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2006年01月26日(木) ■ |
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夜想(谷瑞恵) |
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●読了:夜想(谷瑞恵)
出版社/著者からの内容紹介 悪魔祓いを生業とする少女アンジェルは、領主フランツに招かれて黒い森の奥深くに建つ魔城を訪れた。そして、この城でかつて起こった惨劇の謎を追ううちに、アンジェルは!? 純愛怪奇ロマン。
おもしろかった。これもよそのサイトで見て知った本。 中世と近世の境目くらいの時代の、ドイツを連想するうっそうとした深い森の中にある城を舞台にした幻想小説。スーパーファンタジー文庫から出ているのでライトノベルかと思ったら、文章も結構良いし、なかなか深くてファンタジーとして面白かった。森と人間の関係というテーマを描いているんだが、「森は、陸を侵食する海だった(p8)」というハッキリしたイメージはインパクトがあった。ただ後半、恋愛に逃げてチャッチャと上手く終わらせたような感じがしたけど、まぁキレイにまとまっているし、これでいいんだろうな。でもお気に入りのキャラが突然消えてしまった時は悲しかった・・・最初、何が起きたか分からなくて読み直してしまったよ。
●新刊:ページをめくれば(ゼナ・ヘンダースン) 出版社ページ:【河出書房新社】より 特殊な能力を持ちながら、地球人にまじってひっそりと暮らす異星人たち……〈ピープル〉シリーズで名高いゼナ・ヘンダースン、待望の傑作選。本邦初訳の〈ピープル〉シリーズ「忘れられないこと」他、全11編からなる珠玉のファンタジー。
奇想コレクションから、2月の新刊でゼナ・ヘンダースンの本が出るそうな。ピープルシリーズの【果しなき旅路】が面白かったのでチェック。【恩田陸の『光の帝国』】がこの作者のピープルシリーズに影響されたものだと知ったのが読むきっかけで、その後シリーズ原書のIngathering: The Complete People Stories of Zenna Hendersonを買ったんだが、読まずに積んである状態。読もうかな・・・(^^;
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2006年01月25日(水) ■ |
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こんなに緑の森の中(谷山由紀)読了 / Gunpowder Green(Laura Childs)キャラ表 |
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●読了:こんなに緑の森の中(谷山由紀) 内容(「BOOK」データベースより) 高校を中退して大学入学資格検定を目指す大内純一は、海外出張で半年間アパートを離れるいとこの部屋で猫の世話をしながら受験勉強することになった。ところがアパートで純一を待っていたのは猫の虎造ではなく、茶色の髪をした奇妙な少年・ボビーだった。自分を"猫"だと言い張る、この少年の正体は―!?不思議なアパートを舞台に贈る、著者会心のヒーリング・ファンタジー。
【森山さんの感想】から興味を持った本。なかなかおもしろかった。前向きなメッセージを持った、軽く読めるライトノベルだった。癒し系っぽい。日常に不思議なことが混じってくる話。隠れ家的な居心地のよい不思議アパート、でも実は住人はみんなそれぞれ屈託を抱えていて屈折したところがあるという・・・作者がどこまで計算づくなのかわからないけど、その微妙な違和感がなんともいえない。この人の本ってどれも入手困難なのね、もったいない。こういう作家はもっと長い、大作を読んでみたいよなあ。『天夢航海』も読んでみよう。
●読書中:Gunpowder Green(Laura Childs)@21/34章
メモを取らずにだらだら流し読んでいたら、なんだか話が分からなくなってきたので、登場人物表を作って頭を整理してみた。
≪登場人物表≫ Theodosia Browning(36才):Indigo Tea Shopのオーナー Drayton Connelly(62才) :Indigo Tea Shopのティーブレンダー Haley Parker :Indigo Tea Shopのパティシエ Earl Grey :Theodosiaの飼い犬。ダルブラドール種(ダルメシアンとラブラドールの雑種)
Oliver Dixon(66才):本作の被害者。地元の富豪 Doe Dixon(25才) :Oliverの妻。旧姓Belvedere Ford Cantrel :容疑者。地元の農家の土地持ち。死ぬ直前のOliver Dixonと激しく言い争うのを目撃される。Dixon家とCantrel家は長年の確執があるらしい。
Lizbeth Cantrel :Fordの姉か妹。Theodosiaの幼馴染み。 Millicent Cantrel:Ford&Lizbethのおば Libby Revelle :Theodosiaのおば Giovanni Loard :アンティークショップLoard Antiquarian Shop経営者。Oliverのsecond cousin。 Burt Tidwell :探偵 Booth Crowley :チャールストンタウンの実力者。Cherry Tree Investments(投資会社)社長、チャールストン交響楽団とGibbs Museum of Artののディレクター。
Letitia Dixon :Oliver Dixonのおば Jory Davis :Theodosiaの恋人? Delaine :近所のおしゃべり好きなおばさん Billy Manolo :ヨットクラブの店員 Miss Dimple :書店員?Peregrine Buildingは店の名前? Indigo Tea Shopに新しいレシピを調べて持ってきてくれるらしい。 Timoty Neville : Professor Morrow :チャールストン大学の植物学者。Theodosiaの恩師。 Bethany Shepherd :
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2006年01月24日(火) ■ |
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霧の日にはラノンが視える(縞田理理) |
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●読了:霧の日にはラノンが視える(縞田理理) 内容(「BOOK」データベースより) クリップフォード村で七番目に生まれた子供には、妖精の呪いがかかっているという―。呪いを解く鍵を探すためロンドンへやってきたラムジーは、不良達に襲われていたところをジャックという青年に助けられる。仲間らしき刺青の男・レノックスに「王子」と呼ばれ、どこか不思議な雰囲気を纏うジャックは、心を閉ざしたままのカディルという美しい人をつれていた…。霧の都を舞台に、大胆な構想で描くネオ・フェアリーテール。期待のストーリーテラー、縞田理理のデビュー文庫。
2003〜2005年にかけて出版された全4巻のファンタジーシリーズで、ロンドンの街と「ラノン」という異世界をテーマにした現代に紛れ込んだ異種族の話、かな。ラノンは妖精や巨人族、ドラゴンのいる魔法の世界。ラノンで罪を犯した人びとが「地獄穴」に落とされると、世界を渡ってこちら側のロンドンに流れ着き、対立したり「在外ラノン人同盟」を作ったりしながら、こちら側の世界でなんとか生き延びていく。ロンドンはラノンのにおいがする。 最初、ラノンに行くことになるのかと思ったらそうではないらしい。「霧の日にはラノンが視える」というタイトルの通り、あくまで舞台はこちら側の世界で、故郷ラノンの影が見え隠れする中でどうやって生きていくか・・・という話のよう。
おもしろかった。この本は年末年始にネット中に、どこかのサイトで2005年ベスト本に入っているのを見て興味を持った本。読みやすかった。ストーリーそのものは結構シビアなのに、キャラクターのせいか全体的に癒しパワーがある感じでスッキリ楽しく読めた。天然系のラムジー、外見は凶悪だけどとてもいい人なジャック、苦労症で面倒見のいいレノックスとキャラクターのバランスが取れているし、出てくる魔法の使い方などにも筋が通っていて無理や違和感がない。ロンドンが舞台ということもあって、読みやすい、入りやすいファンタジーという印象。 続きも読んでみよう。 *縞田理理氏の公式サイト:http://www.geocities.jp/ririshimada/
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2006年01月22日(日) ■ |
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Gunpowder Green(Laura Childs)@17/34章 |
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お、めずらしく写真!(自分で言うな)編み物、流行ってますね。 私もこんなの作ってます。詳しくは雑記帳へ。洋書作品って、なんだか日本のものと感覚が違うな。記述方法が違うせいか、考え方が違うんじゃないかしらん。
●読書中:Gunpowder Green(Laura Childs)
ローラ・チャイルズの紅茶シリーズ2作目、ストーリーは如月さんのサイトを参照して下さい。私の1作目のレビューはこちら。1作目は去年、『ダージリンは死を招く : お茶と探偵1』というタイトルで翻訳された。 2作目の始まりは海辺から。ヨットレースの見物客で賑わうチャールストン湾に臨時出店したインディゴ・ティー・ショップのTheoたち。その席で突然銃声が響き、来ていた地元の富豪オリヴァー・ディクソンが死亡。死因は年代物のアンティーク銃の暴発だという。オリヴァーの新妻ドゥは膨大な遺産を相続する。オリヴァーの死は事故か? それとも・・・。
ええと、気持ちが忙しくて書き忘れていたけど、なかなか面白くて現在半分くらい。あとは1〜2日で一気に読み終わるだろうと。このシリーズって、面白いんだけど「ハマってハマって読み出すと止まらない!」という状態にはならないみたい。人の死に直面しても、悲しみ戸惑いつつ、まったり紅茶いれて飲んでいるTheoたちを見てると、私もまったりしてきてしまうのかね(^^;
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