みどりばかりみどりばかりをみていたかぜがすぎていったいくつも いくつもすぎてゆくのだったぼんやりみていたみどり みどり
花の色が入り混じる雨の空の色
また風が冷たくなった街角も冬のように見える
つつじの花の色のまぶしさ朝の光ゆえでなく
白いツツジのあかり半月ぼんやりの空
ラジオの音だけ響かせている風のない夜
お皿のような白い月ぼんやり急ぎ足の帰り道