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2004年04月29日(木) ■ |
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剣の輪舞(エレン・カシュナー)@5/28章 |
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●読書中:Swordspoint(Ellen Kushner)@5/28章
翻訳≫『剣の輪舞』ハヤカワ文庫FT 冒頭を読んでみる(Chapter 1) おもしろいけど、キャラクターが多くて混乱するのでなかなか進まないー。これ、翻訳で読んでも多分そうだろうなぁ。 ええと、まず舞台は中世のパリかどこかのような、中世欧州風の架空世界の街。そのRiverside(リヴァーサイド)=スラム街に主人公と思しき「剣士」のRichard St Vier(リチャード・セント・ヴァイヤー)が恋人のAlec(アレク)と同棲している。Alecは元大学生(?)だそうで、相当に育ちのいい金持ちか大貴族の子息だと思うけど、今はただ「リチャードの愛人」。で、冒頭の「雪の上に飛び散る血」はリチャードが仕事を済ませたシーンだったらしい。この街では貴族たちが剣士を雇って、代わりに命がけの決闘をする・・・というのが行われていて、リチャードは腕が良いので一番人気。 2章は、その翌朝Halliday家(街のお偉いさん)=貴族のお館のサロンで、貴族の有閑マダムたちが前の晩の剣士リチャードの戦い振りや、そこから起きたゴタゴタ(街の有力者たちの綱引きとか)を「オホホホホ」とか言いながら話してる場面。Halliday家の奥方メアリと公爵夫人が話しているところへ、Lady Godwinがその息子Michael Godwinに伴われて現れる。マダム3人は噂話に興じ、Michael青年は退屈。その時の会話から、Michaelが賭け事や決闘をやらない代わりに、女性関係が華やかなことが分かる。 3章。剣士リチャードとアレクが連れだってマーケットへお出かけ。ついでに、難癖をつけてきた男を一人ちょいっと殺害。 続いて4章。これは、2章を受けてMichaelが人妻の愛人の部屋から放り出されるところか? 雪の中に放り出されたMichaelは、Lord Hornの馬車に拾われて、Hornの館へ。ここは冒頭で剣士リチャード・セント・ヴァイヤーが他の剣士を討ち取ったのと同じ館らしい。Lord Hornは「男色家」だそうで、Michaelとあわや・・・というところで、たまたま召使の邪魔が入ってMichaelは逃れて家へ帰る。
うーん、すごい世界。細かく書いてあるから読みがいがあるなぁ。これ以上登場人物は増えないで欲しいけど・・・でもここに書き出してみたらちょっと頭が整理できたみたい。今は貴族のマイケル・ゴッドウィンと、剣士リチャード&アレクを代わる代わる描いてる? それで、スラム街に住む剣士と、貴族たちの社会が繋がっていくんだろうか。アレクは多分、本当はかなり良い家の出だと思うんだけど。
▲みどりの日(私の日?)
▲みどりの本のメモ 旧・気になる本から移行中。長い間お世話になっておいて何だけど、メモライズ日記はもう重くて重くて使いにくいので、そろそろ切れたいのだ。
▲メモ:『アタゴオルは猫の森(7)』(ますむらひろし)7/25発売 *公式サイトより。
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2004年04月28日(水) ■ |
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三月は深き紅の淵を(恩田陸)読了 |
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●読了:三月は深き紅の淵を(恩田陸)
とても不思議な本だった。第一印象は、(これまで読んだ3冊と比べると)随分と趣味に走った感のある本。作者が頭の中のイメージや、心に残っているシーン、印象的な言葉をこれでもか、と詰め込んで行ったらこんなものができた、という感じ。 4つのまったく別々の話を収録した短編集で、登場人物も舞台設定も違う4つの物語が、『三月は深き紅の淵を』というタイトルの幻の本という共通点でのみ繋がっている。イメージの豊かさ、贅沢さに浸れた反面、短編の長さでは話に入れなくて消化不良気味で、読み終わった時に不満が残った。.... ≫続きの感想はこちら
●短編小説「あこがれ 博物館惑星・余話」(菅浩江) SFマガジン 2004年6月号(p.147-167) 雑誌に載った『博物館惑星』の最新話を読む。アイドルの少年にあこがれる三十路女の話。いい歳して10代のアイドルにキャーキャー言うなんて恥ずかしいわ・・・とか激しく葛藤したり、そういう自分を否定したりするのだけど。うーん、たったそれくらいのことがそんなに恥ずかしいわけ? ずいぶん繊細なのねえ。
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2004年04月27日(火) ■ |
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剣の輪舞(エレン・カシュナー)@3/28章 |
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●読書中:Swordspoint(Ellen Kushner)@3/28章
翻訳≫『剣の輪舞』ハヤカワ文庫FT 冒頭を読んでみる(Chapter 1) 内容(「BOOK」データベースより) 都で1、2を争う腕を誇る美貌の剣士、リチャード・セント・ヴァイヤー。暗殺請け負いをなりわいにしている彼は、愛人の美青年アレクとともに気ままな暮らしを送っていた。そんなある日、政敵を追い落として権力を握ろうと図る大物貴族から仕事の依頼が舞いこんだ。そのときから、リチャードの運命はすこしずつ狂いはじめた…。剣に生きる男の恋と波乱の生涯を華麗に描く、アメリカ・ファンタジイ界期待の新鋭の傑作長篇。
表題作の長編"Swordspoint"と、同じ世界を舞台にした短編3作"The Swordsman Whose Name Was Not Death", "Red-Cloak", "The Death of the Duke"収録した新装版ペーパーバック。この本に入ってる「未翻訳の短編」というのは後ろの3作のことかな? クセのないプレーンな文章でなかなか読みやすい。冒頭の真っ白い雪に血が飛び散る映像、いいね〜!すごい強烈で美しい〜。その後も、なんだか色の描写が多くて、カラフルなのが印象的。何ページに何色が出てきたとか、書き出していったら面白いかも。いや、面倒だからやらないけど。 翻訳本の表紙も結構好き。
●アマゾンから到着 和書1冊¥1785 百万の手(畠中恵) GWに読めるかな。
▲おもしろいかな:The Little Broomstick(Mary Stewart)
*Mary Stewart 著作リスト *Mary Stewartで洋書検索 女の子と黒猫と魔法のほうきの話みたい。オールタイムベストとかクラシックとかだそうな。・・・つか、このMary Stewartって何者? "Merlin Trilogy"というののタイトルはなんだか聞き覚えがある気がするが。
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2004年04月26日(月) ■ |
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未来少女アリス(ジェフ・ヌーン) / 三月は深き紅の淵を(恩田陸) |
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▲Automated Alice(Jeff Noon)
早川文庫<プラチナ・ファンタジイ>から6月に出る『未来少女アリス』(ジェフ・ヌーン)って、もしかしなくてもこれ? ほぉ〜〜〜〜〜〜う。翻訳がねぇ。意外だ・・・。いや、未読なんだけども・・・アリスのパロディ本ということで、この本には勝手にマイナーでマニアっぽい印象を持っていたから、翻訳が出ると知ってビックリしてしまったわけ。6月か。それじゃ、それまでにちゃんとPBで読まなくては。 *『未来少女アリス』ジェフ・ヌーン/風間賢二訳 未来の国へ迷いこんだアリスの運命は......!?ナンセンス&超エキセントリック・ノベル。〈プラチナ・ファンタジイ〉より6月下旬発売。 *ジェフ・ヌーンで和書検索 *Jeff Noonで洋書検索
●読書中:『三月は深き紅の淵を』(恩田陸)@2/4話
内容(「BOOK」データベースより) 鮫島巧一は趣味が読書という理由で、会社の会長の別宅に二泊三日の招待を受けた。彼を待ち受けていた好事家たちから聞かされたのは、その屋敷内にあるはずだが、十年以上探しても見つからない稀覯本『三月は深き紅の淵を』の話。(第1話 待っている人々) たった一人にたった一晩だけ貸すことが許された本をめぐる珠玉のミステリー。
全4話中の2話の途中まで。これはまた随分と趣味に走った感のある本だねー。恩田さんの本はこれで4冊目だけど、1話目の「待っている人々」も2話目の「出雲夜想曲」も本性爆発って感じ。 ストーリーはあるような無いような・・・。『三月は深き紅の淵を』というタイトルの「幻の本」に関わった人々の短編が4つ入っているのだけど。「幻の本」をテーマに、本好きたちが内容についてや、作者は誰だろうとか、ワイワイガヤガヤ盛り上がってるだけって感じ。作者の本に対する考え方や姿勢が登場人物の口を借りてストレートに出ている気がする。『麦の海に沈む果実』、『黄昏の百合の骨』と関連あり。
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