恋文
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野菜たちは とても、きれいに切れる
さくりと かわいい音がする
かわいいのに 食べてしまう
とても、美味しい
曇り空のした ゆっくり歩く
花は光のように 咲き誇っている
音は聞こえなくても
ざわざわと 揺れる枝を見ている
空が暗くなって
違った生活に 憧れてみる
曇り空のような 不確かな
夢を見てみる
まるで ばらばらな カケラみたいな わたし
つながれば ただ ひとつの わたし
公園のベンチ 誰もいない
軒下の猫 雨宿り
声をかけても そしらぬ顔
朝 花咲く その時のため 眠る球根
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