■デイリー・ジャンボリー
タイアード チャイルド 2011年06月14日(火)
同部屋にお見舞いに来ていた子供が感情を込めて「疲れた…」と発する。
この発言は、現代社会を物語っているのか、それとも昔からそうだったのか。
…自分もそうだった気がする。

さて、今日は朝から治療でした。
二年ぶりに再会した技師さんに挨拶をしたら、
「鶴田さんはサムライみたいですね」と、言われました。
はい。前向きな気持ちで、ありがとうございます。

治療後、ぐったりと「少年メリケンサック」を観ていました。
この映画と「E.Yazawa Rock」は、リアルタイム公開中に入院していたので、感慨深く拝見させていただいたのでした。
いい話だったなぁ。パンクはいいねぇ。

PM16時。
ナースステーションから郵便物が届きました。
それは、我がジャンクロッカーズのVo&Gu.三瓶侑紀リーダーから、先日のライブDVDのプレゼントでした。
クールなサプライズ演出に感謝感激。実に粋ですね。
と、言うワケで早速視聴。
またライブをやりたいな~って、しみじみ思うのでした。
特にWe are shoesと言う曲が好きなので、いろんな人にライブでぜひ聴いてもらいたいです。
いつか、その日を楽しみに、毎日を大切に過ごしていきます。

こら、徹夜。 2011年06月13日(月)
予期せぬオールナイトが続き、予想通り発熱しました。

月曜日。部屋のメンバーが総入替え。
良くも悪くも(?)環境が激変しました。
どうなることやら。
そんな中でもブレない男でいたいと、自分に願うのでした。
どんな事にも得るものはあると信じて、僕は他人がOBしたトイレの後始末もします。
「神様が、いるんやで~。」ってね。

毎日、読み続けている読売新聞の「人生案内」。
本日の相談は「いい歳の息子が無職でギターばっかり弾いて…」と言う感じの、実に興味深いものでした。
それに対する心療内科医の気になるアンサーは意外にも前向きな内容でした。
世の中変わったな~と思いつつ、何かしら好きなものがあるって言うのも確かに良いことではあるな…と、このコーナーを読んで葛藤してる自分が好きです。
…どうでもいいか。

今日は週に一回のベッドまわり清掃。
その際、隠し持っていた「中華風こしあんゴマ大福」が見つかってしまいました。
押収されずにすみましたが、以後気をつけます。
もうしません。

ランドリーの中のジャンボリー 2011年06月12日(日)
洗濯をしようとしたら、履いていたパンツがビリビリに破れていました。
一体なにがあったのか。
身に覚えがないけれど、仕方がないから廃棄します。
アディオス。

4人部屋のメンバーはそれぞれゴルフ、退院、外出と皆不在。
そうか、今日は日曜日…。
誰もいない部屋で僕は、3年前の雨の日に新小岩の本屋で買った茨木のり子さんの「よりかからず」を読み直しました。
この詩集の一編一編を、当時とは違った気持ちで読みました。
詩や歌は、時々でいろいろな解釈ができるもの。
また何年か経ったら読んでみよう。

宇宙飛行士の古川さんは以前、東大病院の外科医だったとの事。
その事を自慢気に担当看護師さんに話したところ、軽く流されてしまった。
そうだ、みんな忙しいのだ。失礼…。
オレのバカ。

上野公園の不忍池にアヒルボートがたくさん出航していました。
出来ることなら僕も乗せてほしい。
上空からのどかな日曜日を眺めて、僕はお茶をすする。
濃くて、うまい。

病棟Aのワル 2011年06月11日(土)
そっと自分に差し入れした「プリン大福」。
人目を盗んでいただきます。
それでいて可能な限りゆっくりと食す。
まるで高校生がトイレでタバコを吸うような、スイートなスリルがタマラナイぜ。

愛用のマグカップについた茶渋を見かねて、食堂のおばさまがご好意でキレイに洗ってくれました。
なんということでしょう。
あんなに渋みがかっていたカップの内側が、匠の技で見違えるほど、ピカピカになりました。

今日も昨日に続いて2009年のドキュメンタリー「E.Yazawa Rock」を鑑賞。
個人的には30の頃のEちゃんより60のEちゃんのほうが顔に迫力があって好きです。
彼はどちらの時代も共通して「丸首の白Tシャツ(無地)」を着ていました。
じゃ、明日はツルタもソレでいきますんで。
ヨロシク。

シャワーを浴びても、コロンは叩かない 2011年06月10日(金)
今日はようやく止血確認、シャワーOK。
さすがに2日間寝っぱなしの男は、我ながら臭い。
おかげさまでスッキリ。

今日はえいちゃんの1980年の映画「run&run」で矢沢ワールドを堪能。
アイラヴユー、OK。

今日からさらにストイックな食事メニューをドクターにオーダー。
それにしても、病院食はおいしいなぁ。

悩み事、心配事は次々とやってくるもの。
とりあえず珈琲でも飲むとしよう。

ああ、ラーメン食べたい。

ロクなもんじゃねぇ~ 2011年06月09日(木)
ぴいぴいぴい。

今日は世の中ロックの日。
内田裕也さんがシャバに出て、お元気に活動されていることを願います。
ロックンロール。

今日は治療初日。
痛覚と眠気とトイレとの葛藤。
それ故に生きている実感。
そんな僕にさえ、技師さんも先生もみな優しく、この部屋はまるでガンダーラのよう。

午後は一気に体力が無くなったものの「その男、副署長」だけは見逃さない僕は船越英一郎の大ファン。
オレのガマンもここまでだ!


夕食の煮物が感動的にウマい。
欲しがっても、手に入らないものは人生において、多々あると言うこと。
そう言うことだ。
ロックンロール。

お世話になっております 2011年06月08日(水)
そういえば看護師さんの人数が以前より減ったような気がします。
みんな忙しそうだから、みだりに声をかけたり、絡んだりするのはやめておこう。
だから、おとなしくベッドに横になって、ゴッドファーザーをダラダラと見ました。
もうろうとしていて、あまり覚えていないですが、とにかくハードボイルドでした。

夕食の魚がやけに美味くて、ついついご飯のおかわりを望んでしまいそうになったけれど。
ここは病院だぜ?
OK。

ルームメイトのおじさんは果たして週末、ゴルフに行けるのでしょうか。
いざとなったら僕からもドクターにお願いしてみよう。

3年前には何も無かった方向に、今は立派なスカイツリーが見えます。
朝は雲に隠れていたけれど、夕方にはスッキリ見えました。
眺めながら、時間の流れを感じてます。
この景色の中にもいろいろなドラマがあるのでしょうね。


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