耳鳴りおやじの日記
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久しぶりに実験を開始した..
新しい実験なので、いろいろ戦略はあるが、まあ、基本的にやってみないと わからないので、ひたすらやるだけだ..
昨日はセミナーもあり、実験成果を発表した。相変わらず、厳しいつっこみがあった...
RNAのスプライシングの実験結果の発表後に
N先生”スプライシングの機構について説明して” 学生”え〜と....” S先生”スプライシングは転写前か、転写後か?実験コントロールを明確 にしないと実験結果が明確でなくなる!” 学生”あ、わかりました”
いつものことながら、自分に言われているようで緊張した...
しかし、この緊張感が研究のパフォーマンスをあげるために必要なのだ
さあ、がんばろう!
ノーベル賞がもらえたからといって、何?という気がするが、日経サイエンスに面白い話が載っていた。
今年度、カリウムチャンネルでノーベル賞を受賞した研究者の話である。 名前は忘れたが、非常に地道な研究者でお金も使わず、少人数で研究し、自らも教授になってから新しい学問分野にチャレンジし、ノーベル賞をとったらしい..
こんな事を知らないイギリスの研究者?がネイチャーに”カリウムチャンネルで成功を収めた彼は高価で高性能な機器を購入したからだ”と論評したところ、彼(名前は忘れた)が、反論のコメントをネーチャーに投稿したという話だ 彼のコメントは”私はただ、地道にお金をかけず、焦点を絞ってじっくりと科学的に当たり前の手法を用いて研究しただけだ”というものだ。
また、人付き合いは苦手だが人間的にも優れているらしく、揚げ足とりのような質問はしないひとだという..
派手な研究が必ずしも良いとは言えないと感覚は国内外の共通の認識かもしれないなあ..
先日、後輩とセミナーを行った
後輩の発表は面白かったのだが、正直、それだけだった..
後輩の分野は学際的な領域であるので、幅広い視点が必要である反面、基礎的なところを深く抑えられないという弱点を持つ..
深い知識をベースにどれだけ面白くオリジナリテイの高い学際的な研究が遂行できるかという事が重要だ..
特に私が現在関わっている分野は研究の速度が速い上にかなり基礎的で深い知識が必要だ..その部分をしっかり抑えていないと何を目的に調べているのかわからなくなる..
現在の私でも基礎知識不足が指摘され、”初めての一歩の...”なんてテキストを片手に勉強している..その内容も数年間で塗り替えられる世界だ
今年から後輩の分野に戻ろうとしているが、私が知っていることはできるだけわかりやすく伝えて行こうと思う..そして私自身も常に批判を浴びながら日々勉強を続けていこうと思う..
今年はそんな年かな..
2004年02月10日(火) |
何か商品開発できないかな? |
って感じた...
近年の大学はとにかく、産学官連携というのがキーワードだ..
特許のひとつでも取得しなければ評価されない時代がやってくるかもしれない...
自分の分野は難しいが、最近の研究からちょっと意外な事がわかってきた..それは大学経営全体に関わる事なので、商品化されれば使ってくれる可能性が高い..
業者に働きかけて共同開発すれば良いかもなあ..そんなうまくいくかな
2004年02月09日(月) |
スキーから帰ってきた |
いやはや、スキーから帰ってきました..
しかし、どうも満足感がないなと感じた..
若い女の子も多くいるんだけど 御飯をみんなで食べていてもどうも楽しくないのだ..
やはり、親父なのかもしれないが、家族で来たときが 楽しく感じる..
子供たちは何もかもが新鮮で何をみても感動して表現する それが、すごくうれしく、幸せな気持ちになるのだ..
ところが、連れて行ったメンバーは研究室のグチのオンパレード.. ”エースをねらえ”の岡ひろみのようにかわいくてがんばりやならまだしも 楽しいのか楽しくないのか表現しない上に、”私、がんばります”という 言葉もない..
仕事ならまだしも遊びで来ているにはちょっと辛かったなあ
”甘ったれるな、そこに雪があるかぎり、おまえはスキーヤーなのだ” 宗像コーチならそういうだろうなあ
さて、今日からまたがんばろう!
博士論文、製本完了、ハードカバーでやってきた..
そして事務に提出、これで後は授与式のみだ..
しかし、自分ですべて書いたものがハードカバーになるというのは格別だ.
そして、これを誰に読んで貰いたいか、考えた..
両親...まあいいが、内容はどうでもよいだろう.. 嫁さん..むむ..喜んでくれるが、そのうち、表紙が下敷きにされるかもしれない..
そうだ、と思った..息子、娘に将来読んで貰いたいと感じた..もし、同じような研究の道に間違って進むような時に、父がこんなあやしい研究をしていたんだなと感じてくれたら、いいな..
昨日、こうじろうに見せたら、僕の名前が金色だったのを嬉しそうに眺めていたなあ
昨日、なんとなく週刊誌を読んでいたら、時間管理の記事が載っていた
時間はボーとしていると失われやすいので、しっかりやることに優先順位をつけて実行することが重要だという
そしてある人が面白いことを言っていた ”時間に縛られながら、縛ることが重要だ”
そうか..と感心した。どうしても時間は過ぎていくし、不必要な事のために時間は使われるが、その中でいかに時間を管理するかという事が重要なのだと..
こういうストイックな状況は好きだなあ..いや変な意味じゃなくて..
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