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2005年12月21日(水) ■ |
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Tamsin(Peter S. Beagle)@4/27章 |
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●読書中:Tamsin(Peter S. Beagle)@4/27章
ピーター・S.ビーグルの未翻訳本を読み始めた。2000年の世界幻想文学大賞ノミネート作品。この本が今年最後の洋書になるかな? 『心地よく秘密めいたところ』は以前途中で放り出したままなのに、この本を買ったのは、アマゾン・コムで読んだ冒頭の文章がとても素敵だったから。When I was really young, if there was one thing I wanted in the world, it was to be invisible. そのまま引き込まれてどんどん読みたくなってしまったので、不思議な猫が出てきて、英国のお屋敷が舞台になるらしいことまで調べて、面白そうだと思って買ったというわけ。英語が読みやすくてビックリ。素敵!
内容は、主人公の女の子がイギリス・ドーセットのStourhead Farmに住んでいると語る。ニューヨーク在住の母子家庭だったのが、中学生の頃に母親の再婚でイギリスへ来たらしい。最初しばらくはイギリスへ来るまでの経緯になっている。彼女はミスター・キャットという名前の雄猫をとても可愛がっていて・・・
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2005年12月20日(火) ■ |
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Midnight for Charlie Bone(Jenny Nimmo) |
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●読了:Midnight for Charlie Bone(Jenny Nimmo)
主人公の少年チャーリー・ボーン(10歳)はある日、仕事から帰ってきた母に渡された写真から、話し声が聞こえるのに気がつく。じっと耳を済ませると、赤ん坊の泣き声、会話のひとつひとつまでがハッキリと聞きとれた。その様子を見ていた(父方の)祖母Grandma Boneは3人の妹(大おば)たちを家に呼び、チャーリーのテストをすると言う。テストに合格すれば、チャーリーはBloor's Academyへ入学することになるのだと。
シリーズものでこの本1冊では根本的な謎が何も解明されていないので、今の段階では評価は出来ないけれど、続きを読んでみようかと思う程度には面白かった。正直、この本にはあまり期待していなかったので、後半一気に読めたのがうれしい。 本書は主人公チャーリー・ボーンの住む町を舞台にしていて、学校、自宅、近所の幼馴染みの親友の家、本屋などが出てくる。最初はチャーリーの家の奇妙な家族構成、変わった親戚たち、Bloor's Academyへ転校することになる経緯。Bloor's Academyは魔法学校というより、(音楽、美術など)芸術系の高等教育機関といった雰囲気。「学校の経営者=敵」という構図は新鮮だった。 続きもできれば読みたい。
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2005年12月18日(日) ■ |
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バレエ『くるみ割り人形』 |
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▲『くるみ割り人形』牧阿佐美バレエ団 バレエを見に行ってきました。ピーターライト版は久しぶり、主人公のクララが本当に子どもでかっわいい〜〜。可愛いけど、子どもが出るとやっぱり下手だね。ピルエットの着地がバラバラだったり、あげた足の向きがズレてたり、粗が目立った。大人のダンサーも高度な振り付けがなくて、なんだか全力を出し切っていないような印象を持った。くるみ割りってもっと迫力あるすごい舞台もあるのに、小さくまとまってる感じかな。 あと音楽もいちおう生オケではあるんだけど、メンバーがみんな学生バイトみたいな人たちだった!(^^; みんなすんごい適当な格好してて、中にはブラックジーンズにキャミソール、普段着っぽくブーツ姿の人がいてビックリ。先日、レニングラードの『椿姫』でビシッと正装したオケの人たちを見たばかりなので、余計に落差がね・・・。いや、とても楽しかったのは確かなんだけど、全体的にレベルが低いな〜日本のバレエ団ってこんなもんなのかな〜と考えされられた舞台でした。
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2005年12月16日(金) ■ |
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風街物語(井辻朱美) |
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●読了:風街物語(井辻朱美)
内容(「BOOK」データベースより) 魔法使いが造りだした幻想の街〈風街〉。あらゆる風が流れこむ街角には夢の破片が吹きよせられてさまざまな不思議が巻き起こる。「-- 風街は《夜》の山脈の背後にあり、世界のすみずみから風が夢を吹きこんでくる街である」。マジカル・ファンタジーの金字塔。
おもしろかった。 この本は新旧二つの版があって、地元の図書館にあった私が読んだ本は古い方。面白かったので、新版の『風街物語・増補完全版』(井辻朱美)をアマゾンで買うことにした。 内容は前半が表題作『風街物語』で、後半がエルガーノという吟遊詩人の物語になっている。『風街物語』は「風街」という街を舞台にしたショートショートを集めた連作短編集。風街の様子や、「架空の街を訪れる」という設定は『迷路の街で聞いた話』(井上直久)を連想した。山尾悠子みたいな幻想小説風なところがあって好き。文章はもっとずっと軽い感じだけど。
後半のエルガーノの方は、オリジナル作品というよりも、神話伝説の類の影響を感じる話が多かったような。そういうのはあんまり面白いと思わないんだよね・・・。翻訳者として有名な井辻朱美のオリジナル作品は、【ヘルメ・ハイネの水晶の塔】というライトノベルレーベルから出ている本を読んだことがある。これも神話っぽい話なので気に入らなくて、他の作品は読もうとしなかったのだけど、今回の『風街物語』でこういう話も書いてたのか〜と驚いた。
●図書館で貸出し中
妖怪伝説奇聞(東雅夫) 風街物語(井辻朱美) コンプリート・ロボット(アイザック アシモフ) オリヴィア・ジュールズ 彼女のたくましすぎる想像力(ヘレン・フィールディング) 他3冊。
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