竹裡館の怠惰な日々...竹裡館住人

 

 

蛍狩り - 2003年06月26日(木)

那須の別荘地にて蛍狩り。
ていうか仕事。那須ではこの時期からゲンジボタルが見られます。
仕事の合間に、8時〜9時半になると裏口に出て蛍を眺めるのが習慣化。
一度に光るのは最大20匹くらいですが、現代っ子(笑)なわたくしはどうしても幽玄な蛍の光を見ると「あ、蛍光ペンの色」とか思ってしまうわけですな。情けなや。
不思議なことに、この別荘地でも蛍が見られるのは、わたくしが訪れているお宅だけのようです。裏に流れる小川の状態がよいらしいので。先生は「蛍守」となって蛍をふやす心づもりのようです。
いろいろ蛍のサイトなど見てみると、やはり何を言うにも水質とカワニナですね。とにかくカワニナを増やすこと、これに尽きるようで。
来年は激しいホタル乱舞が見られるでしょうか。楽しみなことです。

今週のご本
「千里眼」松岡圭祐・「富豪刑事」筒井康隆

「千里眼」というのはどうもドラマでやってた「催眠」の作者の作品だそうで(知らなかったなり)。催眠とか洗脳とかマインドコントロールとかが得意な作家なようで。とほとんど予備知識ナシで読みました。主人公の美由紀ちゃんがなんでも出来すぎ(笑)。もと自衛隊の女性戦闘機乗りで(!)現在凄腕の心理カウンセラーだなんてずるい。格闘も強いしさ〜。ゲームキャラみたいだな…。しかしまるで映画のシナリオでも読んでるみたいにテンポがよかったですな。見せ場もイパーイ。小説のくせにハデすぎ、くらいでしょうか。面白かったなり。
美由紀の先生を黒木瞳が演じているらしいですが、イメージぴったりすぎ(笑)。

「富豪刑事」筒井康隆のミステリー作品(笑)。ばかばかしく金持ちな刑事が特殊な金銭感覚で事件を解決する警察小説(笑)。いや、面白かったです。いつになく下品でなくて。筒井康隆の作品は嫌いではないのですが、時としてあまりの下品さと黒さに目眩がすることがありますので、これくらいがちょうどいいです、自分的に。富豪刑事の父(息子の出来の良さが嬉しすぎてよく発作を起こす)がヨイですな。あと事件が解決すると必ず「おめでとさん、おめでとさん」と歌いながらどこからか躍り出てくる署長とか。


-

ばけものいっぱい - 2003年06月12日(木)

今日のご本:「屍鬼」(下)小野不由美

…結局、鈍器として使えそうなほどの厚みを誇る下巻を一気読みしてしまいました…。

こういうネタは大好きなので。とはいっても、語り尽くされたテーマだけにかなり工夫がないと飽きてしまいますが、この本はさすがだ…。すごいオーソドックスなネタなのに面白い…。
上巻ではほとんど怪奇現象が起こらないわけですが、下巻で一気に来ましたね。しかしホラーって気が今ひとつしないのは不思議ですが。
やはり人間の本分を貫いた情け容赦のない医者萌えです(コラ)。
しかし、惨劇のさなかに「エデンの東」ネタの小説を書き続ける住職って…(笑)。


-

化け物まだあ? - 2003年06月10日(火)

今日のご本:「暗黒神のくちづけ」C.Lムーア 「屍鬼(上)」小野不由美

友達が貸してくれたファンタジイのアンソロジーに「ジョイリーのジレル」シリーズが一作入っていたので、思い出してジレルシリーズをまとめた「暗黒神のくちづけ」読んでみました。
この本昔から何回も読んでるんだけど、何故かちゃんと理解できた試しがないのです(笑)。たぶんこれでもかという幻想的なイメージ描写と官能的で観念的な世界についていけなかったからでしょうな。今回読んでみてようやく何を言わんとしているか分かったような気がしました。今頃になって…(笑)。小学生の時には何が何やら(そりゃそうかも)。そういえばノースウェストスミスもそうだったなあ。ドタバタSF活劇を期待して読んだ自分が悪かったんですけど!松本零士先生の挿絵が秀逸。

はずみで図書館で借りた「屍鬼」をうっかり読み始めてしまい、ずるずる引き込まれて止まらなくなってしまいました。二段組みであのぶっとさ!しかも山のなかの鄙びた村の情景描写と村人の描写が長い長い(笑)。タイトルからして化け物がイパーイ出てくると思って期待してるんですけど。上巻の後半にさしかかってもなかなか化け物出てこないなあ…。だんだん村人の死ぬペースが速くなって良い感じなんですけど(笑)。
しかし不思議なことに日常的な描写が多くても飽きないんですねこれが。小野不由実読むの初めてなんですけど、これはかなり筆力のある人なんでしょうなあ。

村でたった一人の都会的ひねくれ者医者萌え(笑)。ちょっとマゾっぽい心優しい若住職も萌え。この二人が幼なじみでよく絡むのもちょっと萌え←そういう角度で本を読むなとあれほど以下略。


-




My追加

 

 

 

 

目次
過去  未来

Mail 竹裡館 クラウン亭竹やぶ支店