして友人と遊んでた。 楽しかったー。 唯一残念だったのは、足を痛めててろくに動けなかったこと。 もっと探検みたくうろうろできたのに、と思ってかなり悔しい。 でも楽しかったし。 また行く機会もあるだろうと思うので、気にしないことにする。
友人に、誕生日のプレゼントだと言って高い香水を買ってもらう。 ずっと欲しかったやつだったからすごく嬉しい。 袖口からふわ、と香るのでうっとりする。
中華を晩御飯に食べて、それから湿布を探す。結局無かったけど。 なんだかずいぶんやわな身体になったみたいだ。 鍛えなおさなきゃなぁ。 ・・・時間無いけど。
ときどき不意にあのひとを思い出して思考が止まってしまう。 ・・・だけどなんで、旅先で人を想うのはこんなに自由に思えるのだろう。 だから、帰ってくると再びどこか遠くへ行きたくなってしまうのに。
いつからか、あのひとのものは私のとるべきものではなくなってしまった。 それが少しかなしい
| 2006年01月09日(月) |
こころを捨てて、7日 |
こころを捨てて、7日
空には美しい半月、星は降るほど。 喉を少しずつ、固形物が通らなくなっている。
ひとを捨ててもう、七日経った。
まぎれもない時間。 ねむりたく、ないと、何度思っても朝は目を瞑らないと来ないのだ。
友人にタバコをもらう。 白い煙はもう、特別つらくはない。
だけど今日になると何故か、喉が少し痛い。
ゆびさきが、きいんと 冷えてしまったので、小さなカフェへつれていってもらう。 おだやかな場所。 元町の空はあおく翳ってきて、だけど夕暮れのむらさきはとても、ゆるぎなくきれいで。 頬が、自然に赤くなったのを見て、首を傾げて笑う。 指先がひそやかに、あたたかさを取り戻して、僕は少しだけ必死に、ふるえだすゆびを抑えなければならない。
あきらめたら、
いいよ。
そういうのはかなり、理不尽だと思っても、困ったように笑いながらいうのを見ると僕は目を逸らしてしまう。
愛情、なんかじゃなくて
それだけで胸はかくんと冷えるのだけど。 愛情が間違いのないものである必要はないのだと今さら自分に言って聞かせたりしている。
たぶん、 あのひとも、 もう わらわない
祈るも祈らないもなくて愛している。 そういうの、知っていても。 世界はまっしぐらに進んでいて、まっしぐらに落ち続けている。 自転と公転を繰り返しながら世界が落ち続ける淵に僕は立って、自由落下の過去と未来を甘受する。
朝はもう、 遠いんだ。
なるべく強い目をしたままで居た。 足跡が僕のうえに、付くはずはなかったので。 だからじっと、少し笑ったままで動かずに居た。 何を言っても届かない、と。 そう信じるならそこで終わりだと思った。
ひとが笑うと僕は心が冷えた。 そんなのは恋じゃないと思っていた。 いつか叫び出しそうになった。 だけどそれは、
「 あいしてる! あいしてる! あいしてる!アイシテル!!! 」
気が狂いそうな夜。 理解、なんて。 誰にもできないんだと思った。 誰にもできなくていいと思った。 でも誰かに聞いてほしかった。 この、こころの、乱れるさまを。
だからこれはたぶん、
夢の続きみたいな狂想文。
歯を食いしばって、 馬鹿げた朝を迎えた。 もしももう、この手がとどかないのだったら、僕は追いかけなければならないと思う。 せめてあきらめるために。
たとえ取り戻せなくても、気が狂いそうなこの、狂気のために、 僕はいつか泣かなければならない。
嘘でも良いでしょうか、 僕は、 あなたを憎んでいる、と。 この胸の中にあなたはいない。 それはもう、 さむざむしいほどの空白があるだけ。
とおい、ところから。 あるいは、とてもちかくから。 僕は声を送る。 誰でもない誰かに。 しあわせな人なんか知らない。 満ちている人なんか知らない。 僕の知る、すべての、いとおしいものを、捨てて。 それからたくさんのものをあきらめて。 そういうナイーヴで報われない感じが好きだったりします、じめじめと馬鹿げているほどの不毛さ加減とか。
とりあえず、今は、そういう感じ。 ポジティブなのは昼間だけ、表向きだけで。 わらわない。 そういう人間を演じるのも悪くないでしょう? 限りなく、削ぎ落とすのは、けっこう簡単で。 嘘つきと言われても、僕が間違っているのかなんてもうわからないので、空耳のように聞こえる弾劾に、背を向ける。 だって僕は、 正真正銘の天邪鬼 だからね。
欲しいものは、たぶん、ひとつだけ。
だけどそんなの、絶対に誰にも教えやしない。
だけど神様、 たぶん ゆるされないのはきっと、僕なんです。
| 2006年01月04日(水) |
心はどんどん、金縛りのように |
ぐったり、と。 疲れている日が多い。 今日はかなり疲労困憊だけど。 このところよく眠れてなかったからか、ストレス性の持病が出てしまった。 消化に悪いもの食べ過ぎたりとか寝不足だったりとか、酒飲んだりタバコ吸ったりアレやったり、もう身体に悪そうなことはとりあえず全部やってみたって感じかな。 身体がだるい上に腰も痛い・・・。 今日ぐらい早く寝ろって? 正論吐く大人はキライなんですよ(自分以外は)。
**
ひとに問いたい言葉がある。 いくつでも。 たったひとつでも。 答なんか無いのはわかってる。 ・・・いや、答が、いつになって問うても僕の求める形ではないことをもうわかってる。 せつない。 これが、 結局僕にとっての恋だということ。 最後まで むくわれないかたちの。 そしてそれが馬鹿みたいだって事もちゃんと、(一応)わかってる(つもり)。 だからこれは、僕のひとりごとでしかない。 そして僕の恋と呼ばれるものは、永遠に成就しないのをよくわかっている。
そうして僕は手を、
離す。
「馬鹿げてる と か
あなたがそれを言うの。
眠る間際まで書けない手紙のことを考えていた。 何ひとつ決定的にしたくなかったようだ。 ひとに、会いにいく。 そのためにゆっくりとした電車に乗り、すべての駅をやり過ごして終点へ行った。 ことば、を、こころが拒否する感触。 何も手に取らず、目を瞑った。
地下から曇り空の下へ出ると、向かいの歩道をひとがよぎったように思った。 こころ、なしか、だけど確かめることもせず風の中に立ち止まっていた。 ただ ひと に 会いたい と想うこと。 そういう感触が随分久しぶりで。 胸がぎゅうっとなった。 永遠に来なければいいと思った。 ひとを、待ち続けるこの一瞬がずっと続けばいいと。 風が何度も髪を乱した。 会いたかった。 でも会えなければいいと思った。 「もう会わない」と。言うくらいなら。
だけどどんなにどんなに考えても、それ以上に良い道なんてどこにもないのが分かっていた。
不思議そうに僕を見る顔を、毅然とした顔で、見返したつもり、で。 つめたい顔をしたかもしれない。 でももう後戻りはできなかったから。
あいして います よ
ひとのなかにあるものを信じられなくなってから、もう何年経っただろう。 会えば求めるのに体を重ねると哀しかった。 死にそうなほど。 罪悪感は消えそうになかった。
5年か、10年か、いつまでかわからないけど。 いつか遠い日に、ひとに会えたらいい。
それまで、このこころのなかのうつくしい場所は埋まったままで居ればいい。
濃く甘ったるい酒と、見果てぬ夢のような甘さの煙草。 店を出ると細く猫の爪痕のような月。 今夜見る夢もまた、ひとのものだとおもう
書くべき手紙をまだ書き出せずにいる。 もう今日になっているのに。
神様どうしましょう、 このこころはあまりにも意志が弱くまっすぐです
ねむれない あのひとにてがみ、を (面と向かっては言い出せそうにないから) (ちゃんと言い訳がしたいから) (さみしいから) (もうあのひとを
ころせそうにないから)
ねむれない ねむりたい ねむれない
あなたはわらわなくては とか あなたはしあわせでなくては とか こころにもないこと うそつきなうそつきな僕らしく せめて優雅な筆遣いで
あのひとがわらう あのひとがしあわせ に なる それらはそれなりに 僕の願いであると言える言ってみせる
ねむり た い
ただ ねむ りた い
知っている これで 全部
さよならだ
阪急京都線、JR環状線、大阪市営地下鉄谷町線、阪急神戸線、JR京都線
もう戻らないと、言って。
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