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2005年05月17日(火) ■ |
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Chasing Vermeer(Blue Balliett) |
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●読了:Chasing Vermeer(Blue Balliett)
「『ダ・ヴィンチ・コード』より面白い」という人の気持ちは私には分からないけど、これはこれで面白かった。それなりに。 普通に読みやすかったし、舞台であるシカゴという街が背景として描かれるのも楽しい。世界的な名画の謎を追うペトラとカルダー、FBIまでもが探しているフェルメールの絵を、なんと小学生が見つけてしまった?!という。謎解きは「なんちゃって」だけど、まぁ良いんじゃないでしょうか。 あと全体的に、良くも悪くもとっても"児童書"な本だと思った。子供に読ませることを前提としている本にありがちな、「良い子ちゃん」な所が時々目についた。道徳的にマズイことはさりげなく(と見せかけて実はあからさまに)避けていたりとか。フェルメールについての分かりやすい説明、「美術館の楽しみ方(解説・ペトラ)」など、細部が非常によく出来た本だと思う。子供の頃に読んだら、もっと純粋に楽しめたかな。
しかし私は結局、暗号の手紙を最後までちゃんと読まなかったので、偉そうにこんな感想を言う資格なんかないんだけどね・・・。
●デイルマーク新版(2話合本版)
 
いいなぁ、ちょっと欲しい・・・。 それより、UK版ハウルの表紙が変わるらしいぞ。う〜ん、衝撃的!(^^; "now an animated film"ということは、宮崎ハウルを真似たつもりなんだろうか。ワイアットさんの表紙の方が好きだったなー・・・・。旧版を見つけたら買っておこうっと。
 [書誌情報]
●図書館
修道院のレシピ(猪本典子) セプティマス・ヒープ 第1の書(アンジー・セイジ) 泳ぐのに、安全でも適切でもありません(江國香織) リングワールド(ラリイ・ニーヴン) 卵のふわふわ : 八丁堀喰い物草紙 江戸前でもなし(宇江佐真理)
『修道院のレシピ』は「フランスの女子高生が使うお料理の教科書」という惹句につられて、どんな本かなと興味を持ったんだが・・・これは内容がかなり高度。作り方の説明がとっても簡単・簡潔で、しかも写真が一枚もないから、実際にこれを見て新しい料理を作ってみようとはちょっと思えない感じ。
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2005年05月16日(月) ■ |
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Chasing Vermeer(Blue Balliett)@14/24章 |
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●読書中:Chasing Vermeer(Blue Balliett)@14/24章
半分まで。 メインキャラはペトラ(Petra♀)とカルダー(Calder♂)という小学生6年生ふたり。彼らは同じ通りに住んでいて、同じ小学校に通う同級生。「大学の中にある小学校」って何かと思ったら、「シカゴ大学付属小学校」って実在する学校だったのね!! 私立小学校なのだな。 担任はMs.Hussyという若い女性。彼女は髪を長いポニーテールにして、耳に三つピアスをつけ、ハイヒールを履いた完璧に近い先生(She was close to perfect)だそうな。ストーリーは、ぺトラとカルダーの紹介から始まって、続いてそれぞれの視点で家のこと、学校生活などが順番に語られる。学校の宿題、フィールドトリップで美術館見学に行ったり、図書館でフェルメールについて調べたり・・・非常にアメリカっぽい雰囲気。
半分近くからやっと面白くなってきた。 文章は硬質で簡潔、新聞や手紙からの引用が多い。話がぺトラの視点、カルダーの視点、また別の場面と細切れにあちこちに飛ぶので、半分を過ぎてストーリーの全体が見えてくるまでは、最初はなんだか訳が分からなかったんだが。 フェルメールについての紹介や、絵の鑑賞の仕方の紹介はわかりやすくていいね。フェルメールという謎の画家に興味を抱かせる、という意味では確かによくできた本かも。 でも、お願いだから暗号で書かれた手紙はヤメテ! 解読コードが横に書いてあっても、(単語ならともかく)こんなに沢山読むのは面倒でイヤ! キーーッ! *【出版社サイト】 ペントミノで遊んでみた。
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2005年05月13日(金) ■ |
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The Secret Country(Pamela Dean) |
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●読了:The Secret Country(Pamela Dean)
アメリカ人の10代の子供たち5人が、"The Secret Country"という自分たちが幼い頃から「ごっこ遊び」で想像して遊んでいた世界とよく似た異世界を発見する。この世界が何なのか、自分たちの想像していた世界と似ているけれど、違う所もかなりあって、どういう仕組みになっているのか、これからどうするか・・・そういったことを、本の半分を費やして延々と議論する。その末に"The Secret Country"に存在する魔法の道具を使って、"The Secret Country"にどんなに長く居ても現実世界では時が流れないようにして、この世界の歴史を見届けよう、ということになる。そして、設定どおりにHigh Castleに暮らす王子や王女として、また魔女として"The Secret Country"の住人の1人となった彼らは、歴史の渦に巻き込まれていく。
3部作の1作目ということで・・・「起承転結」のうち、本書では"承"の導入部に入ったかな?というあたりで本が終わってしまった! 私は一話完結なのかと勝手に思っていたのだけど、どうりで導入部が長かったわけだ。中世をイメージするお城での生活とか、ユニコーン狩りとか、興味深いシーンは色々あるけれど、このThe Secret Countryの歴史というのがくせ者。誰が王様を毒殺しようとしているとか、議会(council)がどうとか、あからさまに政争っぽい話が多くて、あまり面白いと思えなかった。なので、続きは多分読まないと思う。
●アマゾンから 洋書2冊¥1894(ギフト券)
The Named : Guardians of Time Trilogy 1(Marianne Curley) A Fistful of Sky(Nina Kiriki Hoffman)
"The Named : Guardians of Time Trilogy 1"は、最近の新刊『闇の城、風の魔法』(メアリアン・カーリー)と同じ作家の3部作。評判が良さそうなので買ってみる気になった。時を越える物語だそうな。
≪新刊情報≫ ▲Bridal Jitters(Jayne Castle) 【ジェイン・キャッスル】の新刊、2005年10月発売
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