空があまりに青いので見とれていた雲が白くてめまいがした
ツバメが飛び交う空滲む汗に風がふれる
カーテンを膨らませる夜のざわめき
どこか遠くで花火のあがる音がしてやがて 静かになる夜の風になる
空全体が流れてゆく風に抗って歩く
じっとりする風がまとわりつく払っても 払ってもぐるぐる巻きになって絞ったぞうきんのようになる
けたたましく救急車が走っていった毎日の不安を連れてゆく