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2006年08月15日(火) |
THE MEMORY OF BLOOD |
かの 黒い日を
かの 赤い日を
我は 見ず
見ゆるは わが血の中の 朱の記憶のみ
音と 泣き声と とほひ 体温持て
見ゆるは 朱の記憶のみ
想い 思い 重い
これを いつまで抱えていけばよいんだろう? これを いつまで抱えていられるんだろう?
息苦しくて...
その果てしなさに思いを馳せると 絶望と涙と焦燥が 私を 襲う
ゼロに出来たら... リセット出来たら... と思ってしまう
それがどれだけ馬鹿げた事か 頭の端では 解っているつもりなのに...
荷降しをして補給をする港もなく 背中を預けて息をつくこともなく 一人おもいと格闘する日々
その小船に 身 横たへて
赤き 漣に 身 横たへて
眼 閉じ 綾の 破れたる 身 波に任せ
紅の 焦げたる 顔 地平の彼方を 臨み
立ちし 焔 掠れる意識の中で とほく 聴く
花顔 一つの 雲が 崩せし 夢幻
波に 身 任せるは
花の誇りを 保たんが為
流るるもの全てが 明けに染む
打ち寄せし 母の鼓動 身 横たへて 花である為に 散り行く
花として 生き 行き続け とはとならんが為に その身 母に委ねる
哀しきかな…。
2000,A DAY OF SPRING 冷華
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