毎日何考えてんの!?
漫画家中貫えりの日常。
だらだらところころとるんるんと。
その生きざまを見よ!

2004年01月23日(金) ついにこの日が来た。

今日の日記は長いよ…

運命決断をした翌日、運命はかく扉を叩く!
私はこの日、いつもど〜り朝方寝て昼過ぎに起きてゲームをするという自堕落な1日を過ごそうとしてました。
相方と2人、PSO(ネットゲーム)を夕方までぴこぴこやっておりますと…

じわっ

ん?

今、何か温かいものが…
一瞬、尿もれか?と思いトイレに行きましたが何か違う…
だって何も力入れてないのにチョロチョロ出てくるし…
これは…もしや…?

「さっき、赤箱(PSOで敵が落とすレアアイテム)拾ったよー♪」
居間に戻ると、相方は呑気にゲームを続けている。
こいつ、そんな平和にしていられるのももうこれまでだぞ…

「わたし、さっきから水漏れしてるんだよね〜」
「それって破水!?」
はい、正解です。
知らない方に簡単に説明すると、
破水というのは胎児を包む卵膜が破れ羊水が漏れ出ている状態のことです。
ちなみに破水が起こった場合、24時間以内に確実にお産になります。
破水って下の方が破れるとザバッと漏れるらしいけど、
上の方が破れると少しづつ漏れるらしい。
私は後者の場合ですね。

でもなんせ妊娠も初めてなら破水も初めてなのでいまいち自信がもてない。
間違いかもしれないんですけど〜と、言いながら病院に電話。
すぐ来るように言われる。
そういえば破水になるとお風呂入っていっちゃいけないんだった。
しまった。ゆうべ風呂入ってなかった…
毎日入ってるのに、何故よりによって昨日だけ風呂に入ってなかったのか…
そしてそれなら何故今日起きるなり風呂に入らなかったのか…
それだけが今一番悔やまれる。
産後1ヶ月は風呂に入れないというのに(シャワーはお産の翌日から入れます)
しばらくさようならお風呂…(T_T)

そんなわけで相方に車出してもらっていざ病院へ。
道中、相方は「そっか〜やっと産まれるのかぁ〜♪」とごきげん。
私は相変わらず何かチョロチョロ出てる気はしたものの、
お腹はまったく異変ないので何か半信半疑。
「やっぱ違うんじゃないかなぁ〜?」とか思ったり。


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病院に着くと受け付けもそこそこに内診。
ちなみに子宮口の開きは4センチ。
う〜ん4センチも開いてるのに、何ともないなぁ〜
ちなみに今日初めてこのKI先生にかかりました。
産婦人科の先生はKI先生以外とは全員お会いしたことがあったのですが、
たまたまKI先生の当番にだけ当ったことはなかったのです。
そのKI先生が私の出産を担当することになるとは、人生わからないもんです。
KI先生は優しく頼りになりそうな初老の先生でした。

羊水のアルカリ反応が出て、やっぱり破水してるとのこと。
そこで入院決定。
感染予防に抗生剤を飲み陣痛待ちをすることに。
たいてい破水後まもなく陣痛が始まるけれど、
もし明日まで陣痛がつかなければ陣痛促進剤を使うそうな。

そして陣痛室へ移動〜
看護婦さんが車椅子を持ってきて乗るように言われてびっくり。
えっと、まだどこも何ともないんですが…
なんか悪い気がするなぁ(^ ^:

ベッドだけ3つ並んでる陣痛室。
他の妊婦さんはどうやらいない様子。
他に産む人がいなければ立ち会い出産が可能なので
(複数の出産の場合、分娩室はひとつなので産婦さんのプライバシーを守るため夫の立ち会いはできない)
相方も入れるかもね〜とか話したりしました。
NST(胎児心拍の検査)をお腹につけて仰向けに寝かされる。
その間に私と相方の実家に電話しに行く相方。
どうも仰向けは腰が痛い〜、と訴えて横向きに寝かさせていただく。
もうすぐ出産の思い込みのせいか、腰が痛くなって来た気がする。
でもどうやらまだ陣痛と呼べるものは来てないらしい。

時間は午後6時すぎ。
昼過ぎに起きて何も食べないままゲームしてたので(妊婦としてかなりダメ)腹ヘリまくり。
看護婦さんに聞いたところ自由に食べ物を持ち込んでいいそうなので
(病院の晩ご飯には間に合わなかった。ちっ!)相方をコンビニに走らせる。
幕の内弁当を食べてる間に生理痛のような痛みが始まってきました。
それでも、休み休みお弁当完食。
後から思えば、食事ができるこの時の痛みはたいしたことなかった…
でも食べれるうちに食べておいて本当に良かった。

だんだん腰が痛くなってくる。
陣痛にもお腹が張るようだったり差し込むような痛みだったり、
いろいろなタイプがあるらしいのですが私の場合腰にくる痛みのようです。
生理痛で痛い時のが、何倍もの痛さになって私の腰を襲い出しました。
何だか重〜い重しをどんどん腰に下げられていってるような…
もちろんお腹も張ってきて痛いのですが、それ以上に腰が痛い…

そうこうする間にうちの両親が面会に来る。
「お腹と腰が痛いよー」と訴えるも、腹を触った母は
「陣痛ってもんじゃないわね。まだまだ痛くなるわよ」
と、恐ろしいこと言う。
でもお医者さんも看護婦さんも同じことを言ってた…
そんでまた明日までに陣痛が来なかったら薬使うって…
今もう痛いっつーのに、これ以上痛くされるわけぇ?(T_T)
「じゃ、また明日ねー。きっと明日の昼までには産まれてるかもね」と両親は帰って行く。
明日…赤ちゃんが産まれてる明日…それは何時間後?
その時、私はどうなってるんだろ?
なんて明日は遠いんだ…

午後9時。
かなり痛みが耐えがたくなってくる。
なんかこう、ズガッ、ズガッと音が聞こえてくるような。
相方に腰をもんでもらう…というか、叩いてもらう。
「お前の力はそんなものなのかーーっ!?」
と戦闘漫画の敵キャラなことを言って、より強く叩いてくれることを希望。
「俺、かなり渾身の力で殴ってるんだけど大丈夫なの?」
と心配する相方だが…
全然大丈夫。
ていうかもっと叩いてくれ〜!
腰の痛みに邪魔されて、そんじょそこらのマッサージじゃ全然伝わらないのだ。

看護婦さんを呼んで内診してもらうも、まだ子宮口の開きは5センチ。
10センチ開かないと産めないのだ。
まだ半分なのかよ〜〜〜っ(TロT)

あぁっ、後悔することは分かっていたけど
どうして昨日の私は手術決めちゃわなかったの〜?
そうしてたら今日の今頃はもう手術済みで、赤ちゃんはいて、
私は寝たきりだろうけど寝てるだけで良かったのに〜〜〜っ!
(実際の帝王切開後の産婦さんは、それはそれは大変なものですが、
この時の中貫には陣痛を超える苦痛というものはあり得ない気がしていたのです。)

それにもし寸前でやっぱり赤ちゃんが産道を通れないとなったら結局帝王切開になるんだろうし…

苦しみのあまり、今から帝王切開にできないのかと看護婦さんに訴える私。
すると…

○麻酔を使うので、もし手術をするならば麻酔医を呼ばなければいけないこと。
○でも今は緊急に呼び出すほどの理由がないこと。
○術前にはしなくてはいけない検査がいろいろあるので、どっちにしろ時間がかかること。
○やはり手術には母子共に危険が伴うこと。

などと、淡々と簡単にはできない説明をされる。

そんなん言われても痛いもんは痛いんじゃーっっ(TロT)
今痛いのをなんとかする以外のことなんか知るかーーーっっ!

「じゃあ痛み止めはぁ〜?」
と、訴えても「赤ちゃんに悪いから無理」とすげなく断られる。
「耐えられる自信がないほど痛いんですーっ」
と、訴えても「お産は痛いものです」と禅問答のような返事をもらう。

あぁ何故、無痛分娩とか扱ってる病院にしなかったのだ私よーーーっ!


相方は私が泣き言を言う度
「こんなチキン野郎の言うことは相手にしないでください」と言って
看護婦さんたちにドッカンドッカンウケている。
くそぅ、持ちネタにしやがって…
というか、このほのぼのな雰囲気はなんなんだよ私以外の!
私一人が悲しみの国にいて、まわりはムーミン谷のようなほがらかさだよ。
私が生死を彷徨うかと思われるほど苦しんでいても、
夜勤看護婦の皆さんは壁の向こうで茶のみ話に花咲かせちゃってるよぅ!
くぅぅぅっ(ノ_<。)

初産だし、1時間に1センチ子宮口が開いていけば順調だそうな。
そんなわけで1時間ごとに看護婦さんを呼んで内診してもらう私。
相方は
「また呼ぶの〜?どうせたいして変わってないよ」
と、頻繁ナースコールな私を止めようとするが…

うっさいわー!痛いんぢゃー!
お前みたいな一生痛く無いヤツに言われるスジないわーー!!
こんな1回1回が刺されたような痛み、何10回も黙って耐えていられるかぁーーーっ!

「7センチですね。朝までには10センチいくかも?」
あ、あと3センチ〜!?
最短であと3時間もあるの?
私死にますよ…?(ノ;;)ノ

そういえばあれだけ毎回検診の度に痛かった内診が、今はまったく痛くない。
ていうか手が入ってる感覚すら分からない。
それほどに陣痛が痛い。
あぁ〜、しんどい…

時刻は深夜12時。
もはや痛みは3分刻み。喉が乾いて、ひたすら冷たいお茶を飲み干す。
腰をさする相方の手の温かさが気持ちいいので、カイロを買って来てもらい腰に当てる。
痛みが起こる度に横向きに寝たり、立ったり、四つん這いになったり…
うーむ、何やっても痛いもんは痛いね…

痛みが止むスキをみてトイレに立つ。
10メートルほどの距離のトイレが遠い。
廊下途中で止まって耐えながら向かう。

今まで見たことがないくらい大量の出血をしているのが分かった。
これが子宮口が開く時に出てくる血かぁ…
そりゃ昔お産で死ぬ人もいるわけだよなぁ…とか思う。

この時、産まれる時がやがて来るなんて絵空事のように遠く思えてた私なのでした。
24日の日記へ続く…



2004年01月22日(木) 検診17回め

さて本日ついに40週!
早く産まれるかもと言われつつ、とうとう予定日まで産まれなかったぁ〜
中山美穂さんたらもう産んでるらしいじゃないですか!
記憶違いかもしれないけど私より予定日あとなんじゃなかったっけ?
くぅ、なんだかおいていかれた気分…

さて、今回の気になることはレントゲンの結果ですよ。

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うわぁあ!
なんてハンパな言い方をするんですか!(TロT)
全然大丈夫!とか絶対無理!とかのどっちか言ってくれればふんぎりつくのにっ!

もし無理ということであれば帝王切開になるわけですが…
帝王切開って経膣分娩より安全なのかな?

T先生「そりゃ切っちゃった方が早いし安全ですよ。切っちゃいます?」
ええええ!
そりゃ…難産になるっていうのなら…その方がいいんだろうけど…
でも…するとしたらいつですか…?

T先生「するとしたら早い方がいいですから今日入院で明日手術ですよ。しますか?」
ええええええ!
そんな急な!そんな決断を今迫られるわけですか!
こ、心の準備というものがっ…

唸って悩んでいると、ご主人と相談するといいでしょう、と相方と相談する猶予を与えられる。
でも、やっぱりお互い悩む…
中貫は普段は優柔不断ではない方なのですが、この時ばかりは本当に本気で悩みました。

帝王切開にした方がいいかと思う理由は、
経膣分娩の途中で万一事故があったら子供が危険になるのではないかということ。

経膣分娩にした方がいいかと思う理由は、
切開手術が怖いことと、産後の身体の負担が大きいということ。

つまり、子供の安全とかを第一に考えれば帝王切開のがいいだろうってことなんだけど…
でも今日入院で明日手術?
そんな即断難しいよ〜〜〜…(T_T)
うー、でも急な帝王切開手術よりは予定してた帝王切開手術の方がスムーズにいくって話だし…
きっと経膣分娩からの切り替えでやるくらいなら最初っから帝王切開の方がいいんだろうなぁ〜
だって、陣痛も帝王切開も体験するなんて痛さ2倍だし!

まぁ…
でもさんざん悩んだ末、やはりすぐ手術の覚悟ができない私は問題先送りの陣痛待ちをすることに…
相方にはチキン呼ばわりされたが、何とでも言ってくらさい!
あたしゃー、痛いの怖いんだよーーっっ
痛いのは少しでも先なのがいいんだよおぉーーっっ(TロT)

でも…きっと陣痛で苦しんでる時は、今の私の決断を後悔するかもしれないな…
と、この時の私は予想はしてました…。
本日のお会計8500円ナリ。



2004年01月19日(月) 検診16回め

さて本日は39週と4日。
予定日カウントダウン入ってます。
おそらく前駆陣痛ってやつかな?みたいなお腹の張りというか、生理痛みたいのはしょっちゅうきてるんですが…
まだ本格的には来て無いなぁ〜
痛い時は時計をみて間隔計るようにしだしてるんですが、時間もまちまちだし…

今日は優しいK先生なのですが、内診はかなり痛かったです…(T_T)
「ちょっと刺激しますから痛いですよ〜」と言われましたが…
ちょっとじゃないぃ〜…
内診後、2日目の生理くらい出血しましたよ…
うぅ、お産までこんなに毎回内診されなきゃいけないならさっさと産みたいぃ〜(TロT)

膝をがくがくさせながら診察室に戻るとK先生は難しい表情で悩んでます。
しばし沈黙。
K先生「身長150センチでしたっけ?」
私「はぁ、そんなもんだったと思うんですが」
K先生「ギリギリ…かな?」

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ひょえっΣ( ̄□ ̄;)
それってそれってつまっちゃうってこと?

「レントゲンで撮ってから判断しましょう」ということで骨盤のレントゲンを撮ることに。
もうお腹の子は産まれてもいいくらい育っているので、レントゲンを撮っても悪影響はないという説明を受ける。
骨盤のレントゲンて初めて撮りましたが、お尻に定規はさんで座ったり横になったりで何か妙だ…

あら?そういえば今日は体重測定もなくエコーも見なかったけど正式(?)な検診日じゃなかったのかしらん?
何故か検診料格安。
レントゲンも保険が適用みたいだしなぁ。
本日のお会計3320円ナリ。

さて次回の検診は出産予定日!
その日までに産めるだろうか?


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中貫えり [MAIL] [HOMEPAGE]

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