■デイリー・ジャンボリー
ナースコールが鳴らなくて 2011年06月21日(火)
マッチさんのミッドナイトシャッフルで目覚めた朝。
グズってる僕に治療室からお呼びがかかる。
「おぉれを呼びぃ続けるぅ。」
って、マッチさんは歌っていた。

こんな時こそ、松田優作さんみたいに
「ちょっとコーヒー飲んで行くから。」
って、言ってみたい。

治療は約4時間、両腕を伸ばして固定したままなので、i-podは指先だけのブラインドタッチで操作しています。
途中でイヤホンジャックが外れ、そのとき聴いていた海援隊の「あんたが大将」が本体スピーカーから漏れ流れてしまいました。
溢れ出る鉄矢さんのシャウトを早くどうにかしてもらおうと、ナースコールを何度も押しました。
こんな時に限って、壊れていて無反応。
激しく首を降り、ようやく看護師さんが気づいてくれました。
やっぱりアナログな方が通じ合えるみたい。人間だもの。
ナースコールを新品に取りかえてくれて「これで直りましたね」と、帰って行ってしまいました。おや?
あらためて正式にナースコールで来てもらえて、ようやく海援隊の演奏を停止。
ありがとうございました。お騒がせしました。

午後は安静に、横になって「鉄道員(ぽっぽや)」を鑑賞。
共感し、感動し過ぎて涙が流れ、余韻に浸る。これこそが名作。

外は天気が良かったみたいで、心なしか乾燥機の洗濯物の乾きも絶好調。
それとこれとは気のせいでしょうね。

窓から見えた夕方の空にはリトル入道雲。
そうだ、岡田組を聴こう。入道雲と言う曲を。
誰も知らなくても、僕は聴こう。
夏が来る前に。彼らとの青春の日々のために。

行き当たりばったりが好きなんだ 2011年06月20日(月)
食堂には「今月の献立表」が貼ってあるのですが、あえて僕はそれを見ないのです。
毎食、出たとこ勝負の期待とスリル。
そいつがたまらなく好きだから。

朝、部屋に新しいおじいさんがいらっしゃいました。
看護師さんの話を聞いていないフリをしたり、ワザととぼけてる話し方がシャレてます。
これが、ちょいワルか。

医学部の学生の研修で、僕を担当させてほしいとの依頼があり、
「はい、よろこんで」とその場で快諾しました。
そこで、「また来ますね」と挨拶をされたきり、それっきり彼は現れなかったのでした。
また、いつでも待っているからね。
待っているよ。

それにしても先生達が忙しそう。これぞ月曜日。
検査以外はおとなしくたまった録画を見ていました。
ローマの休日、ザ・ノンフィクション、モヤモヤさまーず、NHK教育TV高校英語1…。
我ながら多岐に渡るジャンル。
高校英語1のエミリー・スノードン先生はいつも軽く芝居じみていて、どこかお茶目です。
落ちこぼれの僕を、がんばろうって気持ちにさせてくれます。
「だから先生、見ていてくれよな!」
と、思うのは視聴者の自由。

夜、最終最後の面会時間ギリギリに、幼なじみのお友達が抜き打ちでまさかの登場。
思わず二度見で確認。間違いない。
わずかな時間と分かっていながら、彗星のように顔を見せてくれたギンギラギンなさりげなさ。
ありがとう。

明日は暑くなるのかな。
それでも、あえて僕は天気予報を見ないのです。
そいつがオレのやり方。
さり気なく、生きるだけさ。

遠山のジャンさん 2011年06月19日(日)
起床後、肩・胸・背中に発疹が出たので、すかさず洗面所の鏡の前へ。
金さんポーズで状況確認。
でも、ジャンさんは遊び人じゃないよ。
そんな姿をうっかり看護師さんに目撃されたモーニング。

81歳のおばあさんとお友達になれたので、ランチトゥギャザー。
お孫さんが僕と同い歳だそうで、話が盛り上がり、いつの間にか昼食終了時間をオーバー。
日曜日っぽい時間の流れ。これもまた、いとをかし。

なんとなく心に安心感を得るために、売店でドラ焼きを購入。
戸棚にそっと隠しておきます。
昭和漫画にありがちな保存方法。
そういえば昔、大山のぶ代さんの声に似てると言うだけで「ドラえもんさん」って呼ばれてる、ものすごく怖い先輩がいました。
なんだったんだろう、あの人は。
まあいいか。

久々にリアルタイムでサザエさん。
ウウ~ン。
今夜もマスオさんはイイ声してるナァ~。

この約2週間の安静で、溜まっていた水分を抜く事ができたようでウエイトが2kg減っていました。
ボクシングだとフライ級くらいの重量みたいだけど、僕のひ弱さでは論外です。
試合開始2秒でTKOかな。
髪型だけなら矢吹丈と渡り合えるかもしれないけれど。

明日はきっと、何かある。
明日はどっちだ~。

昭和の雰囲気が漂う喫茶店で 2011年06月18日(土)
院内の小粋な喫茶店で、我がジャンクロッカーズのリーダー・三瓶さんと待ち合わせ。

昼食直後だと言うのに、サンプルケースのホットケーキやビーフカレーが美味しそうに見えて、とても困った。
世間は誘惑がいっぱいだ。
時として、男は我慢が必要だと言うこと。
そして、壁を乗り越える事が己の成長に繋がると言うこと。
…たまらずモンブランをオーダーした。そんなもんだ。
当然、美味しい。そりゃそうだ。

新曲のコード進行や、ギターリフについて、リーダーとディスカッションを重ねる。
いつか、次のライブでプレイできるように…。
僕はその日を楽しみにしています。

そして、リーダーは多くを語らず、さり気なくギターマガジンと少々の宿題を置いていってくれました。
その姿はまるで親切な家庭教師のようでした。


夕食はサラッとシンプルだった。ざっと500Kcalってトコだろう。
これで昼間の出来心も、結果alrightであろう。

隣の部屋から単音のオルゴールで「上を向いて歩こう」が聴こえてきました。

こうして今週は暮れていきます。
一週間、お疲れさまでした。

サンダー ストマック 2011年06月17日(金)
昨晩から、じわりじわりとお腹が痛かったので、思い切って下剤を飲んでみました。
それでいて、思い切ったつもりが音沙汰なし。
すっかりご無沙汰しております。

そうだ、苦しい時こそ笑わなくては!
と、「笑っていいとも!」を見てみても「いいともっ!」って、心から思えていない自分が悲しい。
タモリさん、頑張ってるのに、ごめんなさい。
来週は笑います。

午後、ようやく昨日からの止血を確認してもらい落ち着いてきたので横になりながら1年前に録っておいた「カンゾー先生」を鑑賞。
何かひとつの事に没頭する姿って素敵。これぞ名作。
お腹が痛くても、内容がしっかり頭に入る。
これが邦画の良いところ。

今日は1日中、先生がよ~く構ってくれて、うれしかったです。
お忙しいのに、恐縮です。

今夜はAC/DCでも聴いて寝よう。
きっと、うるさくて眠れないよ。

チューボーですよ? 2011年06月16日(木)
おじいちゃんのお見舞いに来た中学生の孫。
おじいちゃんの枕を投げて遊ぶ。
そんな夕べ。
将来有望な中坊。未来の巨匠の予感。

今日は朝から3回目の治療。
雨もあがったし、PistolsのHolidays In The Sunを聴きながら入室。
今日もスタッフの皆さん、とてもやさしい。さんきゅ~。
終了後、止血する時にトークが盛り上がり過ぎて、血が止まらず…。
うん。楽しい事はいいことだ。きっと。

そのまま遅れて昼食。
雰囲気を出すためにたまたまi-podに入ってたブラックサバスの「血まみれの安息日」をBGMに決定。
う、ううーん。

午後は止血を兼ねて安静に、録画しておいた桑田佳祐さん、氷室京介さんのドキュメント番組を続けて見ました。
お2人とも独特な歌唱力ですが、いろんな壁を乗り越えて、長く続ける事でさらに個性が強くなっていくものだと。
この間、「ザ・ノンフィクション」で見た東池袋大勝軒の山岸さんのラーメンドキュメントにも通じるものを感じました。

僕たちジャンクロッカーズもそんなバンドになれたらいいなと思います。
星3つになれなくてもいい。
出来ることなら70歳くらいまでね。

手の平に刺さったトゲが抜けないまま 2011年06月15日(水)
先日やぶれてしまったパンツの代わりを買おうと、地下の売店に向かいました。
4日ぶりに階段を降りようとしたところ、安静にし過ぎたためかヒザが曲がりませんでした。
転げ落ちるように(?)何とか売店に到着。
しかしながら、努力の甲斐なく、好みの柄が見当たらず、今回は断念。こりゃ残念。


また発熱したため、おとなしく映画「ソラニン」を観てました。
青春恋愛モノで心の汗を流します。
この度、2日連続で宮崎あおいさん映画を観たのですが。
たしかに美人ではあるけれども、一気に見過ぎるのもなんだかな。と。
「美人は3日で…」と言うとおり、CHOYAの梅酒の15秒くらいがちょうど良いのかもしれない。
と言う、教訓(か?)。


毎日、病室では皆さんそれぞれ奥さんが来て、一緒に過ごす光景があります。
僕もそんな将来に憧れます。
1ベッドに1脚、設置された椅子。
看護師さんから「狭くないですか?」と、ご提案があったので下げてもらいました。
たしかに広くなりました。
いつか、いつの日にか、僕にもワイフかステディな関係の女子が出来たならば、その時はそっと差し出してくれたらうれしいな。
なんてな。


…なんて、さんざん好き放題書いてきましたが。
今日もNHK朝ドラで泣かせていただきました。
戦時中の青年を想えば、現代社会なんて無い物ねだりばかり。
と、改心します。失礼しました。

明日も治療。先生方よろしくお願いします。


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