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2005年08月27日(土) ■ |
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Wyrd Sisters(Terry Pratchett)@25/265p |
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●読書中:Wyrd Sisters(Terry Pratchett)@25/265p
翻訳≫三人の魔女 内容(「MARC」データベースより) グラニー、ナニー、マグラートの3人の魔女は、父王を殺され領土を奪われたトムジョンを助ける羽目に。一流の役者となったトムジョンの仇討ちはいかに。奇想天外の結末に向かって物語は奔流のごとく展開する。
久しぶりにプラチェットが読みたくなってひっぱり出したところ。久しぶりすぎて不安だ・・・最近洋書読みの調子が悪いし、ダメだったらやめるかも。 なんとか大丈夫そう! プラチェットって最初の数ページ(プロローグ部分)の英語がやたらと難しくて読みにくくて、いつも不安になるんだよな。 読み順ガイドによると【Equal Rites(魔道士エスカリナ)】に連なる魔女たちの話。翻訳タイトルの通り三人の魔女、グラニー・ウェザーワックス、ナニー・オグ、マグラートの3人が出てくる。冒頭で死んだばかりのヴェレンス王のところへ死神が来るシーンはおもしろかった。「猫にはゴーストが見える」という死神にヴェレンス王が「猫は嫌いだ」と言ってしまうと、死神、怒る!怒る!!
I SEE, he said. The tone suggested that death was too good for cat-haters. そこまで言う!
あと、魔女のひとりナニー・オグは(私にとって)初登場キャラだと思うんだけど、こんな本を発見。 ≫ Nanny Ogg's Cookbook ナニー・オグの料理の本! 楽しそ〜。どんなのが入ってるか買ってみようかしら。 でもディスクワールドはさすが本国で人気のシリーズだけあって、関連アイテムがすごく多いんだよね。アンク・モルポークの地図とか、今回の話の舞台のランクレ王国の地図なんかすごく欲しいなあ・・・。
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2005年08月26日(金) ■ |
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Dead Until Dark(Charlaine Harris) |
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▲府中で学科試験受けてきました 四輪免許取れました。午前中に噂の【府中の裏講】、府中自動車学科ゼミで3時間勉強したら、午後1時からの試験本番で同じ問題がいくつも出た。見たことのない出題パターンもあったから、それ全部落としてたらヤバかったかも。 昼は緊張のためか全然お腹が空かなかった反動か、4時に免許証の交付を受けたとたんドッと疲れが出てグッタリ。吉祥寺まで出たところで動けなくなってカフェでしばし休憩。早く車乗りたいけど、来月に保険書き換えるまでダメだって。乗るのも命がけ・・・(^^;
●読了:Dead Until Dark(Charlaine Harris)
翻訳≫満月と血とキスと やっと読み終わった・・・。あんまり楽しめなかった。せっかくだから最後まで読もうと思って終わりまで来たけど、ピントが合わず面白さがよく分からなかった感じ。ロマンスとして、ミステリーとして、ヴァンパイアものとして、結局ぜんぶ中途半端でヤマ場がない本だと思えた。そもそも何週間もかけて読んだのが間違い。やっぱりロマンスは1〜3日程度で一気に読むべき! 翻訳をしばらく読んでみて気がついたけど、結構セクシャルなネタが多いね。そういうチラッとほのめかす部分に、私が(気がつくこともあるけど殆ど)気がつかなかったんだろうな。しかし、翻訳版のビルは丁寧なしゃべり方に違和感ありすぎ。私の中で彼はもっとくだけた雰囲気のキャラクターで一人称はもちろん「オレ」で読んでいたから、あんな大人しいなんてもうすっかり別人!
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2005年08月24日(水) ■ |
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ラピスラズリ(山尾悠子) |
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●読書中:ラピスラズリ(山尾悠子)
『山尾悠子作品集成』より3年。不世出の幻想小説家がふたたび世に問う連作長編。全編書き下ろし。「銅版」「閑日」「竈の秋」「トビアス」「青金石」──五枚のイメージが綴る、人形と冬眠者と聖フランチェスコのものがたり。
あー、わかった。この本は確かに感想が書きにくい! 脈絡がないし、なんだか自分が理解できたかどうか自信がないというのが読後感。こういう本は、相性がすべてかもしれない。でも、本当に読んでよかった。 内容は「何枚かの絵があって、そこから湧き上がる物語を連作短編にまとめたもの」としか言いようがない。美術館で絵画を見ているような本。ストーリーよりも夢のような幻想的なイメージ(映像)と文章を楽しむ本。きれいだなぁ、いいなあ、美しいなあと思って浸る本(笑) 絵を見たときの感想なんて人それぞれだもんね。文章に懲りまくる所はブラッドベリを連想した。イメージの魔術師! ファンタジーというより幻想文学。で、かなり文学的な文章。美しい日本語に浸りたい方も一読の価値有りかな。
山尾悠子作品集成(山尾悠子)(¥9,240)を注文してしまった。これも図書館にあったけど、厚さ5〜6センチ位?のかなり読み応えありそうな短編(中編?)集。装丁がとっても素敵なので欲しくなってしまって、ちょうどアフィリエイトでもらったギフト券が1万円くらい残っていたのでエイヤッと。早く届かないかな〜。
●図書館本 酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記(恩田陸)
▲メモ 妖怪力=わからないものをざっくり掴む感性。@AERA8月29日号
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2005年08月23日(火) ■ |
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ラピスラズリ(山尾悠子) |
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●読書中:ラピスラズリ(山尾悠子)
図書館にあったので借りてきて読み中。おもしろい。好きかも。 この作家ってその道の達人(?)にファンが多いわりに、まともなレビューが少ない気がする。私にとって「まともなレビュー」というのは、どんな本なのか中身が伝わってくる紹介のこと。例えばアマゾンのレビューみたいに「小説というものの可能性」とか「違う場、違う時間を感じさせてくれる」なんて高尚な精神論をぶたれると"なるほど、難しい本なのね"と思ってしまうし、肝心の話の内容はサッパリ伝わってこないんだよね、という意味。それじゃ私は「まともな」感想が書けるのか、というと難しそうだけどな。
内容はファンタジー。冬中を死んだように眠って過ごす人たちが出てくる。冬の間、屋敷の主人たちは眠って、使用人たちは起きている。・・・ムーミンみたいだな。と思ってたら、案の定眠っているべき真冬に眼が覚めてしまった女の子の話があって、『ムーミン谷の冬』だ! とか喜んでしまった。 (*8/24追記)【出版社ページの刊行インタビュー】で、「冬眠者のイメージはたぶんトーベ・ヤンソンですね」という記述を発見。おお、やっぱり!!
文章は普通に読みやすい。漢字が多めで、とても映像的な文章だと思った。冒頭で<人形狂いの奥方への使い><冬寝室><使用人の反乱>という3枚の絵が出て来るんだが、この絵の描写で話に引き込まれてしまった。読んでると、その絵が頭に浮かんでくる。
*<使用人の反乱>の描写部分…(前略)… 森の場面、秋の終わりであるらしい。葉をほとんど落とした広葉樹の深い木立ちと枯れ葉の海が繊細きわまるエッチングの描線で描き出され、その只中で時代衣装をつけた一群の登場人物たちがものがたりの一場面らしい大げさな身振りを示している。――荷車に積み上げられた十数人の男女の死体を、落ち葉の吹き溜まりに投げ捨てているところ、と最初わたしは思った。荷台に折り重なり、あるいは縁板から上半身を垂れ下がらせた男女のいずれもがぐったりと力なく眼を閉ざしているからだ。しかしそれらが死体であることを説明する傷や流血は描かれていない。 担ぎ下ろしては投げ捨てる作業に携わっている男たちは揃って召使のお仕着せか下働きの身なりをしており、反対に眼を閉ざした男女は古い時代の貴顕階級の盛装に身を凝らしている。ただそのフロックコートや結い上げた髪や裾の長いドレス姿のなかに、寝間着姿の者が何人か混じっているのはどういう意味なのかわからない。 …(後略)…
あとの感想は読み終わってから〜。
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