夕方の光は暖かくてまぶしいすとんと冷えてしまうのに
通りすがりの窓が真っ赤だった
少しづつ明るくなる空 春に近づく
湿った音のする窓の外斜めに落ちる雪
濡れた歩道に滲んで揺れる街の灯
土を押し上げて水晶のような足元で割れた
まぶしい夕日を 見ていると終わろうと思えなくなってしまう