やがて 朝になるまだ暗い部屋のなか 影といっしょに沈む
夢を反芻する時間は静かに滞る
嵐がやってくる少し わくわくする雨の匂いが風にのってくる
いつもいつものように時が流れればいいのだけれど
風が凪いで街のざわめきが聞こえる虫の声と競い
空の色に染まりそうな気がする風の色も
大理石色の空が静かに閉じる