空っぽがいつも通ってゆく
窓を開けてまだ 冷たい風を迎える遠くの騒音
聞こえる音を 聞き見えるものを 見る
人ごみに目がくらむすずめの声がかまびすしいこんな街の中なのに
濃密な草木の匂い陽のしたの立ちくらみにも似て
わたしがわたしになる声にだせなくても変わることをひとりで見つめている
月をみないひんやりした空人工の音をきく