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2005年03月22日(火) ■ |
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モロッコ水晶の謎(有栖川有栖) |
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●読了:モロッコ水晶の謎(有栖川有栖)
≫感想はこちら 出版社 / 著者からの内容紹介 推理作家・有栖川有栖の眼前で起きた毒殺事件に、臨床犯罪学者・火村英生が超絶論理で挑む表題作ほか、クリスティの名作「ABC殺人事件」をモチーフに書かれた、連続挑戦予告殺人を追う「ABCキラー」、誘拐殺人の陰に潜む悲劇を描く「助教授の身代金」など、研ぎ澄まされた論理が光る有栖川本格全4編を収録。
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2005年03月20日(日) ■ |
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春期限定いちごタルト事件(米澤穂信) / 購入本 |
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●読了:春期限定いちごタルト事件(米澤穂信)
小鳩君と小佐内さんは、恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係にある高校一年生。きょうも二人は手に手を取って清く慎ましい小市民を目指す。それなのに、二人の前には頻繁に謎が現れる。名探偵面などして目立ちたくないのに、なぜか謎を解く必要に駆られてしまう小鳩君は、果たしてあの小市民の星をつかみとることができるのか? 新鋭が放つライトな探偵物語、文庫書き下ろし。 目次≫羊の着ぐるみ Your eyes only おいしいココアの溶き方 はらふくるるわざ 狐狼の心
おもしろかった。他の本も読んでみたい。 ジャンルとしては学園ものミステリーの連作短編集なんだが、主人公2人が特徴的なキャラクターなので、彼らをどう思うかが感想の分かれ目だと思う。小鳩(こばと)君と小山内(おさない)さんの二人は、二人とも猫を被ったライオンというかオオカミ。故あって高い能力や本当の性質を隠して、目立たない地味な小市民(プチ・ブル)を装って暮らしている。とにかく小佐内さんが最高。面白い子だなぁ〜。解説にも描いてあったけど、過去になにがあったのかぜひ知りたい! そういえば、鳩って平和の象徴というけど、実はけっこう凶暴なんだよね。小鳩君と小山内さん、かなり良いコンビだと思うな〜。
●アマゾンから 和書2冊¥1512 モロッコ水晶の謎(有栖川有栖)¥903 春期限定いちごタルト事件(米澤穂信)¥609
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2005年03月19日(土) ■ |
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ぼくのミステリな日常(若竹七海) |
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●読了:『ぼくのミステリな日常』(若竹七海)
出版社/著者からの内容紹介 月刊社内報の編集長に抜擢され、若竹七海の不完全燃焼ぎみなOL生活はどこへやら。慣れぬカメラ片手に創刊準備も怠りなく。そこへ「小説を載せろ」とのお達し。プロを頼む予算とてなく社内調達ままならず、大学時代の先輩に泣きついたところ、匿名作家を紹介される。かくして掲載された十二の物語が謎を呼ぶ、贅を凝らしたデビュー作。 目次≫桜嫌い 鬼 あっという間に 箱の虫 消滅する希望 吉祥果夢 ラビット・ダンス・イン・オータム 写し絵の景色 内気なクリスマス・ケーキ お正月探偵 バレンタイン・バレンタイン 吉凶春神籖
設定と構成がユニークな短編集。ひとつひとつの話はどうってことない小さなミステリーだけど、読み進んでいくうちに話の関連性が見えてくる。終わりまで行き着いて、穏当な結末を迎えたと思いきや、最後の最後でそれもひっくり返して怖っ!・・・という感じ。 本書は著者のデビュー作だそうな。話がバラエティーに富んでいるのはまぁ楽しかったけど、短編集だけあって話がブツ切れなのが食い足りなくて欲求不満。それか、あと30話くらい立て続けに読んだら満足するかも(笑)
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