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2005年09月02日(金) ■ |
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クラヴィーアのある風景 : 英国妖異譚 11(篠原美季) |
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●購入本 和書1冊¥662
クラヴィーアのある風景 : 英国妖異譚 11(篠原美季) 美しい歌声に秘められた謎とは?声が出ないという少年の歌を聞いてしまったユウリ。ユウリの夢に同調するシモン。アシュレイの影は!? 新学期の慌ただしいさなか、卒業したアシュレイとユウリは深い仲、という噂にシモンは苛立っていた。そんなある日、ユウリは美しいボーイ・ソプラノで歌う「アヴェ・マリア」を聞いた。だが、歌っていたと思われる少年は、声が出ないという。ではいったい誰が!?楽器が違う――、と告げる奇妙な夢の意味は?突然、寮にやってきたアシュレイの目的は?
買ってきてさっそく読了。 今回は英国シリーズのメインである、妖精とか聖杯とはあまり関係ない話だった。シェイクスピア寮に入った新入生の中に、声が出ないという少年サリヴァンがいた。このサリヴァンという子と、仲のよかったもうひとりの少年リッテンマイヤーの失踪事件の真相を、最上級生になったユウリが解決する話。表紙は内容そのままというわけだ。 同時にシモンとお馴染みの友人たちの様子、卒業してもなお影響力のあるアシュレイのその後など。事件そのものは気楽な感じで、キャラクターの内面描写が多かった気がする。特にシモン一人称のパートは読み応えがあった。
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2005年08月31日(水) ■ |
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酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記(恩田陸) |
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●読了:酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記(恩田陸)
出版社 / 著者からの内容紹介 祝 第26回吉川英治文学新人賞受賞!第2回本屋大賞受賞! 初のエッセイ集、受賞後第1作 イギリスとアイルランドにはとても行きたい。だが、飛行機には乗りたくない。 いよいよ迫ってきた搭乗時間に、廊下を歩いていった私はそこで完全に立ち止まってしまった。そこには、大きな窓があった。そして、その外には、大量のあの乗り物が蠢いていたのである。ひえー、あんなにいっぱいあの乗り物がっ。信じられないっ。オーマイガッ。空港なんだから当たり前だが、博多でも羽田でもこんなに沢山の飛行機を見たことはなかったのだ。さーっと全身から血が引いて、抜けた。私は完全に思考停止に陥った。<本文より>
普通、エッセイというと「気の向くままに書いた」と言いながらも、何かしら話の流れってものがあるものだけど、本書はそれもない。支離滅裂で、何の脈絡もなく著者が心に浮かんだことを書いていった文章という感じ。それだけに、出てくる名作本のタイトルとその本まつわる思い出、どうやってお話を創作していくのか・・・という「作家・恩田陸」の核の部分みたいなものがダイレクトに伝わってきた気はする。本としては面白くなかったけど、「作家・恩田陸」に興味のある人は一度読んでみてもいいんじゃないかなと思います。
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2005年08月30日(火) ■ |
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アル戦祭り(続き) |
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●読了:征馬孤影・風塵乱舞 : アルスラーン戦記(5)(6)(田中芳樹) ●読了:王都奪還・仮面兵団 : アルスラーン戦記(7)(8)(田中芳樹) ●読了:旌旗流転・妖雲群行 : アルスラーン戦記(9)(10)(田中芳樹) ≪10巻の内容?≫ ◎蛇王ザッハーク復活をとなえる魔導師の一味とやらが暗躍中。 ◎ファランギースとアルフリードがザラーヴァントの父親の領地へ派遣される。神殿の女神官見習いの娘レイラ(孤児、アルスラーンと同歳)と出会う。 ◎ザラーヴァントの従兄弟ナーマルドは、ミスル国でヒルメスに殺されたクオレインと旧知らしい ◎デマヴァント山に派兵中のクバード、トゥース、メルレイン、イスファーン、ジャスワントと2000人の兵士たちは、巨大な鍾乳洞の中に閉じ込められてしまう。
10巻は今回始めて読んだ。なるほど、9巻(初版は1992年)までは読んでいたらしい。そうか、クバードたちは1999年から今まで、6年間もデマヴァント山に閉じ込められたままだったのか? 哀れな・・・。 初登場キャラのレイラ、いいね。タハミーネの娘ってこの子かな。出てくる場面はほんのちょっとだけど「アルスラーンの十六翼将」の最後のひとりはレイラ? レイラってアルスラーンの側近に気に入られる気がする。最初からファランギースに武芸の腕を認められているし、アルフリードとも仲良くなりそうだし、アルスラーンと結婚してもこの子なら王妃やっていけそうだし。 あと、やっぱりナルサスが気になる・・・ナルサスって孔明のイメージそのものだと思う。三国志の・・・。天才軍師=諸葛孔明だし、名宰相だし・・・ナルサスって金髪?銀髪? パルスはペルシャがモデルだそうだけど、私には大国パルス=中国というイメージもあるらしい。 このシリーズにはいいなぁと思う場面が沢山あるんだけど、中でも5巻『征馬孤影』の冒頭シーンは印象的だった。ペシャワール城で留守居役のルーシャン卿が、トゥラーン軍が攻めてくるのを知って篭城に入る時のセリフ。
「われらの役目は、武勇を誇って敵と戦うことではない。王太子殿下が後背の憂いなくルシタニア軍と戦えるよう、ペシャワール城を守りぬくことにある。・・・・(中略)・・・ けっして城外に出てはならぬ。五日から十日ほども守りぬけば、王太子殿下が軍を返して到着なさろう。ひたすらに守って守りぬくのだ」 ここと、続く王太子アルスラーン軍の救援の場面は、今回読みなおしてやっぱりいいな〜と思ったわ。
●アマゾンから 和書¥9240(ギフト券で支払い)
山尾悠子作品集成 Amazon.co.jp オリジナルブックカバー(ベージュ・文庫サイズ) アマゾンの文庫カバーはこれで3色目。黒はいらないから、次にもらうときは贈呈用にしようかな。『山尾悠子作品集成』きれいな本〜〜。中身は大事だけど、外見だって大事だ。
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2005年08月29日(月) ■ |
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アル戦祭り絶賛開催中☆ |
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●読了:王都炎上・王子二人 : アルスラーン戦記(1)(2)(田中芳樹) ●読了:落日悲歌・汗血公路 : アルスラーン戦記(3)(4)(田中芳樹)
 ちょっとのつもりで読み始めたら、案の定ドツボにはまって抜けられない。やめられないじゃないかクソッ! 眠いのに寝る間も惜しんで読んでしまって、私もう何やってるんだろう・・・。プラチェットごめんー。
3巻で登場のラジェンドラ・・・私、昔っからこの人好き〜。表紙見返しの[著者のことば]にもあるけど、アルスラーンの「ナルサス、私はあの御仁がどうも憎めないのだ。」(p137)に同感! 前向きで分かりやすいところがね・・・陰謀を巡らせていても、ナルサスの手にかかると妙にネアカで可愛く見えてしまうんだよね。 あとアルスラーンとダリューン、ナルサスとエラムは主従萌え!歳の差!でしょ。最初に読んだ時にすでにそのにおいを(勝手に)感じてたんだからなんていうかもう。(^^; 今回読んでいて、ナルサスって結構ヤバいやつじゃないかとしみじみ思った・・・そもそも名前からしてアレだし・・・。
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