恋文
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夢に囚われたまま 朝の音を聞く
ひんやり冷たい
自分が好き という
いやらしいかしら
自分の からだも好き
嫌いなところもあるけれど
これまでも これからも
いっしょにいる
曇天を見上げる
木の葉を 透かして
虫の影
咳が 呼び戻す
ゆらゆら 揺れる
夢のなか
鉄橋を渡る 車窓から見る
川は土色に濁り 音は聞こえなくても 流れの激しさはわかる
山はまだ かすんでいる
離れた音
いっしょに ついてこない音
もう 眠る前に
押し戻す
小さい頃 熱にうなされながら 聞いていた
荒波の音を 思い出している
今日の雨風
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