茜色の雲ガラスのビルに流れてゆく
花びらを舞い上げて車が走ってゆく少し古ぼけたような桜の木の色
メタモルフォーゼを待つ雨上がりのあたたかい夜
車の音が通り過ぎてゆく雨上がりの夜
さざ波の音を聞いていたい眠りに波立てる雨の朝
知らずとそれてゆくふと 見失う
満開の桜花冷えの空の下