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2005年09月08日(木) ■ |
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疾走!千マイル急行 (上) (小川一水) |
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●読了:疾走!千マイル急行 (上) (小川一水)
出版社 / 著者からの内容紹介 贅を尽くした内装、磨き抜かれた漆黒簿のボディ。東に向かう国際寝台列車「千マイル急行」に乗り合わせた若者たちの心は躍る。だがしかし、その目的地は明らかではなく、豪華列車にはおよそ不似合いな車両が連結されていた…。
読んじゃった。下巻出てないのに!(T▽T)おもしろかったー! オリエント急行みたいな豪華列車が、大陸を縦横無尽に走り回る話・・・「レールの上しか走れない」「ダイヤに従って運行する」という電車ならではの制約をうまく生かしてあるのが面白い。「列車もの」なんて新しいジャンル名を付けたくなった。 ただ、大陸を走り回る話ということで、巻頭にある地図を見るのにとても忙しいのが困ったといえば困ったかな。頻繁に見てよく確認しないと、現在位置がどこかすぐ分からなくなるんだもの。 あ、それからタイトルにある「千マイル急行」は列車の名前そのままだった。"The Thousand Miles Express ACR"が話の舞台である列車の名前、普段は頭文字を取って"TME"と呼ばれる。"ACR"は会社名で、Avbury City Railroad(エイヴァリー都市鉄道)の頭文字だろう。 舞台になる大陸は架空の世界なんだけれど、話の出発点エイヴァリー周辺は英国がモデルだろう。Avbury(エイヴァリー)にeを足して"Avebury"(エイヴベリー)といえばストーン・サークルのあるところだし、周辺に「ネス」「キングスシャー」なんてソレっぽい名前もある。日本みたいな国は出てこないのかなー。 下巻がまだ出ていないので、あとの感想は下巻を読んでから。
▲読みたい・見たい 銀河ヒッチハイク・ガイド(ダグラス・アダムス) ≫映画も面白そう。これが面白かったら、2作目からは全5作合本版を買って読もう。 French Kitty: In Kitty Goes To Paris(Mighty Fine) ≫翻訳版あり。スタイリッシュな感じの絵本。黒とピンクって合うよね。可愛い・・・。 DVD:ハウルの動く城 ≫特典映像の「原作者ダイアナ・ウィン・ジョーンズ インタビュー」が見たい
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2005年09月07日(水) ■ |
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Wyrd Sisters(Terry Pratchett)@92/265p |
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●読書中:Wyrd Sisters(Terry Pratchett)@92/265p
翻訳≫三人の魔女 順調に進んでます。面白い! マクベスの引用だとかが全然分からないから、翻訳版を参考にしようと思って図書館で借りてきた。読み始めたとたん誤訳を発見。なんと8/27の日記に書いたのと同じ部分。死神が猫嫌いな人に好意を抱くわけがない。
原文: The tone suggested that death was too good for cat-haters.(US・PB版 p9) ×翻訳本:その声の響きから死神が猫嫌いに好意を抱いているのが分かった。(20p1行目) ○試訳: その声の響きから死神が猫嫌いに親切すぎると思っているのが分かった。 その声の響きから猫嫌いに死はもったいないと思っているのが分かった。
気になって思わずそこでストップして、これを書き始めてしまった・・・なんだか損な性分だよな〜。気にせず先に読み進みたいのに。
●買った本 和書¥560 疾走!千マイル急行 (上) (小川一水)
小川一水の本、読みたくなって突然買ってしまったが、今月下旬に下巻が出るらしい。その時一緒に買えばよかったかも。 もうすぐ新刊発売のアルスラーン戦記(11巻)だけど、第2部が全9巻完結に伸びたんですって。噂の雑誌『英雄譚』に収録されている漫画家・藤田和日郎との対談で言ってると風の噂に聞いた。自分で確かめた情報じゃないけど、あちこちで見たから多分本当だろう←無責任。第1部が7作、第2部が3作まで出ているから、残り6冊という計算に。12巻以降、1作ごとに6年開くとして残りあと30年。・・・ダメだな、未完決定!
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2005年09月04日(日) ■ |
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鬼の橋(伊藤遊) |
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●読了:鬼の橋(伊藤遊)
出版社 / 著者からの内容紹介 平安初期の京都、妹を亡くし失意の日々をおくる少年篁は、ある日妹が落ちた古井戸から冥界の入り口へと迷い込む。そこではすでに死んだはずの征夷大将軍坂上田村麻呂が、いまだあの世への橋を渡れないまま、鬼から都を護っていた。この世とあの世、鬼と人間、少年と大人。二つの世界を隔てる様々な橋が、大人になる手前で葛藤する篁の前に浮かびあがる。家族を亡くし、ひとり五条橋の下に住む少女、阿古那と、田村麻呂に片方のツノを折られ、この世へやってきた鬼、非天丸。それぞれに何かを失った痛みを抱えて生きる人々との出会いのなかで、少年は再び生きる力をとりもどしてゆく。 この世と地獄を往き来したと伝えられる平安初期の文人、小野篁の少年時代を主人公に、思春期の少年の揺れ動く心情が、勢いある筆づかいで力強く、さわやかに描かれます。
【陰陽師(夢枕獏)】をぬるく子供向けにしたような本。 この世とあの世(此方と彼方)、それを結ぶ「橋」という象徴的なものが非常に分かりやすくハッキリと描かれている。あの世の番人である鬼に襲われたり、この世に出てきて人間と一緒に暮らすようになったりするところは昔話のようだ。平安時代の貴族階級と平民の暮らし、都のこと、地方のことなどが「さりげなく」・・・のつもりなんだろうけど、私から見ればかなりあからさまな説明文として挿入されたりする。まぁ悪くはないんだけど、分かりやすい、というのが良くも悪くも子供向けっぽく感じる本だった。
●読書中:Wyrd Sisters(Terry Pratchett)@42/265p 最初から読み直し中!(^^;
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