耳鳴りおやじの日記
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2005年06月12日(日) 規律とモチベーション..

...投稿して載るはずの原稿がホームページへ...がく...

...昨日は大学院生と飲み会...最近、モチベーションが下がっているという...学部から下がり続けているらしい...

...原因の一つは時間の拘束らしい...そもそも、研究成果があまり出ていない状態で、時間の拘束をしてもだらけるだけだ...この先、少し心配になった...

...最近、セミナー時間の度重なる変更、担当セミナーの時間変更...このような状態では、大学院生がいなくなってしまう...

...学位を持っても就職なし...給料低い...そんな現実が目の前にあっては、実験大成功以外、モチベーションの向上はないだろう...

...そもそも規律とは内発的なものである...私のようなおやじでも、毎日のように規律の見直しを行っている...それは自己の成長、おやじ改造のためだ...

...学生の話を聞くと、就職のため、論文のためもあるだろうが、日々の生活では、自己の成長ということが一番の関心事だ...成長の過程で実験の成功や論文完成、就職獲得という事が実現する...

...外発的な規律をどんなに高めても、自己の成長には直接繋がらない...

...ラグビーの平尾監督は、神戸製鋼のチームに禁酒禁煙のルールを設けていないそうだ...それでも、あたりまえの事として選手は実行しているという...

...しかし、おやじの自己規律は難しい...何よりも体がついていかない...まず、”よっこらしょ”と立ち上がるところからだ...

...若返るために、何も言わないで実行しよう...どうも、風呂に入るときに”ぐわー”と声を出してしまうから...おやじ脱却は難しい...


2005年06月11日(土) ポスドク崩壊2...

...Y教授の日記を見て、多くの意見が寄せられている...これで、多くのファンを失っただろう...

...いずれにしても、影響力のある先生の意見でもあり、今後の大学社会を考えてみた...

...日本は少子高齢化が進行し、ゆとり教育が失敗..

ブランド大学に入学して優秀だと勘違いしている大学生が、バイオだ博士だと大学院を目指そうとするが、ポスドクの悲惨な状況を見て、修士で社会に出る学生が急増...

...博士の取得条件はさらに厳しくなり、学生の数は激減...大学院大学の存亡が議論され、評価が厳しくなる...自分の研究室に学生を呼べない、学位を取らせることができない、競争的資金が獲得できない研究室は閉鎖に追い込まれる...その一方で、大学の個性化が進み、任期制を導入しない大学も出て、大人気になる...

...あせる任期制導入大学は、政治力を使って、競争的資金を獲得するが、余って英会話教師を雇い、精神状態の悪い大学院生のためにカウンセラーまで雇う...それでも余ったお金はばれないように、大学院生にばらまくわけだ...それが社会問題化する...

...余剰ポスドクの精神状態は悪化し、トラブルが多発...これまた、社会問題になる...

...そして、2×××年...ポスドク市場は混乱を極め、捏造が多発、世界からの信用が最低になり、国際誌に載らなくなる...

...さて、この予想のどれくらいが的中するか?すでに状況は進みつつある...


2005年06月10日(金) ポスドク崩壊...

...Y教授の日記...やばい...

...ポスドクには安定した生活や給料はいらない...地方で頑張ればいいんじゃない...ってなことを平気で言う...

...たとえば、大学院まで頑張って、職もない...あっても、大卒より低い...おまけに不安定...そんな職に誰が目指すだろうか?

...この発言が、発言どおりに生きてきた教授なら重みがあるかもしれない...しかし、若い頃から、たまたまブランド大学の教授になり、世間から注目され、結婚して、子供3人持ち、別荘をもつ教授が言う言葉ではない...

...苦労しない博士が増える事は望ましくないと思うし、仕事をしない大学教員の野放しも良くないと思う...しかし、あまりの感覚のずれに多くのポスドクは気力を失ったのではないか...

...これからは、国公立は任期制だけでなく、自分の給料も競争的資金で賄うことになるのか?...そんな事をやったら、大学の教育に力を入れる教員は誰ひとりとしていなくなる...

...人事採用を厳しくし、採用されたら給与を高くし、そのかわり、教育評価、研究評価を厳しくする...それで十分じゃないのか...

...研究業績がずば抜けていても教育評価が低い教員を昇進させない...そんな簡単なことをできていない...

...本当に研究だけが好きなら、自分で勝手にやればいい...大学に所属する必要はない...

...大変な世の中だ...


2005年06月08日(水) 投稿おやじ...

...最近、人生に疲れて、あまりに暇なので、投稿でもしてみた...

...すると、昨日電話がかかってきて”今度、載りますのでよろしく”...ええ?

...タダでさえ、こんな日記でくだらないことさらしているのに、多くの人が読む出版物に、名前入りで載るなんて...やめときゃ良かったかな..

...まあ、投稿者が少ないとこういう目に遭うのだろう...と思って聞いたら...

”200名ぐらい、投稿があり、その中で選ばれたんですよ”...選ぶ人がおかしい...

...でも、審査付き雑文...業績に加えておこうかな...大学辞めたら、投稿マニアで生きようかな...

”投稿マニアおやじ”...ますます、暑苦しい...


2005年06月07日(火) 生命の流れ...

...歯のつめものがとれて、歯医者に言ったら麻酔かけられて大変な事になってしまった...しんどい一日だった...

...昨日、マンホールの中で子供の水死が確認された...家族の悲痛はどれほどおおきいか...最近、子供を連れ去る事件も多いが、いかなる理由であれ、子供を失う苦痛は耐え難い...

...家族を持たないひとはわからないかもしれないが、家族というのは、成長する子供達、老化するおやじ、おばはんで構成されている...この集団が成長、老化という相反する状況で時間と共に生きている...

...ところが、家族を失うと、その家族の時間がある時期から部分的に止まってしまうのではないか?時代はすすむが、その家族の時間は止まってしまう..

...家族というのはどんなに離れていても、大切な存在である...その生命の流れを感じていられる状況は、幸せなのだろう...

...生命の流れを感じることに大きな仕事は必要ないし、金も必要でない..”そこにいる”という気持ちだけで十分である...

...おやじはここにいる!最近はそう主張しないと消えてしまいそうだ..がんばろう!


2005年06月06日(月) 安定と堕落...

...先週と今週、立て続けに誕生会...ミスターまりっくならぬ、

ミスター”おじっく”...なぜか近所のガキもいたが、手品を披露..

...あーじゃこうじゃと種明かしを求めてくるが、それを切り抜け、最近の漫才劇場に便乗し...

ぬいぐるみを操った漫才犬”子犬”による”犬猫の仲”という小話...一番、受けていたのは”嫁さん”だった...おやじはいろいろ疲れます..

...今日の新聞に”100%いいものを作ったと思ったときから腕は落ちていく”という話が載っていた...ヒトは作品や環境に満足したときから、堕落していくように出来ているのだろう...

...言葉の使い方でもそうだ...こんなにニートが溢れかえっているのは、”ニート”という言葉がひとつの安定したステイタスになっているということを話している方がいるらしい...

...たとえば、”ニート”を捨て、再び”家事手伝い”に戻したらどうだろう...ほとんどの若者は嫌な気持ちになると思うが、その状況から抜け出したいと考えるだろう...

...大学のポジションもそうかもしれない...すぐに一人前の先生になった気がする物だから、助手は助手A、講師は助手B,助教授は助手C,教授は変わらず....そうすれば教授になるまでは横並びだ...

...”俺は助教授で、お前は講師だ”なんて甘えがあるから、今の世の中、堕落するのではないか?...

...多くの一般人は知らないかもしれないが、助教授までは簡単に上がれる物だ...しかし、助教授と教授の壁は大きい...だから、助教授までにその壁を乗り越える実力をつけておかないと、その壁がとてつもなく、高くなってしまう...

...ぬいぐるみ漫才している場合ではないのである...


2005年06月05日(日) 私という個人商店

...今日も担当セミナーをキャンセルされた...なんかなあ...

...阪大の捏造事件...教授がお金を受け取ったあ?...寄付したって?...権力依存も甚だしい...こんな連中が学問をひっぱている...どこかでネジが狂ったのだろう...

...かつて、N大の先生から”大学の教員はひとりひとりが会社の社長なんだよ”なんて言われたことがあるけど、今日の新聞に同じようなことが書かれていた...

...サラリーマンも”自分”という看板を掲げた個人商店になれという内容だ...大学教員のように自己の裁量権が高い職種はなおさらだと思う...

...これは、おやじになった今、本当に感じている...昨日も近所の小さなお店のおやじが、おそくまで店の片付けをしていた..どんなに遅くなっても、年をとっても、忙しいときは自分が働かなくてはいけないのだ..

...大変な仕事についたものだ...


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