明るい街のなかを風が通ってゆく 街路樹も旗も音をたてている 人は黙って歩いている
木々の揺れる音山の色は濃くなったり薄くなったり
金柑の輝いている噛むとひろがる色
遠くには海がある眼下の町風をきく
ゆがんでゆくからだはどうやってもどるのかゆがみをたどることもしらない
寒さをまとう旅にでる
苦い夢も眠気のなかでふんわり溶けた