恋文 
DiaryINDEX|past|will 
  
一人は 嫌い 二人も 嫌い みんなも 嫌い
  そんなときもあるのよ
  誰か でも
  好きになって 
 
  
きもちのなかの 小さな とげとげが おさまらないので なにも 話したくない
 
  
山も雲もいっしょ 青い色になって
  雨の帳の 向こう
 
  
夢は 心地いいのだけれど
  現も ときには、心地いい
  真ん中で ふわりと それが 心地いい
 
  
風は 纏わるように 湿っている
  若葉のみどりが まっすぐに 立っている
  それにしても なんて 花たちは 咲いている
 
  
逃げてゆくように 行ってしまう
 
  
わずかな 街灯の光のなか ぼんぼりのように
  まるい 八重桜
  見上げて歩く 
 
  
 |