活字中毒のワタシの日記

2003年06月26日(木) 宮子あずさ『看護婦たちの物語』★★★☆☆

『看護婦たちの物語』
宮子 あずさ
弓立社 (1992/07)


親子で好きだなあ、この方たち。
今回は娘さんの方を読んだ。

あたたかく、真実を見つめていて、見つめようとしていて、示唆に富んでいる。
人間らしさって何だろうという疑問、よりよく生きなくちゃと思わせてくれる。

今日病院に行って来た。
薬局でお薬処方してもらわなくちゃ。
今日からか、明日から断乳です。
ごめんね娘、そのかわりに笑顔を取り戻すから、きっと。

で、心の琴線に触れたところ。
『夫に対して強い女を演じ、病に冒され、甘える自分を許しつつも、しっかりとした患者を演じ続ける彼女。しかし、その演技とは本当の自分をかくすものではなくて、生きることそのものが、ひょっとすると演ずることに他ならないのかも知れないのだ。
あなたはどんな役回りを演ずるのですか……。』(P153-154)

『「怒ったり泣いたりはいいけど、不機嫌な顔してるのは嫌だよねえ」と、成美は言った。』(P257)

そうですね…。
その通りですね。
ずうっと不機嫌。あまりにそれが日常で、どうしたらそうでなくなるのかわからなくなっている。
なんとかしなくちゃ。
それで今日の一歩。

イライラが、溢れる涙が、無気力が、自責が、少しでもおさまるように。
喜びと笑顔を取り戻せるように。

『看護婦たちの物語』



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2003年06月18日(水) 飯田久恵『部屋スッキリの法則「捨てる!」快適生活』★★★☆☆

「捨てる!」快適生活―部屋スッキリの法則
『「捨てる!」快適生活―部屋スッキリの法則』
飯田 久恵
三笠書房 (2001/04)

感謝しています。
この本のおかげで、たたみ二畳分くらい部屋が広くなった。たぶん。

オークションで先週もらわれていったものたち。
A型ベビーカー、ベビーベッド、チャイルドシート、子供服、うつわ、靴、服、ベビーゲートetc.。
あーっっすっきり!しかも手もとに残ったお金で、ずーっっと欲しかった物、買おうと思います。うれしいなあ。

この本を読んでから、落ちてるものなど見ると「次もまた落ちてるのを見るのに耐えられるか、今拾っとくか」と思って拾う。
しまってあったものなど見ると「今使うか、捨てるか」で出すか捨てるかする。
まーだまだひとさまから見たら「どこが片付いたって???」という状態なんだけど、私としては大きな一歩を踏み出した、踏み出す場所を確保した!のです。

心の琴線に触れたところ。
『モノが減れば家具類も減らすことができ、当然部屋も広くなり、壁には絵画等も飾れるようになります。掃除も片づけもラクに済ませられ、時間にゆとりが生まれます。そこで、今までやりたいと思っていたこと、趣味を実行に移すことも夢ではなくなります。』(P139)

そのためには、『「捨てる日」を生活のスケジュールに入れる』(P138)こと。
使える物を捨てるのは抵抗があるけれど、「本当に困るか、困ってから買いに行くのとそれまで場所ふさぎにしとくのとどっちがいいか」と思って、かなり抵抗なく捨てられるようになってきた。

それで生まれる 空 間 の快適なこと!
探し物の時間が減るのが快適なこと!

『シャンプー一本くらい、タオル一枚くらいで大げさな、と思いますが、安売りだからと買い込む性分の人は、どんなモノに対してもそうなります。「買わない」心掛けをしなければ、住まい全体が物置き化するのです。』

うわーっイタイ。そうです、わたし、物置きの中に住んでいます。
物置きに住宅ローンや家賃や固定資産税を払うのって、バカらしい。

こういう本はたいていやる気をくれるだけなのだけど、この本は実行する力もくれた。だって簡単なんだもの。
捨てるか、使うか。
捨てる覚悟をするまでが大変だけど(私もまだまだしきれていない)、その後の快適な生活、暮し、人生、時間を思ったら、誰でもできるよきっと。

なんでもかんでも捨てればいい、というわけではなくて、自分の人生に本当に必要な物だけに囲まれて気持良く、幸せに暮らしていけるようにしていこうね。
この本のメッセージはそういうこと。
私も、そうなりたい。

『「捨てる!」快適生活―部屋スッキリの法則』



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2003年06月17日(火) 内田�畭析査邱潴陲覆奮─悗箸發世舛筺捐鸚�社★★★★☆

ともだちや
『ともだちや』
内田 麟太郎 降矢 なな
偕成社 (1998/01)

内田さんの本は初めてかな?
『めっきらもっきらどおんどん』(文章、ぜーんぶそらで言えるくらい好き!)『きょだいなきょだいな』の降矢ななさんの絵に、もういちころの私です。

かわいいようでかわいくない、かわいくないようでかわいい、こわいようでこわくない、こわくないようでこわい、みみずくにきつねにくまにおおかみ。
あ、かわいいうずらの親子も出てきます。

一時間100円、二時間200円でともだちやりまぁす、と「ともだち」を売り歩くきつね。
くまが買ってくれたけれど、いやなこともいやといえず、ぐったり疲れてとぼとぼ歩く。
こんどはおおかみに呼ばれて遊び、お代を請求しようとしたところ…。

もうね、絵が、たまりません。
各ページ分、本を買って、それぞれ開いて壁に飾りたいくらい。(しませんが)

くまの家に飾られた置物。北海道土産がまずハートを射抜きます。(私だけ?)
くまの家からとぼとぼと帰るきつね、どんよりとした心をあらわす背景の暗さ、なんともいえない重苦しい空気。
すんごい楽しそうで私も仲間にいれてぇ、と思うゲームの様子。
おおかみのドアップの怒り様。
目をしばたくきつねのきょとーーーんとした顔。

ともだち、ってあったかいな、いいなあ、うれしいなあ、うきうきするなあ。
そんなメッセージを受け取った。
あああ、こんなきつねだった子どもの頃の私に、この本プレゼントしてきたい。今だってそうかも。
だからきゅーんとなったんだよね。

続きがあるので読まなくちゃ。楽しみ。
所属しているこども劇場で冬にこの『ともだちや』の劇が見られるらしくて、それも今から楽しみだー!



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2003年06月16日(月) 吉武輝子『老いては人生桜色』★★★★☆

『老いては人生桜色』
吉武 輝子
集英社 (2004/09)

この方、私は大好きだ。
しなやかで、強くて、前向きで、あったかい。

「史上最強 五十四名『神楽坂女声合唱団』」の話を読むだけでも、元気をもらえる。
私も元気な老後を、そして現在を生きなくっちゃ!と思わせてもらえる。

心の琴線に触れたところ。
『なにがあったかではなく、その先をどう生きたかによって、その人間の価値が決まるという人生の真理をいやおうなく体得させられたおかげで、辛いこと、悲しいことに、やむなく出会うと、まさにそれをハードルと見なして、くそっと飛び越えることで、人生の景色をなんとか変えつつ、生き延びてきたと言える。』

この本には彼女のいろんな人との出会いが書かれているのだけど、どの出会いも大事にされて、そこからこぼれた種からとてもきれいないろとりどりの花が咲いているなあ、と思った。

自分もこうありたい、と強く思った。
一期一会。
縁を大切に。

その反対ばっかりしてるけど。これからは、少しでも見習いたい。
いい人生にしたいね。

『老いては人生桜色』



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2003年06月15日(日) 横山秀夫『半落ち』★★☆☆☆

半落ち
『半落ち』
横山 秀夫
講談社 (2002/09)

帯より。
『男が命より大切に守ろうとするものとは!?
感涙の犯罪ミステリー』

『警察小説の騎手、初の長篇
TBS系「王様のブランチ」
朝日新聞社書評欄等
各メディアで話題沸騰!』

ということで、読みました。

………。

あっと驚くラスト、半落ちだった理由が明らかにされるところではたしかに意表を突かれた。

でもね、なんでしょうか、私はダメだなあ。
リアリティが感じられないんだけど、リアリティあるでしょ、ほら、感じんかい、なんで感じいひんねん、というおしつけがましさが、ダメ。

澄んだ瞳に、百戦錬磨の出世志向の強く正義をふりかざす男たち、ころっといきすぎじゃあありませんか?

キーワードの「半落ち」ってなんでだろーと読み進め、最後の最後にうわあっっやられた、となるパターンなんだけど、東野圭吾さんの「手紙」ほどの盛り上がりもなく(ピュアさを感じる一面もあったけどね)、あっ…そうでしたか、というのが読み終えての感想でした。

ほんとに話題沸騰なのかな?
出てくる男たちになぜだか感情移入できないのはなぜだろう?
おとこおとこした人が好きじゃないからかな?

警察内部の事情にはちょこっと詳しくなれて、いいかも。

『半落ち』



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2003年06月03日(火) 楡周平『Cの福音』★★★☆☆

Cの福音
『Cの福音』
楡 周平
宝島社 (1996/01)

楡周平さん、知らなかった。
面白い、という評判を聞いて、借りてみた。

先に読んだ相方はううむ、とうなっていた。
そして今日読んだ私も、ううむ、とうなった。

これが新人の作品と知って、ふたりして、ううむ、とうなった。

骨太というかなんというか、ずっしり、きっちり、どきどき、きゃーっ、イタタタ、そうきたか!と忙しく感じつつ楽しめる作品。
ハードボイルトアクション小説?ミステリーでもある。
ミリタリー好きにもいいかもね。
私にはちょっと痛すぎ。銃撃のシーンや拉致された人たちの扱いの残虐さ。
死体を輸出しちゃうなんて発想、奇想天外すぎ。

主人公朝倉恭介。
この人も、また気になる人物。
魅力的、というのではないんだけど、続きがあるなら読みたい、知りたい。

岬美由紀とどっちが強いかな?(ほんとに千里眼好きね、わたし)
美由紀にカウンセリング受けて癒されちゃったりして。

勝手な推理。

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だってさ、誰にも頼らず、あの大犯罪の『システム』を考えだし一人で実行してる彼。
てことは、お茶碗洗ったり、掃除機かけたり、家事全般もしてないとおかしいわけで、そんなの想像するとちょっぴり親しみを感じませんか?
え?イメージぶちこわし?
相方にはウケたんだけどなー。

タイトルも意味不明だったんだけど、Cってコカインのことなのかな?

『Cの福音』



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