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エンピツユニオン



読んでね。
『影のオンブリア』
(パトリシア・A・マキリップ)


冒頭の抜粋(英語)
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2004年08月16日(月)
麦の海に沈む果実(恩田陸)

●読了:『麦の海に沈む果実』講談社文庫(恩田陸)
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内容(「BOOK」データベースより)
三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。


おもしろかったー! 今のところ恩田陸ではこれがベストかな。【六番目の小夜子】や【球形の季節】でもお馴染みの「学校の中に鬼 / 魔女がいる」「学校そのものが謎を秘めている」というテーマの、一つの極という感じ。【三月は深き紅の淵を】を読んでないとピンと来ないところがあるから、始めての本にもいいかどうかは疑問だけど、「学園もの」と聞いてわくわくする人は読んでみて間違いないです。

読み終わってすぐ『黄昏の百合の骨』『殺人鬼の放課後 : ミステリ・アンソロジー 2』を注文してしまった。恩田陸の本は今までずーっとブックオフで(100円か定価の半額で)買っていて、定価で買ったことはなかったんだけど・・・。『麦の海に沈む果実』は内容紹介を見た時から「これを読んだら、『黄昏の百合の骨』を即買いしちゃうだろうなー」と思ってたら、本当にその通りになって大笑い。まったくもう!



2004年08月15日(日)
蛇行する川のほとり 1・2・3(恩田陸)読了

●読了:『蛇行する川のほとり 13』(恩田陸)
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ひとつの話をしよう。
目を閉じれば、今もあの風景が目に浮かぶ。
ゆるやかに蛇行する川のほとりに、いつもあのぶらんこは揺れていた。
私たちはいつもあそこにいた…。

あの夏、あの川のほとりで、少女達に何が起きたのか? 彼女たちは、何かを隠している。何か大きくて、重く冷たいものを…。運命の歯車が回り始めた。あの遠い夏の日と同じように…。毯子の過去に隠された驚愕の真実とは!? 書き下ろしミステリー3部作。


薄い新書のミステリー3部作。レイ・ブラッドベリの少女版みたいな感じ。
夏休みに始まり、夏の終わりと共に終る話なので、今の時期にピッタリだった。夏休みの開放感、夏の明るい日差しと事件の暗闇の対比がよかった。3冊まとめて繋がった一つの話なので、読むなら3冊揃えてから読み始めたほうがいいかも。奥付によると出版された時は4ヶ月おきに出たらしいけど、リアルタイムで読んでた人は待つのが大変だっただろうな〜。

●買った本@ブックオフ 和書5冊¥1155
蛇行する川のほとり 1(恩田陸)¥105
蛇行する川のほとり 2(恩田陸)¥250
蛇行する川のほとり 3(恩田陸)¥250
puzzle(恩田陸)¥250
不安な童話(恩田陸)¥300



2004年08月14日(土)
ネバーランド(恩田陸)読了

●読了:『ネバーランド』集英社文庫(恩田陸)
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内容(「BOOK」データベースより)
舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。


おもしろかった。恋愛ナシのタクミくんシリーズ(ごとうしのぶ)みたいな話。ってことは『ここはグリーンウッド』(那州雪絵)にも似てるってことだけど、深読みするまでもなくあちこち地雷だらけ。寛司が美国に時々言ってるセリフとか、統の本心はどこにあるんだろうとか、想像すると色々面白くてしょうがない。4人のキャラクターの個性がぶつかり合ったり離れたり、綱引きをしながらバランスを保つ様子が「青春」なカンジ。これも恩田陸なんだなぁ。

花の魔法、白のドラゴン(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)の表紙
bk1より。



2004年08月13日(金)
月の裏側(恩田陸)読了

●読了:『月の裏側』幻冬舎文庫(恩田陸)
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九州の水郷都市・箭納倉。ここで三件の失踪事件が相次いだ。消えたのはいずれも掘割に面した日本家屋に住む老女だったが、不思議なことに、じきにひょっこり戻ってきたのだ、記憶を喪失したまま。まさか宇宙人による誘拐か、新興宗教による洗脳か、それとも?事件に興味を持った元大学教授・協一郎らは“人間もどき”の存在に気づく・・・。

これはホラーですね、完璧に。夏らしくて大変よろしい!
テーマや雰囲気は【屍鬼(小野不由美)】あたりと同系列で、九州の田舎町・箭納倉(やなくら)の町の住人が「何か」に「盗まれて」、そっくり入れ替わっていく話。『盗まれた街』(ジャック・フィニィ)のオマージュとして書かれた作品で、恩田陸のファンにはあまり受けが良くないらしいけど、私はおもしろかった。



2004年08月12日(木)
さかしま砂絵 : なめくじ長屋捕物さわぎ(都筑道夫)読了

さかしま砂絵 : なめくじ長屋捕物さわぎ(都筑道夫)
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内容(「BOOK」データベースより)
雨がそぼ降る日暮れ時、本所を歩いていた若旦那が「おいてけえ」の声とともに消えうせた。これぞまさしく本所七不思議「置いてけ堀」!?とくれば、江戸の怪事件を見事に解決してきた砂絵かきのセンセーの出番だ。その真相は?切れ味鋭い推理、あっと驚く結末、精緻な江戸の風物描写で読者を魅了しつづける傑作シリーズ第11弾。
目次≫白魚なべ 置いてけ堀 はて恐しき 六根清浄 がらがら煎餅 蚊帳ひとはり びいどろ障子