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2004年05月12日(水) ■ |
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The Stones Are Hatching(ジェラルディン・マコーリアン)読了 |
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●読了:The Stones Are Hatching(Geraldine McCaughrean)
一応読み終わったけど、内容が難しくて最初から最後までサッパリ分からなかった。正直言って全然楽しくなかった。けど、この場合「面白くなかった」「つまらなかった」と言ってしまうのは違うだろ、というのは分かる(^^; 今回の私の状態って、例えて言えば日本の妖怪や歴史的文化の知識がない外国の人が、突然『豆腐小僧』(京極夏彦)とか『陰陽師』(夢枕獏)を読んだみたいなものなのかも。面白さが分からない。次々出てくる妖精(妖怪)たち、怪異や冒険の数々のエピソードが一体何なのか、どういう意味でここにあるのか、何かの暗喩やパロディなのか・・・そういうことがわからない。 しかも、妖精や伝説の生き物たちが出てくるだけじゃなくて、ストーリーもずっと同じ調子だから・・・。例えば中間あたりで、森の中で井戸を見つけた主人公たちが、森で拾った沢山のどんぐりを井戸に投げ入れて同じだけの銀(お金)を手に入れる、というエピソードがある。これもきっと何かの伝承か昔話からだろうなとは想像がつくけど、少なくともグリム童話の有名な話とかではないよね・・・。 まぁ、少なくともこれだけ濃ゆい話を書ける作家というのには興味があるので、よく調べて、そのうち他の本にも兆戦してみようかと思う。それから最後に、タイトルの意味について。"The Stones Are Hatching"とは、ドラゴン(Worm)が眠りから覚める時、その前兆としてドラゴンの周りにある石が卵のように孵化して、小妖怪や小さな化物たちが生まれる、というところから来ているらしい。
▲妖精辞典 今、「妖精辞典」を物色中。和書は森山さんに薦めてもらったあたりを中心に狙うとして、問題は洋書。多すぎてどれがいいのか分からない〜。3000円以下くらいの、比較的新しい本で、妖精や伝承の生き物について調べる「辞典」として使える洋書。できればアルファベット順に並んでるもの。イラストはあるに越したことはないけど、なくても可。・・・やっぱり実物を見なきゃ分からないか。近いうちに大書店めぐりでもしてみようかな。
▲トリビアの泉 今日のMFT(マイ・フェイヴァリット・トリビア)は「子連れ狼」の3番の・・・≫歌詞
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2004年05月11日(火) ■ |
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The Stones Are Hatching(ジェラルディン・マコーリアン)@10/18章 |
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●読書中:The Stones Are Hatching(Geraldine McCaughrean)@10/18章
半分を超えたところ。相変わらずスコットランドを中心に、ヨーロッパの伝説の生き物や妖精の知識がないとサッパリ分からない話が継続中。 先日は4章の始めの方の色んな生き物たちの名前だけが沢山出てきた個所からの抜書きしただけだったのだけど、あれ以降、実際にストーリーの中に登場してきて、Phelim君(主人公)を邪魔したり、殺そうとしたり、助けたりしている。 色々出てきたけど・・・例えば9章の章タイトルは"The Merrows' Catch"だ。"merrow"は森山樹さんによると人魚のこと!
*merrow:アイルランド伝承の人魚です。女性は非常に美しいのですが、男性は醜い姿をしているとされます。地上にでるときは帽子を被りますが、その帽子を取られると海に戻れなくなると言われています。 9章では、Phelim君が川で雄のMerrowと遭遇するのだけど・・・その姿が!「Phelimは尾びれのあるマーマン(雄の人魚)を想像していたが、彼らの姿は想像とはまったく違っていた。Merrowたちは服を着て、足には水かきのついたブーツをはき、長い下あご、ぺしゃんこの鼻と耳たぶのない耳をして、水面近くでニヤニヤ笑いながらPhelimを待ち構えていた。」(88ページより) と、こんな感じ。「merrow=人魚、雄が醜い姿をしている」と知らなければ、"何じゃこりゃ"としか思わなくても無理はないと思う。 とにかくずーっとこんな調子で、次から次へと色々出てきて、Phelimが危機に見舞われ続けるのが(今のところの)この本の内容。
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2004年05月10日(月) ■ |
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パディントン フランスへ 読了 |
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●読了:Paddington Goes Abroad(Michael Bond) ≫感想はこちら おもしろかった〜。今までの3冊もそうだったけど、パディントンの本は大体2話目を越えた辺りから止まらなくなって終わりまで一気読み、というパターンが多いみたいだ。このPaddington Goes Abroadは、全体が「フランスで休暇をすごす」というテーマに貫かれてまとまっているから、他の本よりも読みごたえがあった。 あ、このシリーズを始めて読む場合は、先に最初の1巻【A Bear Called Paddington】さえ読んでおけば、後はどの本から読んでも大丈夫。最初の本をはずせないのは、くまのパディントンがブラウン家で暮らすようになったいきさつや、「パディントン」の名前の由来、ブラウン一家の紹介などがあるからなんだけど。
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2004年05月09日(日) ■ |
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The Stones Are Hatching(ジェラルディン・マコーリアン)@4/18章 |
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●読書中:The Stones Are Hatching(Geraldine McCaughrean)@4/18章
う〜ん、困った。これは困った、イングランドやスコットランドの民話、伝説、昔話、そこに出てくるらしい生き物たち?が続々と登場。"boobrie" "Sweeney" "bugganes" "dracs" "barguest" "Picktree Brag" "ushtey" "Corn Wives" "nuckelavee" "Merrow" って、それ一体なんの呪文ですかって感じ。(^^; どうしよう、ちっともわからん。boaとtritonとかコボルドとか、なんとなく分かるのもあるけど、あとは何が何やら・・・。英語は難しくないからストーリーを追うことは出来てるけど、私には面白さが分かってないみたい・・・。こういうのって本当困る。正直、これだけ数が多いといちいち調べていられないし、だいたい調べても辞書に載ってなかったりするんだ!
*Boobrie : <スコットランドの伝説>ブーブリー 湖に住む巨大な水鳥;全身は黒い羽でおおわれ、首は60cm、くちばしは43cmぐらいとされる。 *Sweeney : *barguest : イングランドの伝説に登場する化物。しばしばおおいぬの姿で現れ、凶事・死を予言するという *Picktree Brag : ゴブリンの名前?
(2004.4.12追記 森山樹さんからの情報) *domovoi:スラヴ民話に出てくる家の妖精。ニュアンス的にはホブゴブリンとかブラウニー…っていうよりも座敷童に近いでしょうか。基本的に人間に好意的で親切らしいです。 *worm:翼を持たないドラゴン。スコットランドや北部イングランドで使われていたドラゴンの古名です。概ね地龍と訳されます。 *nuckelavee:スコットランド、オークニー諸島の海の魔物です。半人半馬で皮膚のない血管が剥き出しの姿をしています。性は邪悪で、毒をまきちらし、災厄をもたらすと言われています。 *merrow:アイルランド伝承の人魚です。女性は非常に美しいのですが、男性は醜い姿をしているとされます。地上にでるときは帽子を被りますが、その帽子を取られると海に戻れなくなると言われています。 *ushtey:おそらく正式にはCabyll Ushteyじゃないかと思います。マン島伝承の水棲馬です。凶暴で人間を襲うことさえあると言われています。地域によってはケルピー、アハ・イシュケと呼ばれることもあります。
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2004年05月08日(土) ■ |
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パディントン フランスへ@1/7章 |
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●読書中:Paddington Goes Abroad(Michael Bond)@1/7章
翻訳≫『パディントンフランスへ : パディントンの本 4』 【くまのパディントンシリーズ】4冊目の本。このシリーズは1話が20〜30ページ程度の連作短編集になっていて、気楽に読めるのが良いね。タイトル通り、この本ではロンドン在住のブラウンさん一家が、揃ってフランスへ行く話が、準備のところから順を追って描かれるらしい。 1話目の"Paddington Prepares"を読了。冒頭はパディントンが自分の部屋に地図を盛大に広げて、フランスへ行く計画を練っているシーンから始まる。ブラウン氏(お父さん)が「この夏の休暇はフランスへ行こう」と言うのを聞いて、海外で休暇を過ごすのは生まれて始めてのパディントンは大喜び。そして、どうやらこの旅行はパディントンが旅行の計画をすることになったらしい。なんと勇気ある決断だ!(^^;
<目次> 1, Paddington Prepares 2, A Visit to the Bank 3, Trouble At the Airport 4, Paddington Saves the Day 5, Paddington and the 'Pardon' 6, A Spot of Fishing 7, Paddington Takes to the Road
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