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2004年08月20日(金) ■ |
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MAZE(恩田陸)読了 |
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●読了:MAZE(恩田陸) 内容(「BOOK」データベースより) アジアの西の果て、白い荒野に立つ矩形の建物。いったん中に入ると、戻ってこない人間が数多くいると伝えられている。その「人間消失のルール」とは?謎を解き明かすためにやってきた4人の男たちは、果たして真相を掴むことができるのか?異国の迷宮を舞台に描かれる、幻想的な長編ミステリー。
【puzzle】と同系統のミステリか。少しホラー風味。パズルよりはだいぶおもしろかった。
●買った本@ブックオフ 和書2冊¥550(割引¥100) ドミノ(恩田陸)¥350 ライオンハート(恩田陸)¥350
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2004年08月19日(木) ■ |
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水晶の夜、翡翠の朝(恩田陸)読了 |
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●殺人鬼の放課後 : ミステリ・アンソロジー 2(恩田陸) ≪目次≫ 水晶の夜、翡翠の朝(恩田陸) 攫われて(小林泰三) 還って来た少女(新津きよみ) SEVEN ROOMS(乙一)
恩田陸の「水晶の夜、翡翠の朝」 読了。 【麦の海に沈む果実】の主人公の彼氏、ヨハンを主人公にした短編。理瀬が学園を去った年の夏が舞台で、ヨハンは「この学校にいるのもあと1年くらいだろう」と言いながら、刺激の少ない学園の生活が退屈でしょうがない。そんな夏のある日、学園で『笑いカワセミ』というゲームが流行する。連続して起きる悪質なイタズラ・・・犯人の狙いはどこに?
いいね〜、こういう話好き。ヨハンが、どうも「ツーリング・エクスプレス」のゾフィー・クリスティーネとかぶって見えてしょうがない。同じタイプだ。最後のにっこり笑って、ザックリ刺すところとか、人を使いなれてるところとか・・・。まったく、末恐ろしいガキだ(^^; いつかヨハンの家の跡目争い騒動の話が読みたいな〜。理瀬とうまく行けば、当然結婚式があるんだろうし。うわぁ、ワクワクする。舞台はヨーロッパでお願いします! あ、恩田陸以外の3作には興味がないので、興味がわくまで読まないと思う。
●アマゾンから到着 和書2冊¥2284
黄昏の百合の骨(恩田陸)¥1700 殺人鬼の放課後 : ミステリ・アンソロジー 2(恩田陸)¥476
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2004年08月18日(水) ■ |
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荒野のコーマス屋敷 : メニム一家の物語 2(シルヴィア・ウォー) |
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●読書中:Mennyms in the Wilderness(Sylvia Waugh)@21/50章
翻訳≫『荒野のコーマス屋敷 : メニム一家の物語 2』 内容(「BOOK」データベースより) ケイト伯母さんが縫いあげた等身大の見事な人形たち。屋敷の主として人間同様に暮らす、愛すべきメニム一家の物語『ブロックルハースト・グローブの謎の屋敷』に続く、注目の話題作。ブロックルハースト・グローブが壊される…。メニムー家にまたまた舞いこんだ一通の手紙…。高速道路建設計画が、住みなれた屋敷を直撃する。やむをえずコーマス屋敷に引っ越したメニムたちの目前には、見渡すかぎりの荒野が広がって―。ガーディアン児童文学賞受賞作家の傑作、メニムシリーズ第二弾。 *現在は絶版になっています。
先週あたりから少しずつ読んでいたが、昨日で夏休みが終ったので本腰を入れて。もう少しで半分か。 【メニム一家の物語】2巻目は、1巻で大騒ぎになったあのアルバート・ポンド氏からまた手紙が来た! というシーンから始まる。今度は本物の人間(英国人)。ケイト大伯母の霊がアルバートの夢枕に立ち、ブロックルハースト・グローブの上を通る高速道路の建設計画が持ち上がっているため、メニム一家が危機に瀕していると警告していった。生きた人形というケイト伯母さんの言葉が最初は信じられなかったが、メニム一家の手助けをする約束をしたのだという。 メニム一家は最初「どうせまたアップルビーのイタズラでしょう?」と思うが、アップルビーは「今度は私じゃない!」と主張。アルバートにそれぞれがこっそり返事を書いた結果、「今回は本物」と納得するメニム一家。 高速道路の話は確かにケイトの言った通りに計画された。ブロックルハーストグローブが町中の注目を集める前に、一時的にでもどこかへ避難しなくてはならない。アルバートのすすめに従って、メニム一家は郊外にある田舎屋敷・荒野のコーマス屋敷へ引っ越すことに・・・。コーマス屋敷はアルバートの先祖が住んでいたという古い家で、街中で暮らしてきたメニム一家は、周りが荒野という寂しい環境、屋敷の設備の古さに慣れず、時が立つうちに徐々に家族はバランスを崩していく。
もう、メニム一家って本当の人間と変わらないね。(^^; 何でもできるし、ちゃんと成長するし。「人形である」という秘密を守るために、他の人と親しく交われないとか、事故に遭っても大怪我をしなくてすむとか・・・そういう普通の人と違うところは、彼らの個性になってしまってるのね。ストーリーも普通の家族に置き換えても変じゃないよなぁ、と読みながら思った。私はブルーメニムのSoobieがお気に入りなんで、いつも冷静なSoobieまでバランスを崩していくのがちょっと意外&楽しい。ふーん。作られて40年といっても、メニム一家はみんな究極の「箱入り」なわけだし。そういう意味では、寡黙で主張の弱そうなお父さんJoshuaが、実は一番強いのかもしれない。
●買った本@ブックオフ 和書8冊¥2655(¥50割引)
素晴らしき休日 : 上と外 1(恩田陸)¥105 緑の底 : 上と外 2(恩田陸)¥250 みんなの国 : 上と外 6(恩田陸)¥300 木曜組曲(恩田陸)¥300 MAZE(恩田陸)¥300 図書室の海(恩田陸)¥750
死者の身代金 : 修道士カドフェルシリーズ 9(エリス・ピーターズ)¥350 憎しみの巡礼 : 修道士カドフェルシリーズ 10(エリス・ピーターズ)¥350
下の2冊は家族のもの。恩田陸祭りは続く。
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2004年08月17日(火) ■ |
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puzzle(恩田陸)読了 |
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●読了:『puzzle』祥伝社文庫(恩田陸)
≫感想はこちら 内容(「BOOK」データベースより) 学校の体育館で発見された餓死死体。高層アパートの屋上には、墜落したとしか思えない全身打撲死体。映画館の座席に腰掛けていた感電死体―コンクリートの堤防に囲まれた無機質な廃墟の島で見つかった、奇妙な遺体たち。しかも、死亡時刻も限りなく近い。偶然による事故なのか、殺人か?この謎に挑む二人の検事の、息詰まる攻防を描く驚愕のミステリー。
う〜ん。おもしろくなかったとは言わない。けど、最初に読んだのがこの本だったら、恩田陸にハマることはなかっただろなー、って感じの本(笑) 祥伝社の400円文庫の書き下ろし推理小説。全体が「ピース(piece)」「プレイ(play)」「ピクチャー(picture)」の3つのパートに分かれているという、変わった形をしている。ジグソーパズルの形をした小説を試しに書いてみた習作というか、実験小説のような印象。ミステリーとしてはハッキリ言ってクソだし(失礼!)、作品の完成度も低いと思うけど、形がなかなかおもしろい。
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