明日のことを考える夢のなかでも考えている少しずれているとしても
毛布のなかの体温がうれしいじぶんであたたかくなる
薄いお皿がちょこんと乗っている夜の始まりの空
空も 町も灰色 歩く人も立っている人も風のなか
風が冷たくなった雲がぎっしりと山の上に
古木はずっと昔からそんなかたちをしていたような冷たい風のなか
雲の下に沈む山々 雪とまがうように