この町にはいつも風が吹いている
不安は肩をならべて歩いている
寝付かれない夜のゆめうつついつかカーテンのむこうが明るい
痛みはいつも一部になる 不完全なからだ
みどりばかり鳥の声と風の音とゆっくり歩く
木の枝がなびく細い幹もゆらゆら揺れるざわざわ音を聞いている
風に逆らって歩いてゆく雨にけむるから見えるようで見えないような行く先まで