
|
 |
2004年11月04日(木) ■ |
 |
薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木(江國香織)読了 |
 |
●読了:薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木(江國香織)
内容(「BOOK」データベースより) 情熱。ため息。絶望…でも、やっぱりまた誰かを好きになってしまう!恋愛は世界を循環するエネルギー。日常というフィールドを舞台に、かろやかに、大胆に、きょうも恋をする女たち。主婦。フラワーショップのオーナー、モデル、OL、編集者…etc.9人の女性たちの恋と、愛と、情事とを、ソフィスティケイトされたタッチで描く「恋愛運動小説」。
おおおお、意外だ。おもしろかった! 日本人の書いたラブストーリーは湿気が多くて好きになれないことが多かったけど、これはサラリとした感触がなかなか素敵だった。女たちはお互いに友達だったり、ただの知り合いだったり、店の店員と客だったり、上司と部下だったりと関係は色々。彼女たちとその恋人、夫、不倫相手とを代わる代わる描いた連作短編風の小説。色んなカップルが出てきておもしろい。しまいには乱交状態で呆れてしまったけど、サラッとしてるから嫌らしい感じはしなかった。私は誰に近いかなぁ。つか、桜子が怖いー。
▲家族旅行 今日、突然「12/24〜26に(みんなで)箱根に行くよ」と親に宣言されました。・・・。しかもすでに宿を予約済み。 おい、ちょっと待てや。普通、そういう時って先に「予定入ってない?」とか聞くもんじゃない? 都合が悪いと断ってみたら、この世の終わりみたいな顔してメッチャクチャ怒られてしまった。ああそう、断られるとは思ってもみなかったわけね・・・。せっかくのクリスマスなのに、丸3日間も親の機嫌とって、父親のカラオケ聴いてすごせってか・・・。嫌すぎる! ああああ、めんどくさいなぁ。どうせ年末年始は家に貼りつくことになるんだし、頼むからクリスマスくらい放っといてくれないかなあ! ・・・なんて、親が元気だからこそ言えることだけど、でもうっとおしいものはうっとおしいの!
|
2004年11月03日(水) ■ |
 |
黒と茶の幻想(恩田陸)読了 |
 |
●読了:黒と茶の幻想(恩田陸)
≫感想はこちら 出版社/著者からの内容紹介 華麗にして「美しい謎」 恩田陸の全てがつまった最高長編 ――目の前に、こんなにも雄大な森がひろがっているというのに、あたしは見えない森のことを考えていたのだ。どこか狭い場所で眠っている巨大な森のことを。学生時代の同級生だった利枝子、彰彦、蒔生、節子。卒業から十数年を経て、4人はY島へ旅をする。太古の森林の中で、心中に去来するのは閉ざされた「過去」の闇。旅の終わりまでに謎の織りなす綾は解けるのか……?
おもしろかった。分厚い本だけど、あっという間に読んでしまった! 高校〜大学時代の仲間4人が、揃って屋久島へ旅行に行く話。道中記というのか、カンタベリー物語風というのか・・・4人がそれぞれ心の中にある「美しい謎」を告白していくうちに、忘れていた過去の記憶や想いと再会する。個人的には蒔生みたいなキャラクターは大嫌いだけど、それはこの際問題じゃない感じ。突き放した描き方なので、不快ということはなかったし。 ただ、ハードカバーで買ってまで読んだかというと微妙かも・・・図書館で借りて読んでよかったかな。
|
2004年11月01日(月) ■ |
 |
『影のオンブリア』(パトリシア・A.マキリップ) |
 |
▲『影のオンブリア』(パトリシア・A.マキリップ)発売決定
(情報元:ニムさん) Ombria in Shadow(Patricia A. McKillip) ≫レビュー の翻訳が発売されるそうな。井辻朱美訳、ハヤカワ文庫プラチナファンタジイ第2期より、3月刊行予定。 Ombria in Shadowは、オンブリアという中世ヨーロッパをイメージした街を舞台にした歴史絵巻。他の作品がよく神話・伝説方向の趣味に爆走しているのと比べると、これは国の権力を握る黒い魔女、王族貴族たちの権力闘争と、それに翻弄される幼い世継ぎの君・・・という、非常に正統派っぽい話だった記憶が残っている。【Winter Rose】みたいに少女趣味に走ったりしてない分、一般的にとっつきやすい作品ではあるかも。私はWinter Roseの方が断然好きだけれども。(笑)
|
2004年10月31日(日) ■ |
 |
ダ・ヴィンチ・コード (下)(ダン・ブラウン)読了 |
 |
●読書中:ダ・ヴィンチ・コード (下)(ダン・ブラウン)
≫The Da Vinci Code(Dan Brown) 暗号解読官でもある館長の孫娘ソフィーは、一目で祖父が自分だけにわかる暗号を残したことに気付く。ラングドンと二人でダ・ヴィンチが絵に描きこんだ暗号を解き進むうちに、キリスト教の闇の歴史が浮かび上がる……。 前作"Angels and Demons"(邦題『天使と悪魔』)に続く本書は、ページを繰る手が止まらないスリラー作品に仕上がっていると同時に、西洋史の驚くべき解釈をも披露している。主人公のふたりは、モナリザの微笑みの意味から聖杯の秘密にいたるまで、西洋文化の大いなる謎をめぐる知的かつ魅力的な探索に乗り出す。
おもしろかった! 美術や宗教についての知識は人並みにしかないけど、楽しく読めてうれしい。事前知識が全然なくても、興味がありさえすれば誰にでも楽しめると思う。 ただ上巻のスケールの大きさに比べて、下巻はちょっと失速気味な印象があった。「聖杯」を追い求めるソフィーとロバートの道行きの結末がああいうことになるとは・・・まぁ、こういう本の結末としてキリスト教社会を大混乱に陥れたまま終わるわけはないだろうとは思ったけど、拍子抜けしてしまったのは確か。 それでも、パリ、ロンドンと有名な観光地を舞台に、宗教・美術の大いなる謎をテーマに、これだけ分かりやすくミステリーを描ききったのはすごいと思う。『天使と悪魔』も読んでみよう。
●10月のまとめ ≫買った本 洋書 1冊 ¥1029 和書 2冊 ¥2651 -------------------------- 計 3冊 ¥3680
≫読んだ本 洋書 4冊 878 p 和書 5冊 2,181 p -------------------------- 計 9冊 3,059 p
|
|