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2005年03月07日(月) ■ |
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クール・キャンデー(若竹七海) |
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●読了:『クール・キャンデー』祥伝社文庫(若竹七海) 内容(「BOOK」データベースより) 「兄貴は無実だ。あたしが証明してやる!」誕生日と夏休みの初日を明日に控え、胸弾ませていた中学生の渚。だが、愉しみは儚く消えた。ストーカーに襲われ重態だった兄嫁が他界し、さらに、同時刻にそのストーカーも変死したのだ。しかも、警察は動機充分の兄良輔を殺人犯として疑っている!はたして兄のアリバイは?渚は人生最悪のシーズンを乗り切れるか。
若竹七海のライトミステリ。 おもしろかった。舞台となる葉崎は【ヴィラ・マグノリアの殺人】などの舞台でもあるおなじみの町。海辺の町らしい海の潮の香りを背景に、主人公の少女・渚と幼馴染みの少年・忍の関係を横糸に、兄嫁の関係する事件を縦糸にしたミステリ。読み応えがある、というには短すぎるけど、400円文庫という発行形態を考えれば納得の佳作。海風と潮の香り、かき氷、花火、焼け付くような夏の暑さという五感に訴えるような文章が気に入った。 この作家は、軽さの合間に時々ゾッとするような暗い感じが覗くのが特徴なんだが・・・私はそのずらしが自分の感覚とピントが合わない時が結構あって、「なんじゃこりゃ」となるみたい。この本はぴったりピントが合って楽しめたということかな。
●購入 雑誌¥450 ダ・ヴィンチ 4月号¥450
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2005年03月03日(木) ■ |
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The Carpet People(Terry Pratchett)@4/20章 |
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●読書中:The Carpet People(Terry Pratchett)@4/20章
「全世界=1枚の絨毯」という世界に住む極小の小人たちの話。国で一番大きい大都市の大きさがこれ→「.」なんだと! 「始めは、何もない平面がどこまでも続いていた。そして絨毯がその平面を覆った。まだ毛の間に埃はなかった。毛は細く長く、今日のように曲がってゴワゴワしていなかった。そして、絨毯は空っぽだった。 やがて埃が絨毯の上に落ちて毛の間を流れ、絨毯の上には埃が積もった。最初に小さな虫たちが現れ、やがて命と音にあふれた場所になった。そして埃の中からついに私たち、"The Carpet People"が生まれた。私たちはこの絨毯と生き物たちに名前を付け、織物が完成した」
最初は世界に埃はなく、動物(ノミやダニ?)も存在しなかったが、時が経つにつれて色々な生き物が世界に生まれた。・・・・・・これは笑うところだよね? 表面的には硬派で真面目くさい冒険物らしいが、同時にノミよりも小さいらしい彼らの「大きさ」や世界についてのユーモラスな記述が所々に現れる。本筋の冒険のほうがちょっと面白くなくて(失礼)ついていけてないんだが、全体的なノリは好きな感じ。がんばって読んでいたらそのうち面白くなるかも。
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