■デイリー・ジャンボリー
冷やし中華を食べました 2011年06月28日(火)
退院後、初の外来治療でした。
早朝の電車はいきなり人身事故でストップ ブレイキング ダウン。
仕方が無いからホームのベンチでゲイトマウスブラウンジュニアのライブアルバムを聴きながら、UCCの缶コーヒーを飲んで過ごす。

病院でもなぜが受付がうまくいかず、大幅に遅刻して治療室に到着。
それでもやはり今日もスタッフの皆さんはやさしかったのでした。
めずらしく今日の治療中は、どっぷりとスリーピング・デス。
終了後、水分を我慢していた身体にウィルキンソン・ジンジャーエールを一気に与え、スパークリングな気分でバスを待つ。

駅前のいつもの長浜ラーメン屋。
「冷やし中華、はじめました」と、お決まりのフレーズに吸い込まれていきます。
「麺の湯切りは5回以上!」と、厨房に厳しい訓示が掲げられたこの店で、あえて「冷やし中華」を頼むのが夏の醍醐味。
レジで「おいしかったです」と、さわやか好中年が一言。
僕は、こんな光景が好きなんだな。ついつい、替え玉を発注。

帰ってきた埼玉は今夜も暑い。
酢でも一杯飲んで寝てしまおう。

おろしたてのエリー 2011年06月27日(月)
節電運動の一環として、高校生時代ぶりに開襟シャツを手を出してみた2011年。
新しいシャツに袖を通して、リ・スタートする月曜日。
乗りこんだ電車は冷房がよーく効いてる。意外と気前が良いのね。
あまりに寒過ぎて、開いているためシャツの襟を閉じた。

世の中の動きっぷりに感覚を慣らしながら社会復帰。のつもり。
ノリ遅れていたらごめんなさい。
とりあえず「かりん糖饅頭」を食べて、お茶を飲む。

帰りの電車はしっかりと節電モード。
とても蒸し暑く、当初の予測に手ごたえを感じる。
シャツの襟はデザイン通りに開いて、満員電車にゆらゆら揺られる。

駅のホームでは地元の政治家の人がうちわを配布していました。
誰だかよく知らないけど好感度アップ。
おつかれさまでした。

レッドギター アンド ザ ブルータス 2011年06月26日(日)
今日も少しずつ帰宅後の荷物の片づけ。
17泊分はなかなかボリュームがあります。
海外旅行は経験がないけど、こんな感じかと想像してみると楽しげな気分になれました。

片づけの合間を見て息抜きに、お気に入りの赤いギターを弾いてみる。
1弦が切れる。張り直す。3弦が切れる。張り直す。また1弦が切れる。
「お前もか?」
息抜きにならなかったけど、愛情があれば何度だって付き合います。
今日も良い音してるね。また頼むよ。

夕方、近所を散策。
ドライブのBGMはなぜかDA PUMPをセレクト。
それで入院中に破れてしまったパンツの事を思い出し、購入。
2枚組でお買い得。ごきげんだぜっ!

散策のシメになぜか東松山名物の味噌ダレを数種類、購入。
なんのためかよく分からないけど、どうかしてるぜ。
自分は食べないけれど、瓶を眺めてるだけで美味しい。

スーツケースブルース 2011年06月25日(土)
荷物をまとめて、スーツケースを転がして、外の世界に出た朝。
お世話になった皆さん、妙に慣れたベッドスペース、薄暗い廊下。
約3週間過ごした環境に、何とも言えない気持ちが残っています。
毎度の事ながら、「日常」とのギャップに大きく戸惑っています。

だから、サンハウスのスーツケースブルースを思い起こしながら、
「迷わないうちに早く、ここから出てゆこう。」

地元・埼玉にバックホーム。
約3キロ減ったボディからはマッスルもかなり衰退していたようで、全身が
震えていました。
もう、どうにもとまらない。

部屋の中で、現実の時間の流れとの狭間で、揺らぐ気持ちを抑えるのに精一杯。
そんな時でも近所から小学生が吹くリコーダーの音が聞こえてきます。
ピロピロと。延々と。これが日常。そうだ、これだ。

夕方、ふさぎこみがちな僕を友人のパンチ伊藤君が介助し、連れ出してくれ、前から予定していたハイスクール時代のドラマーの友人のライヴを観に行く事ができました。
僕はジャズの事は詳しくは分からないけど、彼の燃えるアティチュードを、情熱を、たしかに感じました。
彼の眼の光りがスポットライトのように、僕に何かを教えてくれているような気がしました。

明日も少しずつ、まっすぐ歩けますように。

何度でも正直 2011年06月24日(金)
退院が明日に決まりました。
今回は4度目の入院でした。
ただ喰って寝て治療してただけなのに、いろいろな事があったなぁ…って、変に名残惜しかったり。
かと言って、ずっとここに住むワケにもいかないし。
みんなも帰るんだから、もう行かなくちゃ。

病棟で担当してくださった先生達とお別れのご挨拶。
涙をこらえて、お世話になりました。

最終日の今日は年に一度の骨密度検査。
「いいホネしてる」
って、技師さんに褒められました。
でも、あんまり具体的じゃないから疑心暗鬼な気持ちになる。
このお言葉に甘んじず、真摯に受け止め精進します。

今日は我が地元は猛暑を記録したそうな。
それこそメッカ埼玉。やってやれ。

とは言っても、熱中症には気をつけましょう。
自分も心配…。

去年、会場に観に行ったコレクターズのライブDVDを鑑賞。
あの時はクアトロのスタッフさんに大変お世話になりました。
そこで観た景色が映像でよみがえる。
だから音楽はすばらしい。
Bad times gone, Good times round.

明日からまたがんばろう。
少しずつね。

ブルース・リー Blues 2011年06月23日(木)
五回目の治療日。
今日もやっぱり血液浄化室の方々はとてもやさしく雰囲気が良い。
和気あいあい、理想の職場環境。

治療中、めずらしく血の気が引いてしまい、ひさしぶりに目の前に無数の星が見えました。
「君は小宇宙(コスモ)を感じたことがあるか!?」
と、聖闘士星矢の事を考えてやり過ごそうとしましたが、下がる血圧止まらない。
そんな時にも皆さんの素早いフォローで無事に回復。
プロフェッショナルの仕事に感謝感服。助かりました。

午後はおとなしくしていようと思っていたのに、ついつい「燃えよドラゴン」を観てしまいました。
鋭いアクション。加速するストーリー。
あまり落ち着けませんでした。
「考えるな。感じろ。」
映像の中のブルース・リーの顔には凄まじい迫力がありました。

この2週間ちょっとの間、この部屋で十数人のおじさん達と昼夜を共にしてきました。
おおらかだったり、短気だったり…当然ですが、十人十色それぞれ個性があるもの。
人生の先輩方を見て、いろいろと勉強になりました。
優しい人は顔ににじみ出て、やわらかい表情をしているような気がします。…もちろん、そうでもないような方も。
「顔は男の履歴書」と言いますが、そう言ってバイトの面接に行ったら、たぶんNGでしょうね。
今日話したおじいさんは、とてもやさしかったから、ふと、そんな事を思ったのでした。
おじいさんには僕が、どう見えたかは分かりませんが。

どんな人でも見る人によって見られ方は違います。
「マジメそう」ってよく言われますが、実際はそうでもないです。
だから、せめて自分自身はしっかりとしていたいものだなぁと思う夜。
それはなかなかむずかしい。
ああ、蒸し暑い。

午前4時のメリーさんのひつじ 2011年06月22日(水)
AM4時。
おじいさんがスマートフォンに向かって、音声検索にトライし続けている声で目覚める。
「日経新聞」「日経新聞」「日経新聞」と。
おじいさんは昨日の検査が終わるまで毎日、
「生きていてもしょうがない。楽しみなんて何もない」
と、ベッドの上で来る人来る人にボヤいていました。
昨晩、「検査結果に問題なし」と分かってから一気に調子が好転。
元気に歩き回り、電話で不動産や株の取引きを確認したりして楽しそうにしていました。
好きな事に情熱を持つ事は生きる活力になると思います。
とりあえず、お金が大好きみたいで良かったです。
お大事にどうぞ。お元気で。

今日の昼間は「社会復帰を目的としたリハビリ」と言うタイトルのもと、外に出ました。
二週間ぶりに靴を履き、歩く。
当たり前の事がありがたい。そして暑い。
1時間ももたず引き返しました。ふうぅ。
こんな調子でこれから大丈夫なのか…と、考えたら不安はたくさんありますが。
これでいいのだ。

そういえば、不覚にも今週のNHK教育TV高校英語1を見逃してしまっていました。
エミリー・スノードン先生、どうかこんな僕を見捨てないでください。

そして、今週から僕を担当するはずの医学部の学生さんは今日も来ませんでした…。
…見捨てないで…。。

気分を変えて、先日、三瓶さんが届けてくれたイロモネアのDVDを見ました。
3年前、ちょうどこの部屋でイロモネアを見ていた事を思い出しました。
これはデジャヴか偶然か。
あの時の景色や、気持ちが懐かしくよみがえります。
これは必然だったんだと思えてきました。
だから、きっと大丈夫。
ドントウォーリー、ビーハッピー。


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