耳鳴りおやじの日記
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2005年06月04日(土) |
笑いすぎ不眠症候群... |
...自分のセミナーが急にキャンセル...
...こういうのは志気の低下につながると思うのだが...
...急な病気はしょうがないにしても、連絡くらい欲しい...
忙しい状況で準備して参加して...
”今日はないって知っていました?”...って....
私も含めて多くの院生も実験を破棄しなくてはいけない...
...データがない事を話さなくてはいけないのに、それを延期されるのは辛い...こう言うときは不眠症に陥る...
...しょうがないので、テレビに見る...ということでひさしぶり例の番組を見る...
...世界記録で泳ぎたいという希望をかなえるために、水泳中に縄を持ってそれをひっぱるというもの...これは泳いでない...すごい勢いでひっぱられている...嫁さんと笑いすぎて眠れなくなった...
...笑いすぎ不眠症候群...データがなくて悩んで眠れないのか、笑いすぎて眠れないのか...どっちかわからなくなる...まあ、いいか...
...大学に勤めると、教育も当然だが研究もしなくてはいけない...
...だが、大学はすべて同じ状況ではなく、その大学によって教育、研究条件が全く違う...しかし、業績評価は審査付き論文だの学会発表などの活動で一律評価される...
...だから、多くの教員は教授になるために業績がつめる研究条件の良い大学に移動する...
...しかし、昨今の大学事情をみると、特に国公立は独法化して経費節減、任期制で経費節減、給料減で経費節減...要は経費節減だけだ...
...私立と比較すると条件的に良いのは”研究する時間”だけだ...しかし、時間があっても業績はでるかというと、そんな甘い話ではない...
...これは”勉強するため、部活やめます”という学生が結局、何もできないことに似ている...
...じゃあ、私立はどうかというと、”教育に力入れます”という理由で教員に授業を押しつけて経費節減...同じである...しかし、一般的に教室運営資金は国公立より、高いし、給料も高い...
...国公立が業績至上主義を加速させ、不安定な雇用体制をとればとれほど、全体的には業績は少し増えるかもしれないが、同じ速度で捏造などの問題も増えるだろう...これは良いことなのか?
...おそらく、今、賢い若手先生は有名私立に流れていると思う...少々、雑務が多くても、研究費ベースが高く、経済的に安定している方が、日本の風土にあっている...
...知り合いの先生は外国で6年研究を続け、業績をあげて、アカデミックポジションから身を引いた...おそらく、虚しさを感じたのだろう..
...そんな時代を我々おやじは、生きて行かなくてはいけない...タフにならなくてはいけないのだ...そうだ、タフマン飲もう...飲んでもダメか...
...おやじもややこしいが、ようしゃべるおばさんも困ったものだ..
...会議でおばさん教授しゃべりまくり、元気である...知り合いのU教授に比べてもかなり口数が多い...
...そんなにしゃべらないでも、少しまとめてしゃべればエネルギー少なくていいのに...
...そういえばT大のA教授を思いだした...あのおばさんも良くしゃべる...
”あの...ちょっといいですか”やっと話ができた...そして、話が終わるとまた、おばさん達は溜まっていたかのように話し出す...
...同席したおやじ教授は、全く口を挟めない...口うるさい嫁さんを前に我関せず..というところか...
...そのおばさんパワーを少し恵んで欲しいものだ...これからはおやじではなく、おばさんの時代かも...
...”ほれ、あこにあれあるやろ、なんぼこういいてもきかないのや”大阪のおばはんはこれですべて通じる...
...おばはんVSおやじ...完敗...
...ひさしぶりに、研究に没頭...苦しいながらも満足...
...教授と研究の話しをする...
”私はよくわからないので、好きなようにやってください”...がく..
...まあ、勝手にやってくださいということだろう...
...それで、ひとまず、今後の予定を立てる...今年は絶対的に実験の時間がない...これでは進みようにも進まない状態だ...そこをどう切り抜けるか...それが問題だ...
...たとえば、”ああ、もうだめだ”と思っても、よくよく考えると”そんなことはないなあ”と思うことがある...本当によくあるのだ...
...一度、その場を離れて歩き回ったり、酒飲んだり、熟睡したり..そしてまた、仕事に戻ると、なんか解決されてたりする...要は諦めないことだ...
...4月は年度始めでばたばただが、6月は落ち着いて再出発...夏に向けての充電時間だ...
...朝、次男が論語を暗唱...渋すぎる...充電期間は論語が身に染みる...
2005年05月31日(火) |
阪大捏造事件に関して... |
...世界的な研究論文がねつ造されていたそうだ...それも、実験試料すらない...
...世界的に有名な研究室からのねつ造は、世界から見れば日本の研究に対する不信感を生み出す...かなり重大な問題だ...
...Y大御所教授によれば、教授の資格は、論文を出す責任を負うと共に研究データの正確な管理だという....
...この捏造事件は筆頭著者とボス教授の説明が異なっているらしい...これは大変な問題だ...
...実験データ、論文を出すために焦ることは多々ある...しかし、その時にブレーキをかけてくれる人は必要だ...そのために教授はいる...
論文の数にこだわるばかり、データの真実性、妥当性を見失う瞬間はある...論文評価至上主義は、研究者の倫理観すら失わせる力を持っている...
...論文の前にデータがあるというあたりまえの事を意識できるか....これはひとごとではない...自省も兼ねている...
...阪大のボス教授も未熟だったんだろう...この代償は大きすぎる..
...脱線事故といい、捏造事件といい、成果主義が生み出す弊害が見える...失敗してもデータが出なくても、組織に最低限支えられているという実感がなければ、人は正常に生活できない...
...そんなあたりまえのことをしっかりできない今の世の中...おやじのイカリ爆発である...そういえば、イカリソースはブルドックソースに吸収されるし(それは関係ないか)...
2005年05月30日(月) |
犬も歩けば棒にあたる... |
...昨日は長男の誕生会...とにかく、私がどんなに忙しくても、嵐になっても地震が来ても、津波が来ても...
...”誕生会だけは絶対やる”と言っているものだから、子供たちの気合いはすさまじい...誕生会の準備から始まっての歌や踊りまで、こっちがそろそろ疲れてくる感じだ...
...週末からの疲れがどっと出て、しんどい...年である...
...家族の事でも仕事のことでも、”ひとまずやる”事が好きである...何かやろうとすると、そんなの意味ないとか無駄だとか、できるのか...責任は誰がとるのか...なんてぐだぐだ言うヒト(T先生とか)いるが、そんなことはやってみなくてはわからない...
...大御所のY先生は研究者の能力のひとつは運だと言う...運を得るためには、行動しなくては得られない...特に大学では教員の行動は自分で起こさなくてはいけない...犬も歩けば棒にあたる...これが大事だとY先生も話している...天下のK大学生にそんなことを説いている..
...少なくても犬より歩き回らなくてはいけない...犬に負けて居られない...
...おやじも歩けば溝にはまる...最近はそんな感じか...溝にはまれば、また、はい上がれば良い...おやじはそれで磨かれる...
K大学で講演を依頼され、話をさせていただいた...
...しかし、いきなり、パワーポイントが映らない...せっかく、パソコン持っていたのに...なんとか、別のパソコンで映したが、大事な図は映らないし、字はずれるし...最悪...
...不思議なことに、会場の用意などを教授ひとりで行っている...普通は学生や他の教員に手伝ってもらうと思うのだが...また、K大学の先生は誰も来ていない...こんな事ってあるんだろうか?
...また、集まった人数もまばらだ...この地区の凋落ぶりがよくわかる...ひとつの派閥で意味なく、かたまっているとこうなるんだろう.. ...集まる目的が発展的ではなく、政治力にすがろうとするとこういう結果になる...
....それでも、いろいろな方から話を聞けたのはよかった...
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